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バグ取り日和(改訂版)  作者: s_stein & sutasan
15/25

15.

「こうなったら上と相談するわよ。みんなも一緒に来て」


「あのBと?」「無理っしょ」


「いや、その上。マネージャーHさんとこよ」


「でもよ。Hが、Bに任せっきりで放置してたからこうなったんじゃね? 聞く耳あんのか、甚だ疑問系」「入社四年目のお前の言葉なんか、聞くのかよ?」


 タケルはニヤッと笑う。


「この業界、三年もいればその道のベテランよ。さ、行きましょ」


「行くって誰が?」「どこまで?」


「どこまで? 範囲のこと? 手の空いている人なら誰でもいいわよ」


 タケルの言葉に、周囲にいた五人がバラバラと立ち上がった。その中にタケルの先輩もマリアもいた。


「あら、先輩まで。いいのかしら?」


「タケルにだけ任せるわけにいかんだろう?」


「ありがとうございます」


 一礼して笑みを浮かべるタケルだったが、内心は『そういうことは先輩が率先して進言すべきことじゃないの?』『若手が動いてから腰を上げるなんて、恥ずかしくないの?』と不満げだった。

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