1.5-6:未来の世界の秘密道具がでてきた件について
教授コメント
『中世の時代、砂糖はファインスパイスと呼ばれとても高価なものでした。異世界特区でも似たような扱いなのかもしれません』
休憩室で食後のティータイムを楽しんでいた。
「黒いのに甘いわ!」
ココアを呑んだアルメルが嬉しそうに声を上げる。
「アルメルは甘いのが好きなの?」
「エルフの森では砂糖なんてなかったもの。こんなにおいしいなんて初めて知ったわ」
「そうだったんだ」
アルメルは甘いものが好きらしい。
今度、調査に行くときはお菓子を持っていかなきゃね。
「やあ、くつろいでるみたいだね」
「あ、未来さん」
「測定結果が出たよ。説明したいから二人とも付いて来てくれるかな」
「分かったよ」
僕は立ち上がる。
けれど、アルメルはなんだか戸惑った様子で座ったままだ。
アルメルには未来さんの言葉が理解できないんだよね。
教えてあげなきゃ。
「アルメル、行くよ」
「え、ええ」
なんだかアルメルの様子がおかしい
どうしたんだろう。
「どうしたの?」
「い、今、あの人の言葉が聞き取れたの」
「え?」
驚いて未来さんの方を見ると、未来さんはドヤ顔でこっちを見ていた。
「ふふふ、その辺も説明してあげるから、早く。早く来て!」
なんだか未来さんはそわそわしている。
よっぽどいい結果が出たんだろうね。
もう顔からにじみ出てるよ。
そうして再び研究室に戻る。
未来さんはごちゃごちゃした部屋の中から二つのイスを発掘してきて僕らを座らせた。
「それじゃあ、結果を見せる前になんで私の言葉がアルメルちゃんに伝わるようになったのかを説明しようか」
「そもそも異世界人とのコミュニケーションは基本的にはできないんだ」
「できないんですか?」
「そ。だって世界が違うんだから言語体系が異なってるのは当然でしょ?」
まあ、それはそうだよね。
「けれど、向こうの人間と私たちは協議することができた。それは、あちらが魔法による言語の適正化を行っていたからなんだ」
「適正化って?」
僕が問いかけると未来さんは楽しそうに語り始める。
「簡単に言うと相手に伝わるように自分の言語中枢にフィルターをかけることだね。話す言葉は相手の言語になり、聞こえる言葉は自分の言語になる。なんとも都合のいい、極めて効率的な意思伝達魔法だ」
「……つまりほんやくこん○ゃくってことですね」
「理解できていないのに最適解を持ってくるね、君は」
あ、当たってるんだ。
やったー。
「フィルターにはレベルがあって、レベルが高くなるほど汎用性が高くなる。異世界特区の協議が穏便に済んだのは、向こうに高レベルの魔法使いがいたおかげだろうね」
言葉が通じないと話し合いすらできないもんね。
「その魔法がオプティマイズ。そして、天才である私が化学的な解析の結果、擬似的に使用できるようにした装置がこのオプティマイズチョーカーさ」
そう言って未来さんは首に巻いていた首輪を人差し指で小突いた。
「ああ、それ趣味で付けてたんじゃないんだ」
「それは君の趣味だろう?」
いやいや、僕だってそんな首輪を付ける趣味はないよ。
「詳しい仕組みは省くけど、脊椎に特定の周波数の電流を流して脳の言語中枢にフィルターを掛け、喉の筋肉にも電流を流して発声をコントロールするわけ」
「ナルホドナー」
僕は理解を放棄する。
つまり、魔法を科学で再現したって話だよね。
「アルメルも使えるってことだよね」
「そうなのかしら?」
「え?」
使えないと僕と話せないんじゃないの?
「その辺りはこの測定結果の紙と一緒に説明しようか」
そうして僕に、A4の紙が二枚配られる。
なんだろう、僕とアルメルの名前の下に数字が並んでるね。
「それが君のステータスだよ」
「これが?」
そこに書かれた数字は異世界特区というファンタジーの世界で校正された僕らのステータス情報だったのだ。
HP:体力 MP:魔力
STR:物理攻撃力 DEF:物理防御力 DEX:敏捷値
INT:魔法技能値 RES:魔法抵抗値 LUCK:幸運値
Skill:物理および魔法技能
State:身体および精神異常状態
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sample:愛沢瀬海 Lv:99
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HP:25000/25000 MP:20000/20000
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STR:2500 DEF:2500 DEX:1000
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INT:3000 RES:2500 LUCK:1000
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Skill:Optimize LvEX Insensitive LvEX Sing of Disaster LvEX
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State:HP weaken Lv5 MP weaken Lv5 STR weaken Lv4 DEF weaken Lv5 DEX weaken Lv4 INT weaken Lv5 RES weaken Lv5 awaken Lv1
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sample:アルメル Lv:30
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HP:5000/5000 MP:1500/1500
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STR:600 DEF:600 DEX:200
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INT:400 RES:400 LUCK:300
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Skill:Optimize Lv1
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State:Forest admission Lv5 Desease of love Lv4
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私のお昼ご飯は焼きそばでした。
皆さんは焼きそばでご飯食べられます?
私は食べます。
ステに関する説明は次回行います。




