潜在探知機とわたし
書物を書き終えた私はお姉さんの指示に従いアリーナと呼ばれる場所へと移動した。
そこで新入生は1列十人に順番に並んでいるようだ、顔を覗けば落ち着かない表情で立っているものばかりだ。
やはりこうゆうときこそ村のお姉さんとして皆を落ち着かせるよう凛とした表情で佇まなくてはならない、そう思いありったけの気持ちを込めて表情を作る。
そんな時今日知り合ったばかりの男と目が合う、そうボブだ。
「やあボブ、今日はよく顔を合わせるね、君ほどの男でも緊張したりするのかい?」
「ああスバル、たしかに少しは緊張しているかもな、この学園生活で今後の人生が左右されるんだ、その学園生活の前の入学式緊張していないもののほうが少ないだろう、緊張していないやつとすればよほど肝の据わったやつか相当のバカだ、ところでスバル、なぜ君はそんな表情をしているんだ?」
なるほど確かに学園を卒業した後は騎士になったり官職になったり特に職もつけなかったり様々であろう、それを考えれば緊張してもおかしくない
「確かに緊張するのも無理がないね、私は皆の緊張を少しでもほぐせればとなるべく落ち着いた表情をしようと思っていてね、少しでも凛とした表情をしようとしているのだよ、ボブくん」
「なるほど、スバルがどんな事を思ってそんな顔しているのかと思えばそんなことか、良いことを教えてやろうスバル、それはドヤ顔だ、それに口調も変だぞ、門にいたときとぜんぜん違う、違和感がすごいぞ君の黄色っぽいオーラとあっていない」
なるほどドヤ顔と言うのか勉強になったって黄色ってどうゆうことだ?落ち着いた女性には青とかそっち系の色ではないのか?
そこでふと小さい頃に読んだ本に挿絵として書かれていた主人公が黄色っぽい波動を出していたのを思い出した、なるほど
「黄色っぽいオーラってなによ、強そうってこと?」
「ハハハ、やっぱり君は黄色だな、青系統は似合わないよ」
「ちょっとまじかよボブ、褒められているのか馬鹿にされているのかわからないよ」
「ハハッ難しく考えるひつようは無いさ、それより話は後だ、壇上で先生がこちらをずっと見ているぞ」
「なにそれ、まじわかんねぇモヤモヤするよぉ」
ボブの言葉を皮切りに周りがどんどん静かになる。さすがボブだ。
新入生が静になると壇上の先生が言葉を放つ
「今年の新入生は揃ってから3分19秒、まぁまぁのタイムですね。去年が7分8秒、その前の年が6分32秒と考えればとても早い方です。まぁ私達のときは2分でしたがね!」
壇上の先生の言葉と表情にイラッとする。するとボブがこちらを見てアレがドヤ顔と言うんだと小声で伝えてきた。なるほどあれはウザいな、気をつけよう
すると壇上の先生がおホンと一つ咳払いをしおっぱいを一つ揺らしてまた話しだした。
「まぁ、それは置いといてまきまきで行きます。本年も春のここにいる百名の入学を認められました。おめでとうございます。この後皆は今並んでもらっている縦一列10名1班で行動してもらいます。それから10台の潜在探知機を使用し現在の能力、及び今後解放されるであろう潜在能力を測定しAからDまでのランク分けを行います。またそのままそのランクが1年間この学園でともにクラス学友となります。またこのランク分けは1年に1回行われます。今回のランク分けに悔しさを見出した人は人一倍頑張って潜在能力を上げ次年度に爆発させましょう。」
疲れましたと壇上のおっぱい先生がマッシブ先生と交代し、マッシブ先生が話し出す。
「もちろんランク分けには時間が少しかかる、ので終わった班ごとに男子寮用のクジと女子寮用のクジを私にまで引きに来ること、引いた後は案内に従い寮で休んでよし、なお夕食は19時から20時まで、朝食は6時半から7時半までだ、ランク分けは明日朝8時に校舎前に張り出す。各教室に8時半までに入ること、以上各班に分かれて行動開始!」
「よし!行くよボブ達!私達の班でAランクは総嘗めだよ!」
「落ち着くんだスバル、焦っても良いこと無いぞ時間はゆっくりあるんだ」
「うっ、分かった。よし私はお姉さん私はお姉さん、よっし!」
私は気持ちを落ち着かせる。
「なにがお姉さんだかよくわからんが俺からやらせてもらうぞ?」
ボブもやりたがりのようだ
皆が良いよと頷くここは私も
「良いだろう、私が酉を飾ってやろう」
ハハハとボブは笑いながら探知機の掌型にくぼんでいるところに手を当てる
すると探知機が一枚のカードを作り出し内容が宙に映りだす。
名前:ボブ
タイム
年齢:12
体力:5,008
魔力:1,780
腕力:5,800
知力:3,800
潜在値
体力:25,698,840
魔力:18,762,396
腕力:531,657
知力:6,542,134
剣適性 魔法適性 勇者適性
総合評価A
うん?うん?うん↓
さすがボブだ
私は開き直った間違いないボブは名家の出身だ
私が放心している間にみんな終わっていたみたいだDが二人、Cが三人、Bが二人、Aが二人、ボブの潜在値が圧倒的すぎたらしいさすが名家だ
「ボブすげぇな、さすがボブ名家なことだけはあるね」
周りでまじでボブって名家だったの?とワチャワチャ言い出した
「いや違うから農家だったから」
「またまた~ボブさんたら~」
「良いからお前もやれ」
「あ痛!」
ボブに叩かれてしまった
座り込んで頭を抑える私に優しい声が掛けられ、手が差し伸ばされる。
「大丈夫?あとスバルちゃんだけだよ?他の班も終わっちゃてるみたい、あ私はセレン、Dクラスだって、スバルちゃんなんかすごそうだから一緒のクラスになれないかもしれないけど、よろしくね!」
「ああ、ありがとう、私はスバルよ、こちらこそよろしく」
私はニカッと笑いセレンの手をとり、よっこらしょと立ち上がる
「ははは、おじさんくさいよスバルちゃん」
セレンは私の尻についた砂を叩いてくれる。
「じゃあ目に物見せて差し上げましょうかね!」
私ははぁあっ!と気合を入れ、例の窪みに手を当てる。
名前:スバル
現在
体力:測定不能
魔力:測定不能
腕力:測定不能
知力:5
潜在値
体力:測定不能
魔力:測定不能
腕力:測定不能
知力:100
☆○♡∀王適性 魔法適性 ルーシェ
総合評価 D
D 、D、ディイイイイイイイイイイイイイ!!!
「す、スバルちゃん」
セレンの手が優しく私の肩に乗った、コラ!おっぱい押し当てんな!揉むぞ!
「ひえぇええ」
ボブは凄い