2-61 605号室-Ⅷ
紫姫が穿くのを確認した後、ラクトはヘルの方向に視線を移す。見れば、彼女は着付けを終えていた。あまりにも早過ぎる行動に、ラクトは「私より早く着たんじゃないか」と感嘆してしまった。同時、目を疑うわけだが――確かに終わっている。それは事実だ。
「ラクト様、大切なのは時間では無いですよ。慣れているからといって間違いが有るわけではありません。他人の衣服を着させる手伝いで一番大切なのは、間違えずに終わりまで導くことです」
「そうだね。――んじゃ、私も頑張るよ」
ラクトは小さく微笑み、サタンが着用する浴衣を装着するかのようにサタンの身体に置く。サタンから「間違えないで」とプレッシャーのようなものを与えられ、ラクトは少々身震いしてしまった。でも、だからといって作業を止めて良い訳ではないし、請け負った仕事を投げ出すのは自分らしくなんか無い。
「(逃げんな、私)」
唾を呑んでから作業をし始めるラクト。彼女は自分の知識を披露することに加え、サタンにも着方を知ってほしいという意味も込めて言葉に発しながら進めていく。
「まず。左身頃と右身頃っていうのがあるんだけど、浴衣は左身頃の方が上になるんだよね。それで、逆の右身頃はちょこっと調整が必要なんだ。だから、調整するよ?」
「痛いのは嫌ですよ?」
「それも含めて調整だろ。まあ、最後に帯で結ぶから多少は緩くていいんだけどね」
サタンは浴衣の着方に関して言えば無知だから、間違ったことを教えても修正しないままに認識する可能性が否めない。サタンの特別魔法で魔法をコピーするのも一手だろうが、教えてもらっている生徒がするとは考え難い。
「(敢えてサタンに間違いを教えるというのも一手か……?)」
結果、ラクトはそんなことを考えてしまった。少し顔がニヤけ顔になってきたのはそのせいだ。もちろん、そんなあからさまな変わり様に気が付かないほど鈍感な精霊ではないサタン。当然、聞く。
「何ニヤけてるんですか。私の身体はそれほど魅力的でもないんですし、ニヤける要素なんて――」
「馬鹿か、サタンは。浴衣は貧乳が着るからいいんだ。巨乳が着たって胸の部分が痛くなるだけ」
「そうなんですか」
「このホテル、箪笥の中に下着があっても浴衣用じゃないっていう『クソシステム』だから、巨乳は半強制的にサラシを巻く必要があるんだよね。でも貧乳であれば、そういう補正が楽に終わる」
ラクトが言いながら左身頃を調整する一方で、サタンは勝ち誇ったように嬉んでいた。六〇五号室内で一番小さな胸であるからこその『勝ち誇り』であった。そしてそんな彼女に、ラクトは付け加えて言う。
「ブラジャー無しで着れなくもないから、貧乳にすごく有利なんだよ。てか、私みたいな体格だと帯の上に詰め物をする必要があるんだよ? 段差なくすためにね。まあ、この浴衣は寝間着だから別にいいけど」
「でも、嫌な感覚とか――」
「そういうのは無いね。私サラシ付けるの慣れてるし。やろうと思えば一日男装いける」
「トイレとか大丈夫なんですか?」
「平気平気。混雑してる時に男装化して男子用便所を借りるいう業が出来るからね。重宝するぞ~」
「そうじゃなく、こう、その……」
サタンが言いづらそうにしている。モジモジして口ごもってしまっているのだ。もちろんそれでは話は進まないから、ラクトは彼女の口篭ってしまっているのを治すために予想してみた。
「男から犯されるみたいな、そういうアダルト的な展開?」
「簡単に言えばそうです」
「今も昔も大丈夫だよ。てか、個室に入ってきても相手の行動を制限させればいいじゃん」
「確かに、ラクト様は状態異常系の魔法が使用可能ですもんね……」
