表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/70

こ、これは……ボクの推し⁈

「えっと、ボクのことはクリスとお呼びください。

公爵さまのことは……えっとお………あのお………お、お義父さまってお呼びしてもよろしいのでしょうか?」


思い切って聞いてみた。

だって同じお家に住むのに、これから家族になるのに「公爵様」っておかしいでしょう?


そうしたら公爵さまの眉がひょいって上がって口元がムズムズ。

お耳が少し赤くなった。

もしかして……照れてる?


じいいいっとお返事を待っていると、返ってきたのは「…く、クリスが良ければ」というお返事だった。


「ボク、公爵さまがよろしければ『お義父さま』って呼びたいです!なので、お義父さまって呼ばせて頂きますね!

えへへ!嬉しいです!」


「うふふふふ。良かったわね、クリス。

ありがとうございます」




お義父さまとのご挨拶はできたけれど、お兄さまは?

ちょうどお義父さまの影になっちゃって、さっきからよく見えないの。

ボクのお兄さまにも、ご挨拶したい。


「えっとお……お、お義兄さまは……?」


おずおずと聞けば、お義父さまの後ろからお義父さまとよく似た、10歳くらい若くした感じの人が現れた。


とたんボクの心臓がぎゅんッと音を立てる。



夜空に輝く月みたいにキラキラした銀髪。

大人の片手に収まりそうな小さな(かんばせ)に奇跡的な位置で配置された夜の闇を思わせる深い紺碧の瞳。

切れ上がった眦が涼やかでサイコーにクール!!

すうっと通った鼻梁に、蠱惑的な唇。

イケメンではなく美形!ビューティフォー!ワンダフォー!


「ジルベスター・クライスだ。私も君のことをクリスと呼んでもいいだろうか?

私のことはジルと呼んで欲しい。これからは家族になるのだから」



ピッシャーン!!


あああ! ()()()知ってるう! 悪役令息っ! 

思い出した!!この人、ゲームの悪役じゃん!!ゲームよりは若いけれど!

ジルベスター様だあああああ!!!





ボクは前世の記憶を思い出した。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