表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男が過去に戻るサスペンスSF  作者: 多慶文矢
10/11

カフェ

「で、昨日の件でお前が知っていることを説明してくれ」



ホットコーヒーを前にしたSはその立ちあがる湯気を吹き消すかのように話し出した。

自分は本当は霊感なんてなくただオカルトサークルに所属していたこと、初めて霊(もとい人間)を見た恐怖で固まってしまったことなどなど話し始めた。



「それはもういいよ。それでお前が持っていた杖は何なんだ?」


「あれは家に代々伝わるものなんです。実家が神社でその宝物庫から拝借してきたんです。」



なるほど。だからあんな力が…

Sが言うにはその杖に吸い込まれたものは言い伝えでは異世界と繋がっているだとかそういう話だった。



「ということはTはその異世界かどこかへ吸い込まれたという訳か…」


「はい、おそらく…」


「それで助ける方法は?」


「わかりません…」



まあそうだよな。知ってるわけないよなあ…

俺は何度目かわからない頭を抱えた。

こうなればもうああするしかないよな…



「じゃあわかった。俺をその杖で吸い込んでくれ。」



Sは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をした。



「もうそれしかないんだろ?Tを助ける方法は」


「でもそれは吸い込まれたらどうなるか…」



Sはかなり困った顔している。そりゃそうだろう。誰だってそうするはずだ。

だがそれしか手掛かりがない以上、俺が行くしかない。

俺はSを押し切ってSの実家の神社まで連れて行ってもらうことにした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