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11話 まずは飯だ

ばーさんに言われた通り村の北の方に行くと冒険者のような格好の人達が通りによく見かけるようになった。


そのまま、北へ歩き続けると大きな木造の二階建ての建物が見えてきた。


冒険者と思われる人達が出入りしているのであそこが、この村の冒険者ギルドなのだろう。


入口に着いた俺は、押し開きの木の扉を開けて中へ入った。




中は受付と掲示板が正面のよく目が届くところにあった。しかし、俺はまず何か腹に入れたいので受付には行かず、横の方にあった酒場に足を運んだ。


酒場のカウンターやテーブルには朝から酒を飲んでいる冒険者もいた。


やっぱり冒険者だけあってイメージどおり酒がよく似合っている。顔も厳ついひとが多い気がする。元はしがない高校生だった俺はそんな人達にちょっとビビりながらカウンターの隅に座った。



コトっと水が入ったグラスと小型のピッチャーが前に置かれる。


「ご注文は?」


「あ、えっと。」


カウンターのおじさんに聞かれたが

やばい。。。正直何のメニューがあるのかすらわからない。

日本の料理を言っても恐らくは伝わらないし・・・。

ここは、そうだな────



「マスターのおすすめでいいよ。あ、予算は大銀貨2枚くらいで頼む。」


「わかりました。」



よかった。メニュー名で伝えなくても特に問題はなかったようだ。



しばし待っているといい香りがしてきて料理が運ばれた。


「春キノコのソテーと豚のステーキ、川魚のスープ、それからご飯と漬物です。ご飯と漬物は言って頂ければ、無料で何杯でもお渡しします。」


おぉー!うまそうだ。しかも、ばーさんはだいたい1食分が大銀貨5枚の5000ゴールドくらいだと言ってたが大銀貨2枚でこれだけあれば文句ない。


おそらく、酒場だから酒込みのつもりで言ったんだろうが俺はまだ未成年だから飲めない。だが、周りでは若い男女も酒を飲んでるがこっちの世界かこの村ではあまり厳しくないのだろうか。


まぁ、今は酒より飯だ。


見た目はどれも日本のレストランでも出てきそうな普通の料理に見えるが味はどうなんだろう。




「うまい...!」



思わず言葉がこぼれた。味も変なクセや感触もなくガンガン食べられる。

そうわかってからは空腹と今までの粗食を晴らすように俺は一心不乱に食べ続けた。もちろん、ご飯と漬物も遠慮なく頼みまくった。










「くはぁー。うまかったぁ。」


大満足の食事だった。




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