表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

決意

リリリリン…リリリカチ


「六時半か……」

私は、綾取アヤトリ 聖良セイラ

今日から東京の高校に通う事になった。

随分前の出来事を夢で見て、親に頼んで東京行きを許可された。


「準備しなくちゃ……」

中学からずっと伸ばしていた黒髪。

ヘアーアイロンでストレートにし、前髪をピンでとめて…。

顔をぬるま湯で洗って、薄く化粧をする。

中学までニキビに悩まされていたけど、もうすっかり無くなった。

鏡に向かって中学までの自分を思い出した。


人に話しかけるのが苦手で、話しかけられるのをいつも待っていた。

自己主張もなく、いつも人の意見に乗っかっていた自分。

人前で発表するのが嫌で、声が後ろの席にまで届かなかった。


「高校では、中学までの過ちはしない」

鏡に映る自分を見て言った。

この言葉を何度、心に思い言っただろうか?

幾度も、幾度も鏡に映る自分を見て言ったことだろう。



16歳の春。

女子高生になった今こそ自分を変えるんだ。

あの頃までの自分とは、永久におさらばだ。

怖がらずに、前へ進むんだ。


そう、自分に言い聞かせ学校への道のりを一歩、また一歩と進んでいった。

自分の決心を何度も確かめ、踏みしめる様に。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