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キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!  作者: をち。
幼年期

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ついにお披露目会です!

この日のボクたちの衣装は、お父様が仕立ててくださったもの。

仲の良さをアピールするためか、お揃いになっております。


公爵家のカラーは濃紺。女性や子供は少し色を淡くして水色なのですって。

公爵家は代々銀髪と濃紺もしくはブリーグレイの瞳を受け継いでいる。何故か結婚相手がどうあろうとその子供には必ずこの色が遺伝するのだそう。不思議。

灰色、銀色は少し衣装としては映えないため、濃紺もしくはブルー系を身に纏うことになっている。


ボクとお母さまの髪は金色なのだけれど、瞳はお母様が綺麗なブルー、ボクが水色に近いブルー。

だから、僕たちの瞳の色と一緒!なんだか嬉しいな。


ということで、本日の装いは、セルお父さまが濃紺のカチッとした衣装。コートは身体にフィットするシルエットを採用。細身なのだけれどよく鍛えていらっしゃるので貧相には見えません。大きめに取られた襟は漆黒。お父様の輝かしい銀の髪を存分に惹き立てております。

中に着ているウエストコートは光沢のあるグレーのダブルブレスト。さり気なく金糸で施されたツタの刺繍がオシャレ。

クラバットにつけた羽根の形のタイピンと袖に付けたカフスの色は金。タイピンには公爵家の家紋でもある「夜空に吠える狼」がさり気なく彫り込まれています。その中央にはアクアマリン。つまりはお母様とボクの色ですね。「ティーナとクリスは大切な家族だ」というお父さまの強いお気持ちが伝わってきます。ありがとうございます。


貴族は多くの装飾品をあちこちに付けることが多いのですが、お父さまが身に着けていらっしゃるのは、タイピン、カフス、お母さまとお揃いの結婚指輪のみ。それでもそれぞれが一級品と分かる輝きを放っております。たとえるのならば「至高の逸品」という傑物。見る人が見ればその価値は明らかなのです。

上品かつ洗練されたお姿はまさに高位貴族そのもの。とってもカッコいい。




お兄さまは……端的に言えば大天使。天使たちを率いてルシファーを戦ったという、美しき高潔な正義の守護者ミカエル様のよう。

濃紺の衣装はお父様とお揃い。でも、お兄さまの方はコートの裾を短めにカットしてその分ウエストからのシルエットに若干のふくらみを持たせているのです。お父さまよりも少し柔らかなシルエットがともすれば近寄りがたいほどの美貌を和らげております。

カフスとタイピンはお父さまと同じ。つまりはボクとお母さまの色。お兄さまが身に着けていらっしゃるのを見ると、なんだかちょっとだけ照れくさいな、なんて。

まだ八歳だというのに、既に大人と並んでもそん色のない威厳と輝きを放っていらっしゃるお兄さま。

こんなに素晴らしい方がボクのお兄さまだなんて、まだ信じられません。


さて、実はお兄さま、本日はその素晴らしい御髪を……なんと水色のリボンで纏めていらっしゃるのです!


「クリスの色にしてみたのだが、どうだろうか?

クリスのリボンは私の瞳の色を用意させた。お揃いだな?」


そう言って柔らかく目を細められたので、尊すぎて危うく昇天しかかるところでした。

お兄さまったら、危険物かもしれません。



お母さまの衣装は、濃紺をベースに銀とシルバーグレイの刺繍をふんだんに施したドレス。

ご令嬢はスカートがふんわりと膨らんだお姫様のようなドレスが多いのだけれど、お母さまが身に纏っているのはシンプルなAライン。オフショルダーではあるがストレートラインで胸元をしっかりとガード。清楚かつ気品あふれた美しさを醸し出しております。

アップに纏められた髪には、お父様のタイピンと対になるプラチナで作られた髪留が。こちらの宝石はお父さまのアクアマリンより色が濃い目のブルーサファイア。つまりはお父さまとお兄さまのお色なのですね。


装飾品を押さえ、生地や刺繍などの素材自体にふんだんにお金をかけたドレスは、それを着るお母さまの美貌あればこそ。

ちょっと失礼かもしれませんが、他の人が着てもこうはならないと思う。貧相に見えるか、ドレスに負けてしまうか。

こうしてみると、お母さまってとても綺麗な女性だったのですね。





ご拝読頂きありがとうございます♡

イイネやコメントなどのリアクションを頂ければとってもとっても嬉しいです!

お優しいお言葉ですと作者のモチベーションが爆上がりして踊り狂います。

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