羨ましそうな目をラクトに送るサタン。けれど余り絡み過ぎても、着付けが終わりを告げてくれないので会話を断った。かわりに話題を主軸へと戻し、サタンの浴衣の着付けを行っていく。彼女が「間違えない程度に早くして」と言っていたことを噛みしめ、再度唾を呑んで緊張感を持つ。
「こんな感じで右身頃を下にして、行き過ぎてたら折り返す。で、衿を揃えるとシワが起きにくい」
「そうなんですか」
ラクトは言いながら調整を始めた。嘘を教えようとか言っていた人か馬鹿みたいに真面目になっているわけだが、集中しだしたラクトはサタンへの浴衣着せを止めようとはしない。もちろん、浴衣の着方での嘘もつかない。もし嘘であれば、それは『間違い』だ。故意によるものではなく、暗記ミスである。
「――こんなものかな。これで右身頃の調整は完了ね。次は左身頃なんだけど、これは容易」
「け、結構いい感じに……」
「私を舐めてもらったら困るぞ、サタン」
ラクトは言いながら左身頃を右身頃に重ね、それから上へと端折る。左身頃も若干の修正点があったので多少のズレを直す。裾が真っすぐになるように気をつけていると、ラクトの神経は自然に尖っていた。
「本当はここで仮止めをしたいんだけど、仮止めをする紐がないからパス」
「ラクト様が作ればいいじゃないですか。でも、仮止めって胸の大きい人がするイメージな気がします」
「サタンの言うとおりだね。浴衣の中に詰め物を入れるから、帯を結んでる時にズレたら嫌だし」
「でも、それって稀じゃないですか?」
「稀かもね。でも、そういうのって人によると思うよ? 私にそういう経験は無いけどね」
ラクトが自分の経験から意見を述べると、サタンは「稀じゃないですか」と笑い混じりにコメントした。でもそんなコメントに対し、ラクトは引き続き「個人差があるだろ」と主張する。サタンは何も自分の話から導けとは言っていないし、誤解を与えたくない気持ちから少し遠慮した言い方になっていたのだ。
「ふふふっ。これ以上私のことを弄ると、帯の締めを強くするぞ?」
「ひ、酷くないですか?」
「まあ、そんなことしないけどね。――では、気を取り直して。最後に帯の結び方なんだけど」
「凄い長いですね」
「二メートルを越したものが大半だからね。まあ、それだけ余裕を持って結べるってことだよ」
畳まれていた帯が長いことを発見し、サタンは驚きの声を上げていた。一方のラクトはサタンに冷静な説明を心掛ける。そして説明が終わり、すぐに帯を結び始めた。立ったままの状態で過ごされても足に負担がかかるだけだと考えたためだ。
「取さっき端折ったところの上に帯を配置するんだ。部分ごとに締めていくと乱れづらなっていい」
「それはそうと、帯は前に配置するんですね」
「こっちのほうがいいんだよ。端折ったところは前だろ――って、これ説明したじゃん」
ラクトはサタンを小馬鹿にし、口に手を当ててお嬢様的な笑いを声無しで見せた。キャラクターを作っただけなのだが、サタンは本当に小馬鹿にされていしまったと思ってしまいって土下座しそうになった。
「すみません、ラクト様」
「ちょ、そこまで謝る問題無いよ! ……それで、前から後ろに持ってきてまた前に持っていくんだ。結ぶ場所は何処でもいいけど、何処にする? 私的には前よりも後ろとか横のほうが良いと思うんだけど――」
「じゃあ、横でお願いします」
サタンから言われ、ラクトは「了解しました」と承ったことを示す。横で結ぶのは困難な業では無いので最後はサタンにやってもらおうかと思ったのだが、ここまで来て引き下がるわけにもいかず、ラクトは最後まで貰った「浴衣を着させる」という仕事を全うすることにした。
「――これで完成だ、サタン」
「ありがとうございます、ラクト様」
「最後にちょこっと動いてみてもらえるかな? 過激すぎない普通の動きで」
「深い意味を持った言葉を使わないで下さい! これだからラクト様は――」
