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キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!  作者: をち。
幼年期

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校内案内2

しょんぼりと肩を落としたボクを見て、お兄様が少しだけ声を和らげました。


「クリス。君が優しいのは兄である私が一番理解している。

だが、ならばこそ、考えてみてくれ。これは兄弟腹を割って話す良い機会だと思わないか?」


!!そうです!お兄様の仰る通りだ!

お優しいお兄様がどうしてそこまで強固に、と思ってしまいましたが、やはりお兄様には深いお考えがあったのですね!

ボクはまだまだ考えが至っておりませんでした。さすがお兄様です!

ボクの表情が明るくなったのを確認し、お兄様が今度はシス様にお声をかけられました。


「イクシス、君とエリオスの間には少し誤解があるようだな?

校内を案内しながら、二人で話をしてみるといい。いいな?」


シス様を後押しするかのように、最後の言葉は少し強めに発せられます。


「あ、ああ。……そうだな。

エリオス、私が案内しよう。いいな?」


リオが助けを求めるかのようにボクに視線を向けてきましたが、ボクはにっこり笑って首を振りました。

ダメだよ、甘えないの。

いい機会です。リオもしっかりとシス様と絆を深めてくださいね?


まさかリオ兄弟も血が繋がっていないとか思いませんでした。

シス様のご両親も再婚なのでしょうか?

それとも、高位の貴族にたまにある「養子」というものなのでしょうか?

いずれにせよ、リオもシス様もお互いに「もっと仲良くしたい」というお気持ちがある様子。

この機会に二人だけでお話をしてみてください。





ああだこうだしているうちにお昼休みの時間が残り少なくなってしまったので、校内案内は放課後に。

慌ててランチを食べ始めたボクたち。

ボクはお兄様の横でいつものように分け合いっこです。

最推しの「あーん」に最初はちょっと恥ずかしかったのですが、毎日当たり前のようにされるのですっかり慣れました。


「これはクリスの好きそうな味だ。ほら、クリス。口を開けなさい」

「はい。…………もぐもぐ。ん!とっても美味しいです!ありがとうございます、お兄様!

ボクのこれもとても美味しいですよ?一口いかがですか?はい、どうぞ」

「頂こう。……ん。なかなかの味だな?」


推しの笑顔を見ながらご一緒できる至福の時間です。

ああ、これなら午後の苦手な体術も頑張れそうです!


にこにこもぐもぐしていると、ティムの視線を感じました。


「どうしたの?ティム。食べないんですか?苦手な味でしたか?

ボクのと交換しましょうか?これとっても美味しいですよ?」


「あ、ああ。大丈夫、これも美味しいよ?

……いや、話には聞いていたけれど……クリスとジルベスター様は……とても仲がいいんだね?」


「!そうなんです!ジルお兄様はとっても素晴らしい最高のお兄様ですから!」


褒められました!お友達にお兄様とボクの中の良さを褒めて貰えてとっても嬉しい!


するとそれを聞いていたアイク様が苦笑しました。


「あー、普通の兄弟がみんなこうだとは思わないほうがいいよ?ジルは……少し……ブラコンだからね」

「アイクもクリスのような素直で可愛い天使のような弟がいれば、私の気持ちが分かるはずだ」

「確かになあ!俺にもクリスみたいな弟がいたらめっちゃ可愛がるもん!クリス、俺のこともウエインお兄様って呼んでみてくれよ」

「図々しい!何がウエインお兄様、だ。クリス、呼ばなくていい。クリスの兄は私だけだろう?」

「はい!ボクのお兄様はジル兄さまだけです!」


ウエイン様には申し訳ないけれど、これはボクという存在の根幹に関わることですので譲れません!


「……うん、本当に仲がいい。

ねえ?エリオス?君もそう思うだろう?」


「忌々しいほどにね。でも、私が深めたいのは兄弟仲ではないから、問題ないよ?」


ティムの言葉にリオがなぜかニヤリと笑った。

お兄さまほどではありませんが、リオも身長が高くカールした銀髪に垂れぎみの目をもつイケメン。

いつもは言動が軽めの残念なイケメンなのに、こういう表情になるととたんイケメン度がマシマシです。

でも、その発言は聞き捨てなりません。

お兄様も気づいたようで少しムッとした表情。


ボクは友人としてしっかりとリオに釘を刺しました。


「リオ、あのね、それはダメです。兄弟仲は大事なので、たくさん深めるべきだと思いますよ?

シス様としっかりお話しましょうね?」


ブフっと音がした方を見れば、アイク様が口元を押さえて横を向いていた。


「ん゛ふっ……あ、ああ。失礼した。食べ物がのどに詰まってしまって………」

「大丈夫ですか?ボクのお水……

「アイク、ほら。これを飲め」

「あ、ありがとう、ジル。………すまない。話を続けてくれ」


「……えっと……とにかく、リオ。兄弟は仲良く!いいですか?」

「……うん。長期戦で行くことにするよ。分かった。兄弟仲良く、だね?」


何とか理解してくれたリオに、ボクは満足して頷いたのでした。

分かってくれて何よりです!シス様と仲良くね!

ご拝読頂きありがとうございます♡

イイネやコメントなどのリアクションを頂ければとってもとっても嬉しいです!

お優しいお言葉ですと作者のモチベーションが爆上がりして踊り狂います。

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