新入部員
俺がこの学校に入ってから、3ヶ月が経とうとしていた。
相変わらず男子を嫌っている女子は多いが、それでもこの奉仕部のおかげで少しは、ましになったと思う。
この前のデートの事件を乗り越えた俺は、なんとか平和な日常を過ごすことが出来ていた。
しかし、あの一軒以来妙に優希ちゃんの視線が俺の背中へと突き刺さる、なぜだろう?…悪い気はしないが
今日も変わらず部室で依頼人を待っていると。
ゆっくりとドアは開き
「すいませーん
この奉仕部に入部したいんですけど。」
そう言った女の子のピンク色の髪は短く、身長は高め、なにより特徴的なのはスラットした健康的な足だ。
変態じゃないよ?
誰が見ても綺麗な足だよ? あれは…
いや、今はそれどころではない。
この女の子がいきなりすごい発言をしたものだからみんな固まって場の空気が危ない感じになっている、俺がなんとかしなければ。
「え、えっとまず名前を教えてくれる?」
女の子は忘れてたという顔をして
「赤石みのり(あかいし)って言います。
みのりって呼んでください!!」
初対面女子を名前で呼ぶことに抵抗は感じたが、俺はあえて彼女の言う通りにした。
「わかった
それでみのり、君はなぜ奉仕部に入部しようと思ったの?」
なぜか面接っぽくなってしまったが、仕方ないだろう。
彼女はよくぞ聞いてくれたとばかりに目を輝かせ
「私、今までスポーツ系の部活をやってたんですけど今回は違う感じの部活がしたいな~と思いまして、3ヶ月悩んだ末に奉仕部に入ろうと思ったわけです!!」
なるほどスポーツ系の部活をやっていたのならこのやたらと高いテンションも納得がいく。
俺は、とりあえずみんなに目線をやって賛成か反対かを問いかけた。
すると、意外なことにみんな首を縦に振った。
どうやらみんなみのりの入部を認めるらしい。
「わかった
入部を認めるよ、先生とも一応話をしてきてくれるか?」
「やったー
ありがとうございます。それでは先生のとこに行ってきます!!」
と言うと、風のように走り出した。
みのりのいなくなった部室はとでも静かだった。
「なんか…すごい元気な子だったね」
優希ちゃんが不意にしゃべりだした。
みんなその言葉には返事をしなかったが、同じことを考えていただろう。
あのテンションに付いていけるか心配だがこうして奉仕部に新たな仲間が加わった。
「こんにちはー!!」
みのりが入部した次の日みのりは元気よくやってきた。
今日は丁度簡単な依頼が来ていたので説明がてらみのりも一緒に依頼をこなす予定だ。
「みのり今日は簡単な依頼が来ているから、実際にやってみよう」
「はい!!私頑張ります!!」
みのりは相変わらず元気だな~
しかし俺は、1つ気になることがあった
「そういえば、なんでみのりって俺たちに敬語なんだ?」
俺は聞いてみることにした。
すると、
「いや、いくら3ヶ月といっても最初からいた先輩ですし
スポーツ界ってそんなものでしょ?」
スポーツ界のことはよく知らないが、そういうことか
とりあえず、今日の依頼に行くことにした。
依頼は先生から直々で校門の掃除だった。
いいように使われている気もするが、今は気にしないでおこう。
掃除をしていると、さすがスポーツ系というべきか動きがとてもテキパキしていてあっという間に終わってしまった。
「みのりのおかげで早く終わったよありがとう!!」
「お褒めに預かり光栄です」
そう言って見せたみのりの満面の笑顔に俺は、思わずドキっとしてしまった。
今まで、髪の長い女の子がどちらかというと好みだったが、短いのもいいな~
なんて考えていると、俺の鼻が完全に伸びきっていたのであろう優希ちゃんと涼花の視線が痛い。
俺は、首を振り正気に戻ると
「今日は疲れたし、解散!!」
みんなと別れて帰ることにした。
今日はいつもより早く帰れるし姉貴にいいものでも食わせてやるか。
俺は、そんなこと思い学校をあとにした。
生徒が全員帰り静まり返った学校…
夕日も差し込まなくなりすっかり暗くなった部屋に生徒会長こと西条楓ともう1人女性がいた
「守備はどうだ?」
「はい、だれも私の正体に気づいていない様子でした。」
そう言ったのはみのりだった。
どうやらみのりは生徒会から差し向けられた使者だったようだ。
「いいぞ、その調子で奉仕部の弱みを握ってこい」
「分かりました、楓様」
「見ていろよ奉仕部!!
生徒会に逆らったらどうなるかを思い知らせてやる」
そう言って西条楓は不気味に笑った
西条楓の計画はとうとう動き出してしまった…
今回はあまり間があかず投稿できてよかったです。
やっとストーリーが進みましたが、これからどうしよう…
頑張っていきたいと思うのでお付き合いください!!
ではでは、また次の話で!!