ラクトは「お前が言えないだろ」と思いつつも、「はいはい」と文面だけでは二つ返事に見えなかねない言葉を言い、それを相槌代わりにした。そんなことをしている二人だったが、ふと見た紫姫が浴衣姿になっていることに気がつく。また、ヘルとスルトは既に着終わっていた。
そしてヘルとスルトとサタンは、ラクトと紫姫に二人きりにさせようという明らかな意図が見え見えとしか思えない行動を取り、先に主人の元へと戻った。ヘルとスルトは魔法陣の中へと『応召し、サタンは精霊魂石の中へとそれぞれ戻っていく。それから彼女らは再び仮眠タイムへ移るのである。
「ラクト。我も貴様の説明を聞きながら見様見真似でやってみたのだが……下手では無いだろうか?」
「初心者としては上出来だと思う。でも、紫姫は結びが下手すぎ」
「そうなのか……」
「分かるもん。紫姫は絶対、雑誌とかをまとめる時の結び方を知らないって」
「た、確かに……」
ラクトは「そうでしょ」と言い、自らが言ったことが当たって嬉しそうな表情を見せる。一方で紫姫は、家庭的ではないと再度自覚することになってしまった。嘆息が出てしまうのも当然だ。
「そんなに落ち込まないでよ。今、直すからね」
「ああ、頼む」
あまりに落ち込まれた表情を見せられてしまって、ラクトも「落ち込むなよ!」と強く言うことは出来なかった。落ち込んでいる者に怒号を浴びせたら、相手は耳障りがするだけで更に落ち込んでしまいかねない。紫姫は該当しないと思いたくも、暴力を振ってしまう最悪な展開が待ち受けている可能性すらある。
「紫姫、意外とあるじゃん。何が貧乳の代表だよ」
「我の胸の話なんざ話さなくても良い。貴様はいいから帯を結べ」
「それが人に物事を頼む態度なんですかね?」
「だが、我はこのような口調を貫かないとポテンシャルが崩れるような気がしてだな……」
「いやいや。私、『話し方』に文句を言った覚えはないよ?」
ラクトの言っていることが正しいか否か。紫姫は記憶を辿り、ラクトの言っていることがどちらであるかの確証をするために少々と思い出していく。そして、すぐに結論に辿り着いた。
「確かに。貴様が、我の口が悪いように聞こえる言い方を治せと要求した事実は無いな」
「でしょ? 私が紫姫に治してもらいたいのは、ラクトの態度が居丈高すぎるところ。言葉遣いじゃない」
「でも、言葉遣いからそう見えているだけでは?」
「違う。ただ紫姫が、頼むのを苦手としてるだけだよ。俗に言う『三点リーダー』が台詞の中に見えるし」
紫姫が弁解しようとする時、意見を述べる時の「だが」と言ったあとに少し上がったりする時など――言い換えれば、自信があまり無いときには『三点リーダー』が台詞の中に見えるというのだ。でも、頼むときには見えない。ラクトの意見はそういう意味である。
「だが、我が頼むのを苦手だとして――解決方法は有るのか?」
「誰かを頼ればいいさ。特に稔とかいいと思うよ。重大な話を軽く言うと怒るけど、基本怒らないし。その点踏まえたら、紫姫は真面目でしょ。だから、怒られる要素が無いって断言してもいいくらいじゃん」
「そうか。でもやはり、まずはラクトに頼りたい」
「帯の結びを失敗したから直して欲しい、ってことを言い直すの? 別にしなくてもいいよ?」
ラクトが気にしていないという風な態度を取るが、それは余計に紫姫を繰り返そうとさせる原因と化してしまった。無論、「頼む時の態度がでかい」という旨の発言を行った張本人が言ったのだ。自分がまた大きな態度を取って、相手に妥協してもらっているように見えてしまう。
紫姫は顔を左右にブンブンと二往復振り、自らがもう一度頼むことを示した。一方でラクトは、誰かの述べた意見を殺すべき状況では無いと感じ、紫姫からの依頼の仕方をテストすることにする。
