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10話 飯はどこで食える?

とりあえず、村の中心あたりに来た俺は

土地勘もまだ無いしどこで食べればいいのかがわからないので昨日行った商店(道具屋)に行きお婆さんにまた相談することにした。


(村長を紹介してくれたことの礼もしないといけないしな)


商店に入ると入ってすぐのところの番台にばーさんはもう居た。朝からでも営業してるんだな。


「いらっしゃい。おや、昨日の」


ばーさんはこっちをチラリと見て俺だと気づいたようだ。


「おう。ばーさん、昨日は村長を紹介してくれてありがとな。おかげで村の外れでボロいが、家とお金まで貰ったよ。助かった。」


「ほっほ。村長なら助けてくれると思うたよ。あん子は見てくれはあんなだが悪いやつじゃないからねぇ~。」


さすが、ばーさん。年を取ってるだけあって村長も子ども扱いで面識も前からあるような感じだな。




「んで、今日は客かい?」




うぐ。。正直、お金は貰えたが、ほいほいと買うほどはおそらくない。というか

村長から貰った金もまだいくらなのか把握すらできてないぞ。それに、まずは腹が減ってるから飯が先だ。余ったらここで日用品くらいは買おう。


あ、ばーさんに先にここの国の通貨について教えてもらうか。



「いやぁ、買ってやりたいのは山々なんだが、あいにく通貨の価値もわからなくてな。村長から渡された金もいったいいくらでどのくらい買えるのかもわからなくてな。ばーさん教えてくれないか?」


そこまで言って金が入った皮袋をばーさんに渡した。


ばーさんは袋の中身を番台の上にジャラジャラと出している。そして指差しながら数えている。お。終わった。


「ざっと20000ゴールドだね。大衆食堂なら、四食分くらいかねぇ。少しだけ食べたりすればもちろんまだ持たせられるけどね。」


なるほど、なら一回の食事の相場が5000

ゴールドということか。節約しないと余り持たないな。ちなみに、金貨が10000ゴールド、大銀貨が1000ゴールド・・・・と他の通貨についても教えてもらった。


「そっか、ありがとな。ばーさん。」


そういって袋を返してもらう。


「ついでで悪いんだが、その大衆食堂てのはどこにあるんだ?」


「ここへ通ってくるときに料理の看板が何軒かあったじゃろ?そこじゃよ。」


そ、そうだったのか...あまり見てなかったから気づかなかった。


「じゃが、おまえさんはこのヒノキ村に来てまだ日が浅いし、昨日までは無一文じゃろ。ならまずは冒険者ギルドの方に行って登録して職でも見つけな。そこにも食事のできるとこはあるからの。場所はここから北の外れにある。お前さんの家と村の正門からは反対の方角じゃな。」


おー。冒険者ギルドか魔獣やモンスターがいるんだからやっぱりそういうのがあるんだな。


「何から何までありがとな。また登録したら来るよ。」


「ほいほい。」


ばーさんはひらひらと手を振って答えた

ん?何か大きい方の銀貨が一枚指に挟んでるぞ?


「ばーさん、それは・・・もしかして」


「情報料として1000ゴールド抜き取った。」


ほっほっほ。と悪びれた様子も無く、にこやかに笑っていた。まったく、このばーさんは食えねぇな...



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