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異常者は言う、監禁は気紛れな愛であると。  作者: はるかかなたの死んだ空。
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監禁1日目: 俺は思い出せない。

充電の無いケータイほど使えないガラクタはこの世に存在しない。



異論は認めねぇ。



使えないガラクタは最早ただの金属塊である以上、俺は何もできない。





...なんなんだよ、この状況。

普通…いや普通じゃないけど。パターンから考えたら、監禁されたら出られないのがセオリーでありオチじゃん。なのにあの女は『明後日には帰すから。』って、ちゃんと言った。



いや、嬉しいけど。

なんだろう?イレギュラーすぎる展開の連続で、俺の脳みそはついていけてない。


『…イミフ。』


意味不明どころじゃない、訳がわからん。というのが俺の正直な感想だ。



あと正直、あの人にはどこか無覚えがある気がしてしょうがない。でもあんな大人の女性と知り合いになる機会なんて俺にはなかったはずだ。先生?教師補佐の人?ロクに先生の顔すら覚えていない俺にとって、その線は絶望的だ。そもそもまず俺に興味を持った教師どころか、俺の存在をまともに認識していた教師すら、何人いたんだろうか?


『…覚えてねえんだよなぁ。』


いろいろ考えても、あんな女、俺の記憶にはない。

あの強烈な異常さも、可愛さも、どちらも。



…気持ち悪い。



まあでも。

どこぞの東大生も、『わからないものはわからない』みてーなこと言ってたし。



もう寝よう。



思い出せないのも、思い当たらないのも、すげえ気持ち悪りぃけど。


明日になったらなんか分かるだろ。

あっ、伸びちゃった…

ごめんなさい。

今度こそ1日目終了です。

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