【初等部1年】お久しぶりです!ボク、無事に飛び級致しました!
ご拝読いただきましてありがとうございます!
ここからは第二部です。
四年後無事飛び級を成し遂げたクリスくんです。
よろしければ最後にぽちっとイイネをおしていただければ……(/ω\)
あれから4年。
宣言通り、ボクは1年飛び級をして9歳で初等部の1年になりました!
本当は2年飛び級しようと思っていたのですが、高等部まではまだ時間がありますし、あまり無理をしてはダメだよと諭されたのです。そこでいっぺんにするのではなく2年ごとに一回飛び級をして、お兄様の高等学校入学で一緒にボクも入学する、というスケジュールを立てました。
初等部、中等部ともに3年生をやるかわりにら上の学園の1年生に飛び級をするのです。
つまり飛び級を後2回する予定!これならなんとかなりそうでしょう?
同級生と卒業できなくなるのは残念ですが、お兄さま以上に優先するものなどありませんから!
ジル兄様は12歳。同じ初等部3年生にいらっしゃいます!。
本当ならすれ違い入学となるはずなのですが、ボクが年齢より1年早く飛び級で入学したことで1年だけでもお兄さまと一緒に学園に通えます!やったあ!
お兄様が入学されてから1年もの間ひとりでひたすら勉強した甲斐がありました。
幸いだったのが、この世界での教科が大雑把に言って「数学」「歴史」「語学」しかなかったこと!
あとは実技で剣術とか体術があるのだけれど、そこは飛び級ではそこまで重視されない。同学年でも体格には個人差がありますしね。
飛び級はあくまでも学力、すなわち座学の部分のみで判断される。それがボクの勝因となりました!
数学では前世の知識が無意識に発動!記憶にないはずなのにスラスラ解けてしまうの。
こちらの世界の数学のレベルが低いのもあるのだけれど、安定で満点を叩き出しております!
なので、普通なら苦労するはずの「数学」の勉強をスルー、5歳から勉強の時間を「語学」と「歴史」に全振りしてひたすらに頑張った結果なのです。
こういうわけで、無事予定通り、なんなら前倒しで飛び級を成し遂げたボク。
ちょっとズルをしたようで申し訳ないのですが、前世の知識も実力のうちということで許して欲しい。
久しぶりの飛び級入学生なので、ボクが入学をした時にはそれなりに話題となりました。
でもこれについては過去にも何人かいたそうで、周囲の大人たちの反応としては「なんと優秀なお子さんでしょう」というくらいで終わったのです。
でも、問題はクラスメート。最初、同級生たちにはとても驚かれてしまいました。
そう、10歳のクラスメートと9歳のボクとの間には、同級生というにはあまりにもな体格的な差が……。同級生とは身長が頭一つ分くらい違うのです。そういう意味でとっても目立ってしまったのでした。
この年齢の1年って大きいのですね。誤算でした。
お兄様は「1年でそこまで変わるものじゃない。元々クリスが小さくて可愛いのだ」と仰るのですが、そんなはずありません。この年齢での1年の差は大きいのです。
そのせいか廊下を歩いていると「小さい子がいる!」「え?迷子?」と色々な人に声をかけられまくり。
同級生だと知れば知ったで、今度は腫れもの扱い。
といっても悪い意味ではなく、何かするたびに「大丈夫?届く?お手伝いしましょうか?」と幼い子のようにハラハラ見守られたり、「おはよう!一緒に行こうぜ」と弟のように「面倒をみてやらなきゃ」って手を引いて歩かれる感じになったり。一日中誰かがボクの世話をし、色々と気遣ってくれたのでした。
お気持ちは嬉しいのですが、ボクは声を大にして言いたい。
ボクは幼子ではありません!違うのは1歳だけですから!
そんな調子だったのでどうなることかと思っていたのですが、それも1か月ほどでなんとか落ち着いた。
ちょっと小さいだけで普通に扱ってもいいと理解して下さったようで、普通のクラスメートとして扱ってくださるようになったのです。
良かった……。ちょっと疲れただけで同級生までボクを抱っこしようとするのですもの。ボクを何だと思っているのでしょう……。
ちなみに上級生のほうは、なぜかみなさん驚くでもなく「君がクリスか!」「うふふ。はじめまして。噂通り可愛らしいわねえ」という感じで最初から異常に好意的に受け入れてくれた。
なんと、お兄様やアイク様たちが、ボクの入学前から「私の弟はとても優秀でね。飛び級して入学すると張り切っている」だの「ジルベスターの弟が入学したら仲良くしてやって欲しい」だの噂を振りまいて下さっていたのだとか。皆さんの優しさに感動です!
先輩方はボクがお兄様を訪ねて行っても「天使くんが来てるぞー?」「クリスくん、お菓子食べる?」「こっちに座ってまっていたらいい。さあ、どうぞ?」と、とっても親切にしてくださいます。
ボクが来てから、お兄様の表情がとっても柔らかくなったし親しみやすくなったから、ボクに感謝して下さっているのですって!お兄様の良さを皆さんに分かって頂けるのはとってもうれしい!
なのでボクも、お兄様が教室にいらっしゃらず戻るのを待っている間、先輩方に「お兄さまは甘いものがお好きではないのに、ボクのためにお菓子を自ら作ってくださったお話」だとか、「ボクの似顔絵を描いてくださったのだけれど、ご自分の絵に納得がいかなかったようで悔しそうに隠してしまわれたのがとても可愛かった話」だとか、毎日優しくボクの髪を解かして下さることだとか、とにかくお兄様の優しさ、素晴らしさをせっせと語った。
そこにお兄様が戻ると、恥ずかしそうに顔を赤らめて慌てて「ダメだぞ、クリス」とボクをぎゅむっと抱っこするのです。恥じらうお兄さまのお可愛らしさたるや!
ボクもみなさんも「きゅん」とときめく胸を押さえて悶えまくりなのでした。




