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メラメラと全部避けるやつとポンコツ



自分が罠にかかったことによってここが少し危険であることが分かった


「だけどここって一回通った道だよね?」


「そうですね……見覚えがある」


そう、ここは一度通った場所。このコースを二周するから必ず同じところに走ることになる。

だが一周目はこの罠にはかからなかった。それは何故だ?


少し集中して周りを見てみるか?


先のように俺は思考を加速させて罠を見抜くことにした


その瞬間、俺の中での時は止まる 世界の動きは変わらずとも自らの思考を加速させ続けることによる効果だ


地面にある所々の違和感 左右にある自然にはできにくい窪み 空気の振動

意識し始めてから分かった。


無数の罠が仕掛けられている……!


「この先少なくとも五十メートルまでは罠が仕掛けられてる!気を付けろ!」


「はぁ!?何でそんなことがわかる!」


詳しく場所を言おうにも説明がしづらい!


ガコン!「あ…」


その時、ニーナが踏み出した場所から嫌な音がした


俺が考える限り最善の選択をする

「はッッッッッ!」

今回の罠も地面式だが、俺の時と同じように矢というわけじゃ無い!


「ボコッ」という音が聞こえ、落とし穴だと瞬時に判断!


二歩ほど前にいるニーナに加速しジャンプ。そのままの勢いで下から持ち上げ、救出に成功した


「大丈夫だった?」


「あ………ありがとう!助かったわ!」


何とか無事に助けられてよかった。あの走っている勢いで垂直の落とし穴に落ちたら壁にぶつかって危険だった


「はん!少しはやるじゃねえかEランク!」

と紅蓮は言う


「そんなこと言ってないで紅蓮も気をつけてよ!」



紅蓮とニーナと俺はかなりの速さで移動しているため、五十メートルはすぐに越した。だがその地点を越しても当然罠が無くなるわけでもなく、罠を見つけて避けての繰り返しだ。途中で余裕があるときに大まかな罠の位置を伝えたりして何とか進み続ける。


残り約一キロ地点。ここまでで全員少しの負傷があった


紅蓮は何回かハズレの地面を引き、落とし穴や矢、上から捕獲用ネットをかけられそうになることがあったが矢を少し掠らせるだけの負傷


武戦は全ての罠を見抜き避けていたが、ニーナが全く罠を避けれないためそれを救出するときにところどころに傷を負った


ニーナは途中で何も無いところで転んだ



「もう少しでゴールが見える……!」

もうすぐこの森を抜け、開けたところに出る


この森を抜ければ罠のゾーンが終わるかもしれない。もしこれが誰かによって仕掛けられたものだったとしたら開け目出つ場所に罠を仕掛けることはない






だが、そううまくは行かなかった












「ガコンッ!!!」



それを踏んだのは………………………紅蓮


ゴゴゴゴゴゴォ!!という音が横から響く


紅蓮「マジかよ………」





そこで現れたのは巨大な黒い鉄球とでも形容すれば良いのだろうか

人なんてまるでペシャンコに潰してしまいそうな玉が、何個も紅蓮に向かって高速で転がってくる



ちなみに武戦たちはほぼ同じスピードで走っているので、実質横列が同じだ。

つまりこのままじゃ………俺たちは全員潰される!



紅蓮(やばい!だが能力を使っても俺のでは避けきれない!!)


ニーナ(あぁ…………どうやら私はここでお別れのようです。思えば人に迷惑をかけてばかりの人生でした…)


武戦(一旦思考加速させて考えるか)


大丈夫だ、落ち着いて考えれば全て問題ない。必ず生存への道は存在するはずだ。


まずは配置だ。俺が真ん中 ニーナは右 紅蓮は左 そして黒玉が転がり落ちてきているのは左側。つまり絶対に先に当たるのは紅蓮。







見えた!生存への道!!


「受け身取ってくれ!」と叫びながら俺は紅蓮とニーナを全力で前に突き飛ばす!


