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忘却の記憶

紅蓮たち最前列組が帰ってきたかと思ったら、まさかの二人が担がれているイレギュラー


天玻璃凍夜(あまはりとうや)は考えていた


何故全員が怪我を負っている…あれは転んだ傷ではない。顔や服の傷から見て矢にでも当たったのか?

「先生!二週目から罠が張ってある!!このままだと他に奴らが危ない!!」と紅蓮が簡潔に伝える


「そうか…………分かった」

恐らく罠が張ってあるのは森ら辺だろう。そして、シェイルは無傷なのに対して三人は軽傷…………

横側に何かある


そして天玻璃凍夜は走り出し一瞬で森の入り口に到着した


凍てつく息吹(アイスガーテム)

そう言葉を呟いた瞬間、そこら一体が完全に氷の世界と化した

森の木々は凍り、風で揺れていた葉は完全に動きを止める 

「何だ!?いきなり寒く…………ない!?」

「けど滑って転んじゃうよ〜〜!」


とまだ走っている最中の人たちは混乱する


「なるほど………これが天玻璃凍夜の実力なのですね」

とシェイルはその光景を見ていた

彼女の瞳には驚きは無い。表情の変化が読み取れない。


「なぁ…二人を保健室に連れていくのを手伝ってくれねえか?俺はもう限界だ」


「分かりました 私が二人を運びます。貴方は一人で行けますか?」


「心配される程じゃ無い」


「そうですか」


シェイルは武戦とニーナを軽々と持ち上げる

保健室へと運んでいる時

「……………ぁ…シェイル……?」

その時武戦は一瞬意識を取り戻した


「そのまま寝ていてください。もう保健室に着きます」


「………ごめん……ありがとう」 その言葉を呟いて彼は意識を手放した












夢を、見ていた





「ーーー大丈夫!?今助けるから!」 「君はーーーの為に生まれたんだ!」 「嫌だよ………いなくならないでよ!」 「俺がーーーをーーーしたのか……?」 「皆逃げなさい!!」 「まったく……世話が焼けるーーーだ」





「ーーーはーーーの為にこの能力者学校でーーーを果たしてきてね」


ブツンッと回線が切れたような音がして、武戦は目が覚め


俺は「っっうわ!!」と飛び起きた


何だ今の夢は………どう考えても普通の夢じゃ無い

まるで昔本当にあったかのような………今一度思い出してみるか

ダメだ………もうボヤがかかったように断片的にしか思い出せない


だけど……これだけは分かる。これは決して良い夢じゃ無いという事だ


背中が汗で濡れている。寝ている間にも冷や汗が浮かんでいるのか


それにしてもここは………保健室か

だんだん思い出してきたな。確か罠にかかって体力の限界が来て気絶したんだっけ


「後でシェイルにお礼しに行くか」

と考えながら俺はベッドから降りて仕切られていたカーテンを開けた「起きましたか?」


「うわぁ!!!!」

何とびっくり開けた瞬間目の前にシェイルが立っているでは無いか

そのせいで大声で叫んじゃったよ ここ保健室なのに

「そんな大声出してどうしたんですか?」とシェイルは首を傾げながら聞いてきた


「シェイルが俺を驚かせてきたからだね」


「でも俺をここまで運んできてくれてありがとう」


「私はゴールからここまで運んできただけです。貴方が気絶したところから運んできたのは紅蓮ですよ」


まじか…………てっきり俺を置いてすぐに先生の方に向かっていったと思っていたけどゴールまで運んでくれていたとは。後でお礼しに行こ


「それにしてももう起きて大丈夫ですか?すごくうなされているように聞こえましたが」


「ちょ………あの………押さないで押さないで」

シェイルは強引に武戦をベッドに戻し、さらっとカーテンを閉めて入って来た

ちょ…保健室の先生〜〜?「今は居ませんよ」心読まないで




「守れなくてごめんなさい。友達なのに私は貴方を置いていってしまった」


強引に入って来てから、彼女が最初に言った言葉はそれだった


まさか彼女が謝るなんて思いもしなかった。てっきり私に感謝しなさいとでもいうのかと予測していた

「いやいや、これは授業なんだからそんなの気にしなくて良いって」


「最初一緒にゴールしようねって約束したのに」


「してないよ?」


「貴方が私について来てくれないから………」


「しかも俺が悪い!?」


その瞬間、今までほぼ無表情だった彼女が「フフッ」と笑った。


「ごめんなさい。友達が今までできた事なくて………一回こんなおふざけがしたかったんです」


「そっか。一緒だな!」


俺は何故彼女に友達ができなかったのかがよくわからない。話してみれば意外と面白い人だということが分かるのに


「それにしても今何時なんだ?」


「今はちょうど一時間目が終わって休憩時間です。だから起きるのが早いですね」


まぁ大した怪我はしていないからな。大体気絶した原因は走っている最中の急な加速や減速による酸素不足だろう


「あの罠は結局誰が仕込んでいたのか分かったのか?」


シェイルは首を横に振って

「あれは結局誰が仕掛けたのかは不明。そして詳しくは生徒には教えられないって」


「じゃあ俺たちの後ろの人たちは無事だった?」


「先生が罠ごと全部凍らせて無効化していましたよ」


え〜〜〜〜?あそこら辺を全て凍らせたの?先生すご………それを無表情で淡々と答えるシェイルもやばいと思うけど


「安静にして、大丈夫だと思ったらもう教室に戻って良いそうですよ。私はもう戻ります」


「分かった。来てくれてありがと!」

と言葉を交わしてシェイルはでていった









シェイルは保健室を背に呟く

「貴方は………その為に此処へやって来たんですね」と………









ニーナ「ぅーーーーーーん?何だか隣が騒がしいわねむにゃむにゃ………まぁ良いや…寝よ」


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