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チートなしで敗戦国家を救うことになりました。  作者: 浅咲夏茶
二章 エルフィリア編Ⅱ  《Fighting in the country which was defeated.》
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2-92 『第一の精霊《エースト》』の謎

 熱い主人公を馬鹿にしたことが無いわけではなかった。けれど、それはかつての話である。稔は怒りを右拳に込めて渾身の一撃を喰らわそうと前方方向へと足を歩ませていく。――が、それは乗員の男へ油断を見せる手法であった。途中、稔は歩ませていた足を留めて瞬時に男の前へと移動する。


「テレポ――」


 男は突然の行動に驚いてしまう。それだけではない、胸ぐらをつかまれて恐怖感を覚えた。一方の稔は男に対して相当な苛立ちを持っている。渾身の一撃をかます為にその思いを込めた右拳。それを男の目の前に見せる。既に紫色の光を放つ剣は無いが、それでも稔は乗員からすれば恐怖の対象に他ならなかった。


「乗客はお前ら乗員を信用して列車に乗ってんだよ。金を払ってまで利用してんだよ。――感謝知らずの野郎が運転してる列車に乗るだなんて誰一人として考えてねえんだよッ!」


 言い放ち、稔は右拳を下げた。言葉に発した為に怒りが収まってきたのである。とはいえ、与えられた恐怖で怒りが生じてきた乗員サイド。彼は稔が戦線を後方へ下がったのだと考え、拳を引いた刹那に暴行を加えた。掴まれた胸ぐらにある稔の左手を目掛け、男は自身の右手でなぐる。


 稔は左手に強烈な痛みを覚えた。厨二病らしく「魔力か何かが発動した」と思えば面白く終われるだろうが、今はそんな状況ではあるまい。痛みを堪えるの必死で出した声は言葉にすらなっていなかった。当然ながら、稔サイドの後方に居るラクトとイステルは怒りを露わにする。でも、稔は彼女らにストップを掛けた。ドクターストップを受けるべきは稔である。けれど、その側が掛けたのだ。


「……殴ったな?」


 稔が言葉を発するのが出来たことにより、ようやく声を取り戻したとラクトらが安心した。だが、その喜びは束の間。乗員は稔の左手と右手が自分の身体に触れていないことを確認し、彼が弱っていることも確認して急所への攻撃を試みた。男はご満悦の様子だ。


「ああ、殴ったよ!」


 言い、男は実行へと移る。が、しかし。


「帰宅部を……ナメんなよッ!」


 急所へ攻撃が来ることを稔は察し、代わりに正当防衛的な意味を含めて体当たりを試みた。足が上がってくる以上、飛び込むところは胸しか無い。加えて急所に蹴りを入れられれば元も子もないわけであるから、稔は身体を丸くして体当たりをした。衝突先は――腹部である。


「うが――ッ!」


 台詞ではないし、叫び声でもない。入れられた攻撃に意味不明な言葉を発すると、乗員はたちまちその場に腹部を右手で抑えながら膝をついた。男からは降伏の意思を聞いて居なかったため、稔は強気な口調で彼に対して賠償の話を取り付けようとする。


「――暴行をしたのは互様かも知れないが、『無条件降伏』を呑んでもらおうか」

「いぎっ……」


 稔の話に応じようと思って乗員は立ち上がろうとした。けれど、体当たりで与えられた腹部への衝撃は相当なものだった。歯を食いしばって痛みを必死に堪える姿は、正義の名の下に悪行をしでかす野郎であれば絶景に他ならないだろう。けれど稔はそんなのと同義ではない。故に「良い気味」だと高笑いを浮かべることはない。


 では何をしたかといえば。稔は男が痛みを堪えていることが分かったため、自分が優位な段階で話を取り付けようと思って男をある程度回復させることにした。――が、その決断は意味を成さないものだった。


「嘘ですわ……」


 稔が言葉を失ったと同じ頃、後方のイステルは言って状況の整理が追い付かなくなっていたことを自白した。一方のラクトは手始めにイステルの心を安定させようと背中を擦るが、やはり状況を整理しきれていないのは自分も同じだ。そのような状況下、前方で乗員一人を負傷させた稔はようやく言葉を取り戻した。


「全部が罠だったってことか」


 稔が言っている最中、乗員は倒れていた乗客の回復作業を実行した。ティアが所持していた『回復の薬(ハイルリン)』と同じ効果を持った薬を用い、回復する。悲鳴を上げたとみられる乗客は、回復作業か行われている時に嫌な予感しかしない笑みを浮かべていた。


