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GAME is LIFE   作者: かおるん
第1章 ゲームは程々にね?
7/30

第6遊 『南 春香』

今回は南 春香に関してのキャラクターの囁かな情報提供です。


ですが、敵と闘うと言うよりはキャラが濃くでますのでそこに注目ですね!

 狩兎との闘いも終わり大菊との一悶着も終わり次の街へと向かう。その最中に再び新たな敵と出会う事になったんだが……





「それにしても暑いですわね、夏ぐらいなのかしら……」


 南がそんな事を呟いた。リアル世界は敵からの攻撃による痛感はほぼカットされるがそれ以外の体感は伝わるのがほぼ……現在も太陽は一生懸命働いてくれているお陰で随分と暑い。まぁそれ以前に


「だな……て言うか南の格好なら暑いわな、そりゃあ」


「そうかしら?」


「いや、自覚ないのかよ」


 そう言って南は胸元をパタパタしているが役職はモンクで格闘着の可愛らしいの着ている南。割と分厚い服ではあるし胸が小さいからってその様にされると目の毒だしやめて欲しい所だ……


「夏と言うか真夏ぐらいの気温だよね〜」


「そのぐらいですよね、この気温から言うと……」


 大菊も京介も流石に南みたくはしたない事をしている事は無いが少しだらけ気味だ。まぁ、確かに暑い事には変わりはないな。


 そんな風に少しだらけながら歩いていると


「んっ?なぁ皆。何かあそこの叢動いてないか?」


『えっ?』


 音により一番最初に発見したのは俺だ。俺がそこの叢に指を指すと皆の目線はそこに注目する事になり


「ん〜、また敵なのかな〜?」


「はぁ……まだ主要プレイヤーとも会って居ないのにこんなに時間を掛けてては駄目ですわね……」


「その通りですね……このままでは残業になっちゃいますよ」


 ブツブツと文句を言いながらも瞬時に武器を取り出した。叢が目に入るぐらい動く何て敵がほとんどだしゲーム慣れしている俺達は逃げると言う選択肢があるかもしれないが、回り込まれるよりは戦闘解決の方が早い時もある。俺達は基本逃げる事はしないのがRPG内での誇りだ。


 武器を構えるとその直後叢から黒い物体が素早く飛び後ろに回り込まれた。飛ぶと言うやりかはぶら下がっての方が正しいか?


 上を見れば何かの糸が見えた。恐らく、謎の敵がぶら下がる物に使った物だろう。……ぶら下がるの糸を使い此処は森?


 俺はこのキーワードから瞬時に敵が何かを把握した。そして後悔した。ある人が振り向く前に目を塞げば良かった、と。


「もう!素早いです……わ……ね?……えっ…………?」


 あっ、終わった。南の目に入ってしまった……


「あ〜……あの蜘蛛さん終わったね〜……」


「ですね。アーメン……」


「あぁ……やっぱりな……」


 大菊と京介も振り返って見てその招待を確認すると、自然にと言わんばかり口から言葉が漏れた。そう、敵の正体は蜘蛛。正直俺も好きでは無いが……

それ以上に南はヤバイ。


「い、……や………わ」


「は、春香?落ち着こ?ね?」


「そ、そうですよ。春香先輩」


 大菊もゆったり話では無く普通に焦りながら止めにかかってる。京介も汗ダラダラだ。そしてそんな俺もダラダラだ。……もうダメだ。諦めろ。


「いや……ですわ……」


「はぁ……離れとけ、お前ら。こうなったら無理だから」


「う、うぅ〜……目も瞑っておくね〜……」


「あぁ、そうしとけ」


「俺もするから遊は見といてな……」


「いや、俺も瞑りたいのだが」


 と、大菊と京介が南から離れ目を瞑ったその瞬間……


「嫌ですわァァァァァァァァァァァ!!!」


 その声と共にグシャッ!って言う音共に何かの断末魔が聞こえたが俺は何も聞こえないし何も見ていない。良い子は絶対見ちゃ駄目。


「いやいやいやいやいやいやァァァァア!」


 恐らくは、南が蜘蛛を駆逐している最中なんだろうが俺は何も見ない……。


 この南 春香。箱入り娘と言うか一流会社の娘でかなり良い育ちをしているせいか虫全般はかなり苦手だ。南がこの会社に入った理由はあまり詳しくは知らないが、最初は何も知らなかったらしう特に虫関係とは縁が無かったせいか初めてGを見た時は驚愕していた。だが、それ以上に……


「嫌ですわァァァァア!!」


「やっぱり蜘蛛は苦手なんだね……」


「まぁ、普通得意って人はあまり居ないがあそこまではな……」


「そうそういないよなぁ……」


 南の方は決して振り向かないで3人でうんうんと頷く。とにかく最初に蜘蛛を見かけた南はその時(ピーー自主規制)したぐらいだ。……うぉぉ。思い出しただけで鳥肌が立つ。


「……はぁ、はぁ、はぁ……」


 そう言う風に3人で固まって怯えているとようやく終わったのか南の怒号の残虐の音は聞こえなくなった……決してそっちは見ません。


「……私とした事が取り乱してしまいましたわ……申し訳ございせん……」


「あ、あはは〜……まぁ何時もの事だ……し」


「そうです…………ね?」


 南が俺達の所に戻って来て言葉を掛けてきたので蜘蛛は見ない様に振り向く。…………あぁ、先に振り向いた大菊が真っ青で少し引くのも無理はないなこれは。京介は開いた口が塞がらないって感じですな。


 一言で言うの南の身体は……まぁ何かとは言わんが色々の付着していた。


「み、南……お前全身……」


「え?あぁ、この血ですか?」


「いや、血って言うか……うん、まぁ……」


 血と言わないでくれ。考えたくない。長黒髪に小さな胸元に液体がついてるが全然エロくない嬉しくない。


「と、とにかく洗った方が良いよ〜」


 ようやく落ち着きを取り戻した大菊が南に恐る恐る声を掛ける。まぁ、そうして欲しい。


「わ、私とした事がはしたない事を……そうですわね。淑女としての嗜みが足りてないですわね」


「淑女って……」


 いやいや、それ以前の問題だろ……


「と、とにかく行きましょうよ。先輩方」


「ちょ、ちょっと押さないで欲しいですわっ」


 京介は一刻も早くその液体から目を離したいのか南の背中を少し押して街に向かわせる。良くやったぞ京介。液体には触るなよ?


「ま、まぁ俺達も行こうか」


「そうだね〜……」


 俺達も街に足を早める……蜘蛛よ。二度と出ないようにして下さいお願いします。

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