「は!?」「え!?」


これであいつらは安全な場所まで行けたはずだ………


すぐ左を見ると巨大な黒玉がすぐ近くにある



そして武戦は、黒玉の攻撃移動に巻き込まれた






side 紅蓮&ニーナ


「は!?」「え!?」と二人は後ろからの武戦の攻撃により前に押し出され、何とか無事だった

紅蓮は受け身を取り、ニーナは全く取れずに転がった


ニーナ「ああぁあえぇ?何で私………死んだはずじゃあ?」


紅蓮「最後Eランクのあいつが俺たちを助けるために押し出したのか?」


あいつに俺は命を助けられたのか。走っている最中もただの弱いEランクではないと思っていたがまさかここまで強さがあるとは………俺はあの時自分が助かろうとして周りのことをよく見えていなかったのに


なのにあいつは自分を犠牲にして俺たちを助けたのか?………完敗だ。ランクなんて飾りだったのか…人間として俺はあいつに負けている



………………こんな事を考えている暇はない。俺たちを助けてくれたあいつを助けなければ


「ニーナ!ぼさっとするな!早く助けるぞ!!」


「は!そうだ!助けなきゃ!!」


と二人は後ろを見つめる………だがそこに武戦の姿は見えなかったが


「血が見当たらない……避けることができたのか?」


「でも私たちが突き飛ばされた時にはもう黒玉はすぐ真横まで来てたよ」


「だが手当たり次第探さないと!!」


まだあいつが生きているかもしれない。でももしどこか怪我を負っていたら治療するまでの時間が命取りだ


ぐ………この玉重い!持ち上げようにも能力なしじゃ……


「ニーナ!能力禁止だとかそんなこと言ってる場合じゃねえ!これを退かすぞ!」


「はい!」


俺、紅蓮剛士の能力は炎を操るというものだ。炎を自在に出したり制御することができる

だがそれだけじゃない 俺は俺の身体に熱を送り込み身体能力を上げることができる


炎脈解放(フレイム・バースト)!」


全身に炎を巡らせ、一時的ではあるが力を跳ね上げる!

「うおおぉぉおおおぉ!」


「手伝います!」

とニーナは言い目を閉じて集中する。


大丈夫………力を一点に集中させて、上に持ち上げるようなイメージ!


「何だ!?いきなり軽くなった!」


「今のうちに黒玉を移動させて!」


「おらあぁぁあ!」

と叫び声をあげて武戦の真上にあったであろう玉をどかした。


だがそれを退かしても武戦の姿は見えず、二人とも疑問と焦りの顔を浮かべる




すると


「おーーい!誰か助けてーーー!」としたからか細い声が聞こえた


ニーナは気づく

「もしかして……………」と武戦が伝えてくれた大まかな罠の場所を確かめていく


ある一つの罠を押した瞬間その地面がパカっと開き、それを覗き込むと


穴の底に落ちないように手と足を使い落下を防いでいる武戦がいた。


「助けて〜〜〜〜!」


「待ってろ!今助ける!!」


紅蓮は強化された身体能力で穴に落ちていき、武戦を掴んで壁を蹴って登りながら上へと到着した



「はああぁぁぁぁぁ………助かった……」

俺はあの時どこに罠があるのかは大体わかっていた。

そして、何度もニーナを救出しているうちにどれが何の種類の罠だということが分かるようになったのだ。

だからあの瞬間俺は近くに落とし穴の罠があることに気づき、ニーナ達を突き飛ばしてわざとその穴に入った


「これが最善の道…………」

だが武戦の体は限界だった。速いスピードで走り続け、罠を避けながらニーナを救出。更には手と足を使い全身の力を入れながら落ちるのを耐えることはあまりにもエネルギーを使いすぎた。


「後よろしく…………」という言葉を言って俺は気絶した


「おいニーナ!こいつを運ぶぞ!」

と紅蓮はニーナの方を向いたが彼女は


「すみません私も動けないです…………」

と彼女も気絶した



「〜〜〜〜〜〜!!!」


紅蓮は言葉にできない事を叫びながらニーナと武戦を担ぎ残りの道を走った



side シェイル&先生


「あれ…………………?なんか彼……背負ってない?」


「背負ってますね。武戦とニーナ・グレイシスを」





















???「これで能力を観察するつもりだったが余り見れなかった……残念だ」
























シェイル「亜音速ダッシュ!!」


罠「あれ?あいつどこ?」


罠を踏み抜いた頃にはもう先へと走っているシェイルであった

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