「そうだ。精霊五体を取り付けた話を聞いてね、少し君を弄りたくなったんだよ」

「――精霊の話を知っているのか?」

「当然さ。だって、僕は『失われた七人の騎士ルーズ・セブン・ナイト』だからね」


 驚愕の事実である。無論、稔は首を左右に振ってしまった。イステルもラクトも同じである。誰一人として恐怖を抱いている訳ではなかったが、けれど戦いを申し込まれるのは目に見えていたので覚悟を決めておく。だが一つ、疑問は残る。ラクトもイステルも精霊所有の可能性を示唆する台詞の一切を発していないことだ。


「待ってくれ。『失われた七人の騎士』である証拠は何処に有る?」

「証拠? ――無いね。僕の精霊は食われたんだ」

「食われた?」


 稔は訳が分からなくなって首を傾げる。一方で後方、ラクトが一人の精霊の名前を発した。


「まさか、『サタン』が?」

「そう。『第一の精霊(ファースト)』は『怒欲の罪源』によって食べられた。意思が意思を食べたんだ」


 サタンが精霊であり罪源で居る理由は他ならない。乗員の言っていることが嘘の可能性は否定できなかったが、証拠を自ら作ったのがサタンだ。サタンは稔が呼び出したわけではなかったが、自分の思いで精霊魂石の中を飛び出して男の前へと現れる。彼女は武器の一切を持っては居なかったが、歩きは怒りに満ちた歩きだ。それを見て、ドスドスという効果音が稔の脳内の思考回路を駆け巡った。


「――久しぶりですね」


 一方でサタンはそんなことを乗員に言っていた。完全に面識がある喋りである。怒りに満ちた歩きでは有ったが、彼女の表情には苛立ちが見えていない。だが、その台詞の後に怒りを露わにするサタン。流石は怒欲の罪源であると褒め称えたくなるが、今はそんな嘲弄を後方待機の稔が行うべき頃合いではない。


「意思を食べたのは確かですけど、『継承』と言ってもらえませんか? 『第一の精霊(エースト)』は私に全てを託したんです」

「精霊の意見を君が無視して食ったんだろう? これは僕の見解ではない。世間はそう解釈している」

「いいえ、それは貴方の個人的見解に過ぎません。世間一般は『第一の精霊』の存在自体を否定しています。というより、『第一の精霊』を『ファースト』と呼ばないで下さい。なぜ名前を否定するのですか?」


 前に出て行ったサタンの一方、稔は後方へと下がっていた。自分が詳しい訳でもない話に付き合う必要は無く、激論を交わすなら交わすで二人でやって欲しかったのである。もちろん稔は、自身が契約した精霊が他人に奪取されることは嫌でしか無いから自分の目が届く範囲で意見を交わして欲しかった。だが、一応は出来ている状況である。


「『ファースト』は『ファースト』だろう。『エースト』なんて存在しない名前だ」

「貴方を本気で嫌がっていたんです。だから『ファースト』と貴方に言ったんですよ。つまりは偽名です」

「そんな根拠の無い嘘っぱちな話、君が可哀想になるだけだから止めてもらえるか?」

「まだ強情を張るんですか。いい加減にして下さい」


 第一の精霊の名前が一体何であるのか、それは稔には詳しく分からなかった。今の段階で稔に出来ることは、サタンという自分が契約した精霊の言っていることを支持することくらいである。彼女の論が合っていない可能性は否定出来ないが、中立の立場が取れなければ支持へ回るしか無いだろう。


 と、そんな時だ。気の利く赤髪が、メモ用紙片手に後方へ下がってきた稔に対して声を掛けた。


「サタンの思っていることを書き上げてみた。――取り敢えず読んでみて」

「綺麗な字だな」

「……褒める必要は無いと思いますわよ?」


 生徒から教師に対してクレームが飛ぶ中で稔とイステルは、ラクトがサタンの内心を読んだ結果を綴ったメモ用紙を見た。稔は決して皮肉を言っているわけではなく、書かれていた文章は誰にでも読めるような綺麗な字だった。少々ばかし誤字や脱字があったが、それは早く書きすぎた代償である。けれども「内容には不備は無い」とラクトは言い切った。その後、稔はサタンに声を掛けるべく、彼女の元へテレポートする。


「サタン。証拠を紙面に書き留めた。使ってくれ」

「ありがとうございます、先輩」


 渡すだけの簡単な作業を終え、稔は即座に後方へと戻る。聞こえてくるのはサタンと乗員との論戦。武器を持ちだして攻撃をしていないのは二人が元々は主人と罪源という立場にあったからなのだろうが、それだとむしろ攻撃をしたくなるのではないかと稔は思い、結果的に話の核心は何処かへ消えてしまった。


「『エースト』は最初の精霊の名称であり、彼女が偽名を使わざるを得なくなった理由は他でもありません。貴方の恐怖の支配が彼女の心を苦しめたのです。それでも解決しなかったから、私は彼女の意思を食べたのです」