「我はラクトの言っていた方法を見様見真似で真似して帯を結んだのだが、これでは成功したと言えない。故に、ラクトには直して欲しいのだが――承ってもらうことが可能な事であろうか?」
紫姫はラクトに頼んだわけだが、彼女はやり直し一回で成功してしまった。何テイクかいくと思っていただけに、ラクトは思わず拍手をしてしまう。一方で紫姫は拍手という形で褒められたことで、非常に喜んでいた。涙こそ出ていないが、何らかの受験に合格した受験生のような笑みを浮かべている。
「これで克服出来たね、紫姫」
「ありがとう、ラクト」
「お礼を言われる義理じゃないよ。私は仲間のためになれよとアドバイスをしただけだし」
「そうか。ところで――帯に関して直った様子が見えないのだが、これはどういうことだ?」
紫姫が「帯を結んでくれ」と急かすと、ラクトは「『まだ』やってないだけだって」と言って、それから結ぶ作業を始めた。もっとも、一度結んだのを解く必要があるのは言うまでもない。見様見真似で結んで格好悪くなったのを直すのだから、仕方がないだろう。
「それじゃ、外しまっせ。――そーれっ!」
浴衣を着るということは、自分に衣服を結び付けるということだ。流石の紫姫も蝶結びや玉結び程度には理解を示しており、蝶結びは出来ていたのだが――あまりにも緩い。ジャンプしたら取れてしまい、浴衣の下に穿いている紐縞パンツが丸見えになりそうなくらいだ。
「女だから家事が得意じゃなきゃいけないとか、そういうのは偏見だと思う。けど、流石に自分の事くらい自分で出来るようになれよ。将来的に彼氏や旦那さんが出来た時、健常者で要介護系のヒロインは困るぞ」
「障害を持って奮闘する姿は応援出来ても、障害無しで介護を要するのは、幾ら可愛い容姿であろうが応援できないということか。すぐに別れるとか、そういう事態が起きてしまうと頭に入れておかなければ」
健常者なのだから、それ相応の振る舞いはするべきでは無いのか。そうでなければ、懸命に生きる障がい者が可哀想じゃないか――。そんな考えの下、ラクトは紫姫を叱咤激励した。そしてそんなラクトの魂に近い思いは、しっかりと紫姫の心の中へと伝わっているのが確認できた。
今の自分を治す。でも良い所はそのままに、悪いところだけを改善していく――と。ラクトは紫姫の心の中に、そんな強い思いが刻まれているのを確認したのだ。自分が好きな人を取られるのを好むラクトでは無いが、それでも将来の為にそうした方がいいと言っておいた。
「んじゃ、ラクト。我は湯冷めた後に風邪を引くかもしれないと思ったこともあるから、治癒の為に精霊魂石に戻らせてもらいたい。阻止するための理由があれば、是非言って欲しいのだが……有るか?」
「あるね。さあ、こっちへ付いてくるんだ」
「ちょ、何をす――」
ラクトは強い力を使い、自分の方へと紫姫の身体を近づけた。ラクトが男装趣味――という訳でなくても容易く出来る事から、男役と女役で恋愛をテーマにしたミュージカルでもやっているのかと思えてしまう。でも、それは台本ありきの話ではない。だから、やられた本人――紫姫は動揺してしまっていた。
一方、ラクトの顔には満面の笑みが浮かぶ。紫姫を何処かに連行することに嬉しさを抱いている――と言えば間違いではないのだが、別に極悪非道な女という訳ではない。確かに紫姫の望まないことを行うわけだが、別にラクトはそれが紫姫にとってマイナスになることでも、法に触れることでもないと考えていた。
だから、安心してラクトは紫姫を連れていける。何処へ、と聞かれれば返ってくる答えは一つだ。
「稔! 洗濯終わった?」
「脱水は終わったぞ。それで、それからお前がが言ったように、洗濯用洗剤の感じが残らないようにってやってる。てか、女衆四名に浴衣を着せるって件は終わったのか? それはそうと、何しに来たんだよ?」
