表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星に願いを~虹の錬金術師の異世界冒険記~  作者: 神無月歌零
一章 冒険者編
8/46

ペルソナ迷宮

二日連続ですね。

最早、不定期投稿……。最低、週一投稿で頑張ってみようかな、と考えています。

これからも、どうぞお付き合いのほどよろしくお願い致します。

あ、ちなみに短いですよ?きりのいいところで切ったので。



夢を見た。

地球、日本にいた頃の夢だ。

ひどく朧気で、霧がかかったようだった。


音葉の顔、声。

神崎さんの心配そうな顔。

あの、神社。


そして―――影。

黒ずんだ影が何体もいて、僕を嘲笑っていた。

たくさんの手が伸びる。

そこへ、()()がやってきた。

影は次々に消えていく。


ああ、これで助かった。

そう思った刹那、僕の中から影が生まれた。

()()がはっ、と振り向き心配そうな顔を見せる。


心が闇にのまれていく。

視界が見えなくなっていく。

最後に見た()()の顔は―――











「っ!」


楓は、バッ、とベットから飛び起きた。


「夢、か……。」



()()()()な夢だ。

全く。


「カエデ様~? 朝食ができましたよ~~」 


一階からテアラさんの声がする。


「は~い。今行きます。」


というか、こんなに大声を出していいのだろうか。

僕以外にも止まっている人が……いないな。


のそのそと楓は着替え、一階へと向かっていった。





  ♢





「えっ? 迷宮に行くんですか?」

「あ、はい。」


テアラさんの話だと、迷宮は危険らしく、もし行くならば細心の注意を―――ということらしい。

だが、こちらとしても行かないわけにはいかない。お金の問題、それに力を手に入れなければ。


「お気遣いありがとうございます。でも、僕は迷宮に行きます。別に、夜になったら戻ってくるし。」


楓の決意のこもった眼を見て、テアラは、


「そうですか……。なら、頑張ってください! あ、武器は先に手入れしといたほうがいいですよ。魔物が多いらしいので。」

「ありがとうございます。」


笑顔で背中を押してもらい、楓は出発することにした。




 ♢





「ん~……。どこだ~?」


楓は、森をぶらぶらと歩きながらあたりを見渡していた。


―――

『多分、迷宮に近づくと人が集まっているからわかると思いますよ。はい、これ地図です。』


『何から何までありがとうございます。』


『いえいえ。それと、これを……。』

―――


というわけで地図を片手に森をさ迷っていたのだった。

ちなみに、最初の森である。

そんなところにあったとは……と、とても驚いた。


意外と楓と縁が深い森である。




「お? あそこか?」


しばらく歩くと、ガヤガヤと人々の喧騒が聞こえてきた。


「よし、行ってみるか!」


楓は声をするほうへと、勇みよく歩を進めた。





 ♢





迷宮は見た目は洞窟のようだった。

言われなければ迷宮だと気が付かないほどに、自然物だった。

ただ、たくさんの人間がごった返しているが。


「あ、挑戦者ですか?」


受け付けっぽい者の所にいた、男の人に声をかけられた。


「あ、はい。そうです。」


「ようこそ、ペルソナ迷宮へ。

ここからは、死んでも文句が言えません。冒険者に殺されても、合法になります。まあ、暗黙の了解で禁止されていますが。

一階層ごとに転移クリスタルがあり、そこからここに戻ってこれます。

それでは、頑張ってください。」


男の人に促されて、楓はクリスタルにそっと手を触れた。

淡い光が放たれ、楓の姿は消えた。





 ♢





「っと。ここが迷宮か。」


目の前には、洞窟のような風景が広がっていた。

所々に魔術を使った明かりがあり、辺りを淡く照らしている。

遠くでは何やら人の声が聞こえる。


「よし、いくか!」


楓は不敵に笑いながら歩みだす。

  



         ―――楓のペルソナ迷宮攻略が、今始まった。


感想、評価よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