 サタンはラクトが記述した文章を自分の元主人に対して見せた。男はイステルのように理由も無しに自分の意見の正当性を見せ付けようとしたが、洗脳されたわけでもない者に対して効果は無いに等しい。


「『エースト』は今も私の心の中に生きています。最強で居られるのは彼女の存在があるからです。それにもう、貴方は私の主人ではありません。精霊戦争に加担したりしないでください」


 サタンは怒りの形相を見せ、そのまま精霊魂石の中へと戻った。彼女が精霊で入れる理由、言い換えれば『第一の精霊』が主人を失った理由は単純だ。精霊を罪源が食べたのが原因でしかないのである。犠牲を出すのが嫌だからこそ「加担するな」と一言添えて去ったが、サタンのその一言は乗員に相当響いたようだ。


「(こいつ、もしかして豆腐メンタル……?)」


 稔は乗員に対してそんなことを思い、「馬鹿げた話に加担した自分は一体何だったのか」と溜息をついてしまう。そしてため息をついて一瞬ばかし目を閉じた間、乗員である男は稔に対しての謝罪をした。彼がエキストラとして用意した悲鳴を上げた人物も頭を下げている。


「申し訳なかった。サタンを呼び出すためにこんなことをしてしまって」

「いや、まあ、うん」


 稔は反応に困る。一応は傷害を与えられたけれど、だからといって簡単に治癒出来ない訳じゃないのだ。ティアが所持している『回復の薬』を使用すれば容易く回復は可能であるし、それこそヘルの力を借りれば道具に頼る必要も無い。でも乗員としての自覚を思い出したのか、男は持っていた『回復の薬』らしきものを手に稔へこう言った。


「せめてもの償いにお願いします。お客様に迷惑を掛けたのです」


 キャラがイマイチ固定していないわけだが、それでも稔は回復の薬が大量に手に入れば長期戦にも持ちこたえられる気がし、貰わない手は無いと思って拒むことをしなかった。稔は作りの笑顔を見せて話す。


「ありがとう。大切に使わせてもら――あれ?」


 稔は貰った直後に気がついた。形状こそティアの持っているものに似ていたが、本当の形とは違ったのだ。爆弾に化けていた緑髪マスクのように形が変わったのだ。錠剤でも液体でもない。出たのは紛れもなく『カード』だ。カードにはペンギンならぬアザラシが描かれている。流石は大陸北部に位置する国家だと考えさせられるが、それよりもカードをどう治癒に用いるのかが稔は疑問だった。


「『カード』の形をしていますが、摩擦を加える事によって効果が得られるタイプです」

「つまり――擦るってことか?」

「柔らかい部分を擦り下さい。毛を擦ると静電気を発生させ、むしろダメージになるのでご注意下さい」


 要領は身体を洗う時と同じだ。カードをタオルのように使用するのである。乗員曰く「柔らかい部分」ということで新種のプレイに使えそうな気がしたが、稔の考えにラクトが深い溜息を付いていた。実行するとは決まったわけでは有るまいが、ラクトはされる可能性が否定出来ないと心を傷ませたのである。


「それと。先程風俗に関しての話をしておられましたので、取り敢えず申し上げておきますが」

「なんだ?」

「かつて風俗街が在った場所は現在、臨時政府が置かれています」

「は?」


 稔は耳を疑った。風俗街が無くなったというだけなら、「そうなんだ」程度で済む。けれど、加えて臨時政府の存在を乗員が明らかにしたのだ。絶対王政を破ろうとした赤髪が居るのだし、その考えを継いだものが帝国へ攻め入るのも理解できなくない。けれどやはり、そう簡単に倒されるような軍隊とは思えないのだ。先の戦争で勝戦したと聞かされている以上、それは当然である。


「『ルルド・デビル』という過激派組織が帝国に渦巻いているのです。彼らはエルダレアを本気で滅ぼそうとしています。帝国軍は後退の一途を辿り、エルフィリアと比較的近い『ロパンリ』まで下がったのです」

「なるほどな。それで、悪いのはどっちなんだ?」

「抑圧か過激か。話はそこからですが――」


 乗員はそう言って茶を濁そうとしたが、ラクトが男の心を読んでドストレートに質問をした。気を利かせる事も出来るが使い分けである。男性への偏見は無くなったが、未だに彼女の心の根底には普通の男よりも上に存在するの考えが根を張っており、彼女の問いは強気なものだった。


「すみません。はっきりと言ってもらえませんか。『庶民は生活が苦になっている』と」

「……」


 乗員は黙り込んだ。豊満な胸を持ている上に外見も可愛いと思って嫉妬を抱いていた過去の自分を捨てざるを得なくなったのである。同時、自分が彼女をこの女にしたら溜まったものではないと思うに至った。それから彼は投げられたボールを投げ返す。つまりは回答が行われたということだ。


