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幼馴染み
「おい! てめーの布団で寝ろよ! 」
家が隣で同じ年で…性格もどんなものが好きかとか、知らないことなんてないくらい。
鼻が打つかりそうな程近くて…無防備過ぎる幼馴染み。
(なぁ…俺と一緒に寝るのは止めようって言ったよな? )
変わらないこいつ…俺だけが変わって近すぎると辛い…
(気持ちよさそうに寝やがって…人の気も知らねで…)
おまえは、女にどんな顔で笑って抱きしめてキスして…そして…この唇で甘く囁いて女を抱くんだ?
俺の知らないおまえ…知っている彼女…
(どんな思いで俺は…おまえの側にいると思ってんだ! )
変わらない体温…『鼓動と体温』俺だけが変わって…
どう触ったらどんな顔すんの? どんな声で俺を呼ぶ?どんな反応して興奮すんの?
想像でしか知らない…
だけど…彼女は知っている…
(やっちまうぞ! )
震える唇…鼻先にキス…その感触はやたら冷たかった…
【END】