打開策
「おはよう・・・」
そう言って教室に入ると教室の雰囲気がいっきに暗くなる
まぁ流石に慣れたが・・・
あの入学式から一週間が経とうとしていた。
その間俺はというと女の子と話すどころか、逆に避けられるようになっていた。
なんか違くない?
俺の夢見ていたのはこんなんだっけ?
流石に心折れそうな俺を支えていたのは、優希ちゃんの挨拶だった。
苗字も近いことがあって席は、俺の後ろだ。
「・・・おはよう」
「おはよう!!」
俺は、笑顔で挨拶した。
優希ちゃんとの会話は、一日にこれだけだがそれでも俺の心は随分救われる。
そして席に着き退屈な授業を受け、一日が終わる。
そんな何事もない一日を淡々と繰り返していた。
俺の両親は、オヤジの都合上海外に仕事に言っている。母親もオヤジについていって、俺も誘われたが、ハーレム王国を作るため日本に残っている。
「ただいま~」
とドアを開けて家に入ると
「おかえりー」
とリビングでタンクトップと下は、下着というあられもない姿をした女が寝ながらテレビを見ていた。
説明しよう!こいつは、まごう事なき俺の姉だ!
可愛いかって?ほかのやつらは、可愛いやら、美人やら言っているが実際よく分からん、兄弟なんてそんなものだ。
何より
「頼んだプリン買ってきてくれた?」
「買ってきたよ」
そう言って俺は、姉に頼まれたプリンを渡す。
うちでは、姉の頼みは絶対なのだ。
{二年ほど前に一度だけ姉の頼みをすっぽかしたことがあった。
それを知った姉は怒り狂い俺を全治一ヶ月の大怪我を負わせ病院送りにしたのだ。}
それ以来俺は、姉には逆らうことが出来なかった。
家の炊事洗濯は俺の仕事だ帰ったらまず夕飯を作る、そして洗濯をする。
家事のできる男って魅力的だろ?
まぁあの学校では、到底お披露目できないだろうが・・・・。
姉は、なにをやっているのかというと夜になにか仕事をしているらしい(エロいことでは、なければいいが・・・)なので、夕飯を食べた後に風呂に入ってすぐに仕事に行く。
そんな姉を送り出すのも俺の仕事だ。
姉がいなくなり騒がしかった家が一瞬で静まりかえった。
そして、俺はやっと開放されるのである。
いや~姉のいない生活最高だね!!
このまま帰ってこなけえればいいのに・・・・
そんな姉もオヤジや母親から海外で一緒に暮らさないか聞かれたらしい。
だが断った。
もしかしたら俺を一人日本に残すのは、心配だから残ったのではないかと淡い期待を胸に抱きながらなぜ海外に行かなかったかを聞いてみると
「めんどいから」
これだよ、こんなこと言われたら好きになれるわけないじゃん!!
まぁともあれ食費などは、姉の貯金でなんとかしているので、姉にはこれでも感謝はしている。
おっと、俺としたことが似合わないことを言ってしまったぜ
俺も早く風呂に入って、姉がいない間に賢者タイムに入らなければならない。
まぁ健全な男子なら当たり前だよね?
と、思ったがやめた、ふとあることを思い出したからだ
俺の中学時代の友、鮫島智樹というやつがいる。
こいつは、顔も普通だし、女子の人気も普通だったが、一つ素晴らしい点があった。
それは、とても頭がいいということだ。
こいつなら、今の学校の状況を打破するいい案を出してくれるかも知れない!
そう思い電話してみることにした。
プルルルルル・・・・・・ ガチャ
「もしもし」
と懐かしの智樹の声が聞こえた
「俺だけど久しぶりって言っても一ヶ月位ぶりだけどな」
「そだな、どした?」
そう聞かれて俺は早速本題に入ることにした
「実はどうしたらいいか考えて欲しいことがあるんだ。」
そして俺は今の学校の現状、生徒会長の言葉について智樹に話した
「・・・・・ってことなんだ。どうしたらいいと思う?」
おれは、藁にもすがる思いで聞いた。
すると智樹は少し黙り込んで話始めた
「部活を作るってのはどうだ?」
すみません
楽しくなって二日連続で投稿してしまいました。多分またすぐ投稿すると思います。
その時はまた、よろしくお願いします!!