「僕が知る限り、『ルルドデビル』もエルダレア政府も気が狂っています。庶民は当然苦しんでいます」

「なら、俺が二極化を止めないとな」

「何処にでも首を出せば良いというわけでは無いと思いますが――」


 乗員は稔が戦地へ赴こうとしているのを止めに入る。だが、乗員の声に稔は聞く耳を持たなかった。


「俺は『戦争』で解決しようなんて言ってない。俺のポジションは西郷や木戸じゃねえんだ。坂本なんだ」

「すみません。どういう意味でしょうか?」

「悪い。忘れてくれ」


 さり気なく混ぜた名言らしき台詞だったが、乗員もラクトもイステルも意味不明だった。つまりは幕末の長州と薩摩に同盟を組ませた龍馬のように、直接戦闘に参加する訳じゃないという意味なのだが――マドーロム世界ですら国が分かれているというのに、現実世界の日本史なんか知るはずがない。


「俺は戦闘よりも対話で解決に導きたいだけだ。争いは最終手段でしかない」

「職業が違いますし、とやかく言うわけではありません。ですが行うのであれば、お気をつけて」

「ありがとう」


 稔は感謝の意を述べて乗員と固い握手を交わす。そしてエルダレアの現在を解決するために立ち上がることを決意した。二極化した反政府派と現政府派に苦しめられる大多数の庶民がイメージされ、助けなくてはいけないと思ったのである。「どこにでも顔を出すべきじゃない」という乗員の話は間違った話では無いが、それでも固い思いは揺るがなかった。


「まずは反政府を倒す。そして現政府を倒し、新国家を樹立する。政治が庶民を裏切ってどうするんだ」


 稔の思いが口から洩れた瞬間だった。ラクトとイステルから同意が得られるかは分からなかったが、彼女らは特に批判することはない。むしろ稔の考えに肯定的だった。二人とも洗脳されているのではない。ラクトは庶民を飢えさせる今の帝国政府にも、武力で国家を新しくしようとする反政府にも賛成する気はない。イステルも暴走する帝国軍と革命軍の考えに賛成する気はなく、互いに稔の意志に納得した。


「まあ、ロパンリまで時間は多くある。イステルは魂石に戻って寝ているといい」

「分かりましたわ、稔さん」


 稔は精霊の体調管理にも気を遣う。一方でラクトに関しては表面的には気を遣っているようには見せない。でも、内心ではしっかりと考えているのだ。


「じゃ、私は寝る」

「寝るな、俺の話し相手よ」

「寝ていいって言ってんじゃんか。それって矛盾じゃんか」


 ラクトは頬を膨らまして怒っていたが、稔は「冗談だ」と最後に言って彼女が睡眠を取ることを許可した。乗員と仲良くなった気はしなかったが、彼は立ち去る前に稔に対してこう言った。


「僕はオスティンと申します。一件は失礼致しました。では、職務に戻らさせていただきます」


 丁寧にお辞儀をしてオスティンは去る。一方の稔もラクトを連れて指定席へと戻っていった。既に彼女は寝たいと思っていて、稔の肩に寄りかかっている。主人は赤髪にため息をついたが、自分よりも睡眠時間が少ない彼女を思って寝かせたままに指定席へと戻った。場所はアイスの残りが入ったカップが置かれた机のある場所だから容易に分かる。




 稔とラクトが座席に戻った頃、オスティンの声で車内にアナウンスが入った。それは国境を超えたという合図である。オスティンは国名を二回繰り返して述べただけなのだが、稔には駅名を述べているようにしか聞こえなかった。


『――エルダレア帝国へようこそ、エルダレア帝国へようこそ――』


 その一方、稔の目の前では椅子に凭れているラクトの姿。彼女は眠気に完全に襲われたようで、既に仮眠に入っていた。稔はそんな彼女を見ながら「可愛いな」とか思う。でも同時に、エルダレアでリートの兄の情報も得ることを脳裏に焼き付けた。


 時計を見て現在時刻を把握し、稔はどんな街なのかワクワクしながら長い時を過ごす。ラクトの額に落書きの文字を加えてやろうかと悪の心が動きそうになるが、それ以上に残っていたアイスを食べる方向へ意識は向かっていた。「溶ける前に食べないと可哀想だ」という理由をこじつけ、稔はラクトの口内に触れた木のスプーンでアイスを自身の口へと運ぶ。


「さいてい……」

「起き――いや、夢か」


 寝ていたラクトには目もくれず、稔はアイスを口に運ぶ事を続行する。かいた冷や汗は食べ進めていくうちに冷えて消えていた。

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