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キュートなモブ令息に転生したボク。可愛さと前世の知識で悪役令息なお義兄さまを守りますっ!  作者: をち。
幼年期

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お披露目での目標

そのお披露目会には、きっとお兄さまの婚約者としてアイク王子も参加するはず。

アイク王子は、いわずもがな攻略対象。ゲームでお兄さまを裏切ってピンク頭の令息を重用し、最終的にお兄さまを断罪する人なのです!

そしてアイク王子が来るのならば、その両翼、将来は王子の懐刀と呼ばれる宰相イグニス・アーシェント公爵の長男 イクシスと、絶対守護者となる王国第一騎士団長ザイラム・バインド侯爵の長男ウエインも、共に参加するはずなのです。

この二人ももちろんゲームの攻略対象。本来ならば王子の浅はかな行動を諫めなきゃならないはずなのに、あっさりとピンク頭にだまされて、ことあるごとに「愛されない婚約者」「心の無い男」だとお兄さまを貶めるの。



お披露目会は、そんな攻略対象たちとのファーストコンタクトとなる!

お兄さまの敵はボクの敵!侮られるようなことがあってはいけません!

ボクは初手で彼らを牽制する、もしくは味方にするのです!



ここで簡単にゲームの主人公&攻略対象のおさらいをしておこう。


ゲームの主人公であるピンク頭の令息は、もともとは平民で、街の食堂の長男として生まれる。

それで15歳の時に、伯爵家の馬車に轢かれそうになったネコを助けた。

そのときに伯爵にそのたぐいまれな容姿と優しさを見込まれて伯爵家に引き取られる、という設定だったはず。


ここでそもそも「ネコを助けに馬車の前に飛び出した」っていうことから、ボクは怪しいと思っている。

だって、そんなにギリギリだったらピンクも怪我をしたはずだし、逆に何の怪我もなく馬車がとまるくらいのスピードなら、ネコが自分で逃げられたはず。

でもって、ピンク頭は怪我ひとつなくぴんぴんしてたんだもの。それって後者の状況だったということでしょう?

であれば、そもそもピンク頭がネコを庇う必要なんてなかったのではないでしょうか?

つまり、彼は「伯爵家の馬車が来たから注意をひくために飛び出して見せた」のだ。

少なくともボクとミノ君の中ではそういうことになっている。


とにもかくにも、ピンク頭はうまくやった。

そして引き取られてから一年でなんとか最低限の礼儀だけ叩き込まれ、高等部から貴族学校に登場する。

ここでゲームがスタートするのです。


彼の天真爛漫な言動(ボクからみたら空気読めないだけ。おまけに礼儀知らずで自己中なだけです)、そして貴族ではありえない過剰なスキンシップに、高位貴族のご令息たちはメロメロに。

女の子たちはさすがに観察眼に優れていて、すぐにピンク頭が「あざとい」「わざとらしい」「礼儀知らず」だと気付くのだけれど、男の子たちの大半はピンク頭の親派になってしまうの。信者といってもいい。

特に免疫のない箱入り王子とその側近は、即落ちでした。なんと情けない!

唯一の例外が、王子の婚約者だったお兄さま。

当然なのですが素晴らしくかつ優秀なお兄さまは、ピンク頭のあざとさになど騙されません。

それどころか、本来の役目を忘れピンク頭をちやほやするイクシス&ウエインの代わりに、アイク王子に「ひとりに肩入れし優遇するのは如何なものか」「適切な礼儀と距離を保つべきでは?」と提言し、「過度なスキンシップは控えるように」「礼節をもって人と接するように」とピンク頭を諫めたのです。

そのせいでピンク頭に敵認定され、嘘八百の悪評をばら撒かれてしまうの。結果、アイク&イクシス&ウエイン、略して三馬鹿アイウ(命名ミノくん)によって断罪ルートへ。


ああ、もう!思い出しただけでも腹がたっちゃう!

三馬鹿に会って冷静でいられる自信がありません。

攻略対象なだけあって、ビジュアル的には最高なのだけれど、なにしろあんなあざと令息に簡単にだまされるのだもの。尊敬なんてできません。


ん?まって?


言葉は悪いのだけれど、あの三人ってば「思い込んだら一直線」なところがある。だからこそ「ピンクが正義」「ジルベールが悪」だと吹き込まれてそのまま信じちゃったわけで……。


でもって、今はまだピンク頭の主人公は登場していません。

お兄さまのお話では、三馬鹿は特にお兄さまと仲がいいわけでもないけれども、仲が悪いというわけでもない。

普通に「幼馴染」の関係に収まっているもよう。

だったら、今のうちに「ジルベールは素晴らしい」「ジルベールこそが正義」だと三人にインプリンティングしてしまえばよいのでは?

主人公が登場するまで8年ある。その間にボクがあざと可愛さに対する耐性、あざと免疫をつけておけばいいのではないでしょうか?

今から徐々にあざと慣れしておけば、あんなにコロッと騙されたりしなくないですか?

三馬鹿を敵認定してお兄さまをお護りするよりも、三馬鹿にもお兄さまを護らせるように誘導するのです!




というわけで、お披露目会でのボクの目標はこのふたつ。

①お兄さまの素晴らしさを全出席者にアピールする!

➁三馬鹿と仲良くなって、三馬鹿がまだ気付いていないお兄さまの素晴らしさを理解させる!


そしてこのお茶会が終わってもお兄さまにくっついて三馬鹿交流を続け、あざと免疫をつけさせるのです。

これでお兄さまの将来は安泰!

飛び級したボク&三馬鹿でお兄さまをお護りし、ピンク頭をコテンパンにしてしまいましょう!




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