~夏休みの間だけ~
どうも!コトネです(*´∀`)
今回も長めですみません!
では、どうぞ!
学校の夏休みが始まって1週間が経った日に、かつての命の恩人しろがねと再会したえるしーとエビやん。えるしーは強くなるために、しろがねに特訓を申込みました。その申し入れを、しろがねは「夏休みの間だけ」という条件で受け入れました。
時には笑いあい、時には喧嘩しあい、楽しい特訓の日々は過ぎていき、気づけば明日が夏休み最後の日となっていました。
*
夏休み最後の日の前日、お昼休憩をまともに取れるようになってきたえるしーとしろがね。エビやんは、お弁当を片してお茶を注いでいた。
「うーっ!!あともう少しで、しろがねに二連続しっかり攻撃できそうなのに!あっつ、痛た…。」
「ほら、じっとしてて、えるしー。今絆創膏貼るから。」
「ありがとう、エビやん。」
腕を擦りむき、赤くなってしまったところを、エビやんが慣れた手つきで包帯も巻いていく。この数日間は、えるしーの怪我も増えてきて、その度にエビやんが治療していた。最初は不慣れだったが、もうお手の物だった。
「はい。いいよ。」
と言って、エビやんは包帯を巻き終わったばかりのところを叩く。
「ててっ。何すんのエビやん!」
「愛の印♡」
「そか!ありがとう♡よしっ!しろがね!!もう一度勝負だっ!今度こそ2連発腹筋にいれるっ!」
「そうかっかするなって、えるしー。せっかくエビやんが治療してくれたんだから、少しは休もう。」
「そんな悠長にできないよっ!明日で特訓終わっちゃうんだから。そうやってチャンスをひねり潰すの良くないっ!大人って汚い!」
「まあまあまあ。ほら、学校の歴史の授業でも習っただろう?どこでも寝ようえるしー幕府って。」
「それを言うならいい国(1192)作ろう鎌倉幕府だよ!」
((えるしーがまともに返してる。))
「えるしー幕府って事はえるしー将軍ね!かっこいいね。」
えるしーは、えるしー将軍という響きに少しウットリした。が、すぐに現実に戻った。
「って、だいぶ話を逸らされた!いいから、しろがね!勝負、勝負っ!!」
しつこく勝負を挑むえるしーに、仰向けになって楽にしていたしろがねは、体を起こして向き合った。
「あのさ、えるしー。何のために勝負するんだい?」
「それは、しろがねに強くなったって認めさせるために決まってるだろ!」
「それだったら、もう勝負する必要は無いな。えるしーは充分強くなったよ。」
「えっ。そんなことないよ!だって、全っ然痛くない、とかまだ言うじゃん!」
「まじで痛い、とか言い出したら、それこそ危ないだろ。」
エビやんは、今までの話すトーンとは少し違うしろがねの様子に、何かあると思い居住まいを正した。
「特訓は夏休みの間だけって言ったよね。」
「ええ、しろがねさんは、私達2人を身の毛よ立たせるほどの気持ち悪い理由で、そのように言いました。」
「ああ、少し思い出した…。寒気するわー。」
両腕をさするえるしーの肩に、しろがねが手を置く。
「あのね、えるしー。僕は、えるしーが転生した存在なんだ。」
えるしーとエビやんは、固まった。
「それは、どういう…。」
えるしーが辛うじて疑問を投げかけた。
「僕は本来違う時空で生きている存在で、えるしー、君は僕が転生する前の存在なんだ。」
「あの、しろがねさん、説明してください。」
エビやんも驚きを隠せなかったが、しろがねに話の続きを促した。
「僕が本来生きている時空には、エビやん、君が転生した存在、こがねがいるんだ。ある日、こがねは僕を庇って病気になってしまって、今は弱っている状態なんだ。僕は、自分のせいでこがねをこんな目に遭わせてしまったことを後悔した。こんなことにならないように、僕は強く生きようと決めた。と同時に、僕が転生する前の存在の君、えるしーにそれを伝えたくてこっちの時空に来たんだ。誰かを守れるように、強く生きてほしいと伝えたくて。」
「そして、こっちに最大限いられる期間が、ちょうど明日、夏休みまでだったんだよ。」
ひぐらしがあたりで鳴き始め、夏休み最終日の前日の終わりを3人に知らせた。
読んでいただきありがとうございます!
なんと、次回最終話です(*´∀`)




