~海老天~
どうも!コトネです(*Φ∀Φ)
どうぞ〜♪
「夏休みの間だけだ。」
特訓してくれる喜びも束の間、えるしーもエビやんも、しろがねの方を向いてじっと見つめた。
「「どうして夏休みの間だけなの?」」
2人して同時に同じことを聞いた。
しろがねは、真剣な顔で言った。
「それは…。」
「僕の大胸筋は危険な香りがするからね。あまりこの香りに長い間接してしまうと、君たちは…人にはいえないドMさを兼ね備えてしまうよ。」
「「…。」」
「「きっもーーーーい!!!」」
「ああー!!久しぶりに鳥肌立ったわ!」
「えるしーどうしよ。私は蕁麻疹出そう!」
「じんましんってなに?」
「蕁麻疹は体が痒くなっちゃうやつ!」
「それは辛いっ!!こら、しろがね!!エビやんをなんて酷い目にあわせてくれるんだ!」
「君たち、僕への扱い酷すぎるだろ…。」
そんなこんなで、しろがねに特訓してもらえるようになったえるしーと、それを見守ることになったエビやん。
それからの夏休みを、3人は石と水の広場で特訓して過ごした。
「ほら、えるしー!もっとしっかり突きを出せ!!全っ然痛くないぞ!そんなんで強くなれるのか!!」
しろがねは上半身裸の状態で、えるしーに自分の腹筋を殴らせていた。
「こんのーっ!!はっ!!!」
「えるしー、ファイト〜♪」
「まだまだだ!!痛さが全っ然足りないぞ!!もっと痛めつけないか!!」
「くっそーー!はぁっ!!!!」
「むむっ、いい感じだ!!もっと打て!!!打ってくれ!!!」
「えるしー、しろがねさんが若干きもくなったから、一発で決めちゃってー♪」
「OK、エビやん!くらえー!私の全力の一撃ーーっ!!」
さっきまで片手ずつで打っていたえるしーは、いきなり大きく助走を取り、駆け出してジャンプした。しろがねの腹筋に飛び蹴りをした。
「ぐはぁっ!!!」
「えるしー、お見事♪」
「よーし!休憩しよっしろがね!」
「だから、僕への扱い酷すぎるだろ…。」
「あー!エビやんが作ってくれたお弁当だ!ちょー美味しそう!」
「えるしー、美味しそうじゃなくて、美味しいの!ほら!早く食べて♪この海老の天ぷらは初めて作ったの。」
「えっと、海老天は全部で8本か〜。」
「僕は4本で、えるしーとエビやんは2本ね!」
「勝手に決めるな、しろがね!わたしだって海老天好きなんだ!3本食べるっ!」
「そうはいかないぞ。僕だって大人だ。えるしーよりもたくさん食べないと、倒れちゃうんだぞ!」
「同じ本数食べれればいいじゃん!1人だけ欲張りするな!」
「何を〜!えるしー、本当に強くしてほしいんだよね、だったら師匠である僕に譲ろうって気はないのかい?」
「無いね!師匠であろうと、ご飯の前では平等だ!」
「えるしーの求める数だと、エビやんだけ少なくなるぞ?それは平等なのかい?」
「エビやんはあまり食べないから、その数がわたしやしろがねの満腹本数と平等なんだ!」
エビやんは、2人のやりとりを聞きながら、実は試食して1本食べてしまっていたことを言い出せずにいた。しかし、笑顔で2人を止めようとする。
「ほら、もうー!せっかく作ってきたお弁当が冷めちゃうでしょ?早く食べて♪」
「ごめん、エビやん!これは師匠と弟子の関係を超えた、人間としての戦いなんだ!いただきますは、この海老天を食べれる数が平等になった後で!」
えるしーはそう言うと、ふたたびしろがねの前に立った。
「いいのかい、本当にそれで?僕はエビやんが言ったように、早く美味しいエビやんのお弁当を仲良く食べた方がいいと思うけど。」
「どういう意味だよ、それ。」
「僕が食べる海老天の数は、えるしーとは平等にならないってことだよ。」
「ふざけるなぁーー!!」
「よぉーし!その意気だ、かかってこい!!」
「うぉーーー!」
ボコッ
「全っ然だぞ、えるしー!!叩くなら折れるまで、粉々に塵となるまで!!しっかり関節の動きを意識して打て!!!」
「こんの、ドM師匠がぁぁあああー!」
「もう、休憩さえ取れないじゃない。」
休憩もまともに取れないえるしーとしろがねを、呆れつつも微笑ましく見守るエビやんだった。
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