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異常者は言う、監禁は気紛れな愛であると。  作者: はるかかなたの死んだ空。
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プロローグ: 誘拐

好きな人を監禁するなんて、非現実的すぎる。

一生を二人だけの世界で暮らすことなんて出来やしない。


俺は友人がはまっているヤンデレ系のライトノベルを一瞥して思った。



『そんな冷たいこと言うなよー?ロマンじゃねーか。』



いや、何が浪漫だ。アホかよ。


というか俺自身別にヤンデレ女子に萌えは感じないし、よく分からん。

重い女はウザい。どんなに想われても重いものは重い。ウザいものはウザい。

それで冷たいだの何だの言われても、それが本心だから仕方がない。


そう言って、俺は取り合わなかった。


だから俺はそういう女の真の恐ろしさを全く理解していなかった。

精神を病み、現実に蝕まれた人間の思考も、その行動力も、ナメてた。

だから俺はその時の俺に言いたい。





お前はバカだ、と。








友人と別れてしばらく歩いた。



家に帰っても、誰もいない。


親父とは顔も合わせない。親子同士の家庭内別居なんて、他人からしたら笑えるんだろうな。俺は別にどうとも思ってないけど。正直、さっさと家から出て自立したい。それにはまだ年齢が足りない自分が、時々嫌になる。




そんな時、目の前に悪魔が現れて、

唐突に俺にスタンガンを向けてきた。



顔はマスクで分からなかったし、見ようとしても、あの激痛には耐えられなかった。



(ああ、一人で夜道を歩くなって、こういうことか…)



俺はその時、初めて親と先生の注意の意味がわかった。

そしてそのまま何か口元に当てられて、意識が揺らいで、消えた。


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