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プロローグ

「結婚しよう!」

 

 少女は目の前の青年から唐突にプロポーズをされてしまった。

 

 驚いた。呆気に取られていた。

 

 なぜなら少女と青年は知り合いという訳でもなく、たった今出会ったばかりの他人なのだから。

 

 青年の顔は辺りが暗くてよく見えない。逆に青年からも少女の顔は見えないだろうと少女は自分自身で推測する。

 

 なのにプロポーズをされていた。顔も分からないのに。

 

 もしかしたら青年は自分の背格好から大人の女性に間違えたのかもしれない。だが、だとするとだ。青年は大人か子供も分からないのにプロポーズをしてきた事になる。

 

 きっと青年は自分に同情してくれたのだろう。可哀想だと思ってくれた。助けようとしてくれている。そうだとしたらこの青年はお人好しにも程がある。

 

 しかし少女は青年に助けて欲しかった訳じゃない。

 

 ただ捜して欲しかっただけ。見つけて欲しかった。元に戻りたいだけだった。

 

 少女は青年と話した後、一つ質問をする。

 

 その質問から帰ってきた答えは随分とマヌケなものだった。少女はクスクスと笑う。

 

 可笑しかった。こんな変な人物に出会ったのは初めてかもしれない。

 

 ふと少女は無意識の内に思ってしまう。


(こんなお人好しが家族だったら良かったのに……)

 

 そんな事を思っても無駄なのに少女は心の中でそう呟いてしまったのだ。

 

 壊れてしまった自分の家族を思い浮かべながら。


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