【プロットタイプ】同居人は見てる
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
何でもかんでも恋人同士になれば良いってもんじゃないだろ。
というツッコミが、瑠衣の口の悪さで最悪な物になりました。
君、本当に口悪いね。
ネタバレあるので、タイトル分かった方は回れ右お願いします。
「ねぇねぇねぇ、瑠衣た〜ん。今日映画見に行くんだよぉ。一緒に行こ〜」
先日の夜にそんな話を持ち掛けられた。話を聞くと、俺が昔読んでいた作家の系列の本が映画化されるという事だった。だから返答は決まっていた。
「瑠衣たん、ポップコーン食べる?」
「要らねー」
「じゃあいいや」
なんだそりゃ。食いたきゃ食えよ。
映画館の入場ゲートを超え、いざシアターに着いて周りを観察する。
原作は児童書であるが、子供の姿は殆ど見えない。見渡す限り、二十代から六十代。それは自分が幼い頃に読んだ児童書が映画化されるからだろう。逆に今の小学生にはほぼ馴染みのない物なのだと感じた。
其んな時代の変化が寂しくもあり、この歳になってもファンがいる事が嬉しくもあり、席に着いた。
そんな複雑な感情と共に映画が始まる。内容は面白い。俺が読んだ児童書と世界観がリンクしているせいか、馴染みのある登場人物が友情出演する。小さな仕掛けやトリックはこの作家特有の物。やはり惹き込まれる。
そして、隣に座る鏡花であるが、声には出さないまでも、些細な変化を感じた。腕の動き、背筋の伸ばし方、吐息までも空気を通じて伝わって来る。
此処は映画館故に何もしないが、家ならば何かしら話し掛けていたのかも知れない。
そうして映画を見終わった後、随分とだらしない顔で、俺の顔を見る。
「もう付き合っちゃえよ!!」
「カプ房うっぜぇ」
「瑠衣たんは乙女心分からんかぁ〜。ま、にぶちんだもんね」
「分からない時はお前に聞けば万事解決だろ」
何のために結婚したと思ってる。麗衣の依存癖治す為だけじゃねぇぞ。
そう言うと一度真顔になって、落ち着いた顔で此方を見た。
「それはそうと、流石だねぇ。怪しいと思う人物、最初から出てた。ほら、喫茶店のマスター、最初の方の主人公の場面回想部分でカップ磨いて出てきたじゃん? 映画ならでは。おっ、これは……と思っていたら、犯人だった。ふしししししし」
此奴は様々な擬音語で感情を伝える。皆が普通に上げるような感嘆は、演じている時の方が多い。だからこれは本気で喜んでいる証拠だった。
「映画館は大スクリーンで見れるのが良いところだけど、見ながら『ここさぁ』とか『此処だよ』とか、注目して欲しいところを言えないのがもどかしいよね。私の推論が後出しジャンケンになっちゃう」
「いや、信じる」
最初の方の場面回想部分なんて、見逃して当然なところを覚えているのが何よりの証拠。本当に分かって居なくて後出しがしたいなら、『此奴が犯人だと思った』しか言わないだろう。
すると鏡花はまた黙って此方を見据えた。今日は何時も以上に人格が変わる様で。
「今日やたら優しくない? 感化された?」
「あ? くたばれカプ房とか思ったねぇけど」
「やっぱ前言撤回しようと思う」
ほら、映画とか特番でよくある話。
ゲストキャラと主要人物が良い感じになって、そのままさよならするって感じの奴。
近いものだと、ル〇〇〇世の〇〇オストロの〇かな。
ああいうの見ると、ついつい良い感じにくっ付いた未来を想像します。
すいません。カプ房なんですよ。
ニコイチ大好きとは前からお話した通り。
でも何でもそうすりゃ良いってもんじゃない。
という事で、瑠衣に蹴りを入れて貰いました。
『カプ房うっぜぇ。自制しろ』
私が拝見させて戴いたVTuberの方もコメントあったので、ファンの方もご興味持っていただけたらと。
※有名な方が布教すれば、ファンの方は興味持つと思ってる人。
映画すっごい良くて、このお金が集まったら、別シリーズも映画化してくれないかなーとか思ってしまいました。へへへへへへへ。
まぁ気持ちの悪い私の思想はここまでにして、面白いと思ったのが、映画ならではの伏線がちゃんと張ってあったこと。
言葉で描写してしまうと、違和感が尋常じゃなくて、伏線にならないんですよ。
これ、漫画とか、絵がならではの伏線だなって。
一番気になったのが、〇〇のマスター。
此処はこういう場所で〜。
ってところでチラッと出てきたんです。
あ、これはと思ったら、ちゃんと犯人でしたね。
流石だなぁと。
これを気に昔読んでた児童書、アニメ映画化してくれないかな。