「どんだけ動揺してるんだか。質問を羅列させたって、問いが理解出来ないんじゃ意味無いでしょ」
「……」
稔は言葉を発さない。ラクトが自分が不利になるような事を考えているとしか思えなかったからだ。もちろん、それが期待を裏切るようなことなんかする訳がない。
「稔。浴衣の紫姫、どう思う? 私よりもタイプなんじゃない?」
「『子作り』とか言ったくせに、よくも言えるな。ホント、お前は頭はどうなっているんだか――」
「私への批判は要らないんだよ。必要なのは、紫姫を褒めるか褒めないか。そこなんだ」
「つまり――どういうことだ?」
稔は、ラクトが自分に何を求めているのかなんて内心じゃ分かっていた。ラクトが紫姫をここまで連れてきた意味だとか、ここで紫姫の浴衣姿を見せた意味だとか。でも、恥ずかしかった。それだけじゃない、稔は臆病――俗に言うチキンだ。少しは改善したとはいえ、まだまだ改善が始まったに過ぎない。
もちろん言うまでもなくだが、心の中を読めるラクトの方が話し合いの中では有利になる。無論そのような稔の小細工など、ラクトの前では紙のように簡単に散ってしまうようなもの。稔が対抗できる術はない。有るのはテレポートして六〇五号室から脱出する。ただそれだけだ。
けれどラクトは、稔の内心がどのようなものであるかなんてすぐに分かるというのに、破顔して自分から質問をストレートにぶつけた。それと同じくして、紫姫は洗濯機の置かれた部屋の中へと入れられる。そしてようやく、ラクトは紫姫を容易に連行するために掴んでいた手を離した。
「――ぱっと見、紫姫は可愛いと思う?」
「ああ、普通に可愛いと思う。でも、個人的には髪の毛を結んでくれたら最強かな」
稔は恥ずかしさを捨て、いつも通りの口調で話を進める。だがラクトには意外な事に聞こえたから、話の進行ペースが乱された形となった。でも突然の乱れに動揺するのはすぐに止み、ラクトはしっかりと対応していく。紫姫のロングヘアーの髪の毛を結んでいき、サイドテールヘアーにすることにした。
「やっぱ手際いいな、ラクトは」
「今は私じゃなくてこっちを褒めろ、バカ。――で、どうなの。評価は」
「凄く可愛いと思います!」
稔はグッジョブポーズを紫姫に見せる。すると刹那、紫姫はラクトに向けて捨て台詞を残して魂石の中へと戻っていった。ラクトも稔も褒めているだけなのだが、紫姫には嘲弄されているように聞こえたのだ。
「ラクト、これは貸しを一つ作ったということだ。今後、何か奢ったりしないと許さないと言うておく!」
紫姫に素直になってほしい一心で頑張ってきたラクトだが、逆に自分の首を絞めることになっていたとようやく気が付いた。そして彼女は大きく溜息をつく。稔の周囲に居る者は、ほとんどがトラウマ持ちとか治しづらい持病を持っていることも思い、一度ではなくて二度もため息を付いてしまった。
「ドンマイ」
「いいよ。でも、紫姫は心の中では喜んでるんだよ。稔に褒められたから。でも、私が居たから素直な態度を見せることが出来なかった。ただそれだけ」
ラクトが考察を終えると、人員が二人に戻っての洗濯作業が再開された。既に脱水作業は終わっており、洗剤を落とす作業に始まっていた。だが、稔が頑張ってくれたせいもあり、その作業もラクトが洗濯機に視線を向けてから二〇秒程度で終わってしまう。
あけましておめでとうございます。ついに2015年です。ノチサキュも約7ヶ月続いてきました。つい最近ptが200を越えて嬉しい限りなのですが、本年もますますの躍進が出来るように頑張りたいと思います。
今日は1月1日なので、朝11時の投稿にしました。あらすじ無視と言われるかもしれないですが、明日からは夜の投稿に戻りますのでご理解お願いします。
では、今年も浅咲夏茶をよろしくお願いします。
ノチサキュを読んでくださる全ての皆さんに神の祝福を。




