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純情恋模様  作者: karinko
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☆1話 入学式☆詩織side

私、望月詩織。


今日から念願の高校生活が始まります。


目の前にそびえるのはこのへんじゃ一番の名門校!


がんばって勉強したかいがあり、無事に入学することができました!


これで安心した高校生活が送れます。


なぜ、私がこんなに頭のいい学校を選んだかといいますとね…


私、不良の方、ギャル(というのでしょうか…?)の方=怖い人が苦手なんですよね…


そしてどうやったらそんな人達と同じ学校に行かなくてすむかと考えていたところ…


怖い人=頭悪い


良い人=頭良い


という結論にたどりついたんです!


なので、きっとこの学校で怖い人はいないんでしょうね!


…いませんよね??


「詩織、はやくいきなさい!入学式遅れるでしょ!」


「は、はい!」


私はお母さんに背中を押されて校舎の中に入った。


そこには私以外にもたくさんの新入生がいて…


見たところ、とりあえず怖い人はいなさそうだった。


良かったぁ…


安堵のため息をついて先生の指示どおりの場所に移動する。


大きな体育館に入り名前の順番に席に着く。


どうやら私のクラスは1-D。


私は周りの人達をきょろきょろと見回した。


この人達がこれから生活していく中での仲間なんですね?


…うん。


みなさんスカートのたけも短すぎず、髪の毛も染めていませんね。


怖い人はいないようです。


みなさんと仲良くできるといいなぁ…


「それでは新入生代表からの挨拶です」


教頭先生の声がふいに耳に入った。


いつのまにか式は新入生代表のあいさつまで進行していたらしい。


新入生代表ですか…


代表ってことは、受験で1位だった方ってことですよね?


あんな難しいテストで1位をとれるなんて…


いったいどんな方なんでしょう??


「新入生代表、滝沢響くん」


私はわくわくしながら壇上を見た。


そして思わず固まってしまった。


そこに立っていたのはきれいな顔をした男の子。


耳にはピアス。


眉間にしわ。


目つき、かなり悪い。


…怖い人が、いました。


「…よろしく」


新入生代表サンはそう一言言うと壇上をおりてしまった。


体育館中がザワザワと騒ぎ出す。


「静かに!…えっと、し、新入生代表からのあいさつでした」


教頭先生はなんとか式を続行させる。


さすがかしこいだけあってひそひそ話は聞こえるものの、生徒達の大きな話声はなくなった。


…あの人は、なんなんですか??


あのスピーチ(?)はおいときまして…


あんな恐ろしい方はなぜ、新入生代表なんですか??


あの方がなぜ一番成績が良かったんですか??


…そのまえに、なぜあんな恐ろしい人がこの高校に入学できたんですか??


ガクッ。


私はうなだれた。


あ、あんな方が学校にいるなんて…


…い、いや!


でも、きっとクラスは違うに決まっています!


クラスが違うかぎり教室からでなければあの人と会うことはありません!


どうかあの人と同じクラスになりませんように…


私はそう祈った。




……………神様は、私を見離されました。


どうして、どうして、どうして…


私は右隣を横目で見た。


そこにはなぜかむすっとした顔で腕をくんで座っている新入生代表サン。


なぜ、あなたがここにいるんですか…??


なぜ、あなたと私は同じクラスなんですか…??


たしか、あなたは滝沢サンですよね??


なぜ、出席番号順で望月と滝沢が隣なんですか…??


神様は何か、私に恨みでもあるのでしょうか…


神様を恨みながら滝沢サンを見ていると、滝沢サンはじろっとこっちを睨んだ。


「…何??」


低くて恐ろしい声。


じわっと涙があふれた。


こ、怖いです…


「い、いえ。…な、なんでもありません」


泣きだしそうになるのをこらえて言った。


「…そう」


滝沢サンはぶっきらぼうに言うとまた視線を前に戻した。


ほっと息をついて涙をぬぐう。


やっぱりこの人の隣は嫌です…


恐ろしすぎて…死んでしまいます。


あぁ、私の高校生活…


どうやら恐怖の高校生活になりそうです…

やっぱり純情物を書きたかったので新しい小説作りました!

敬語の主人公って難しいです(汗

また『大好きです☆』と同じように詩織sideと響sideに分けるつもりなので、どちらか一つを読んでいただくか、時間があるかたは両方を読んでいただけたらうれしいです☆

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