第2遊 『仕事内容は?』
なるべく早いペースで更新出来てると思います……
思い付きで直したり付け加えたりしますので
少し文章は変わるかもしれません!
『株式ユウラク』と言う俺達が働いてる会社には2つの種類の仕事がある。
1つ目は普通のゲーム運営の仕事となる。勤務時間はトラブルが起きない限りは週40時間以内で収まる様な振り分けとなっていて有給休暇もある。言うならば結構な王手会社だ。そんな会社だから不便も無いし社員も割と普通の人が多い。
そして、2つ目は変わり者が厳選された所で『終娯部』何て言う高校の部活みたいな名前の部署だ。最近になって出来た部署で普通の社員と同じ施設を使用出来る。そのせいか然程変わりは無いと言えると思う。
でも、明らか様に違うと言えるのは勤務時間の量と精神的病気のリスクだ。
勤務時間に関してはバラバラと言うだけの問題だが……
そして、5月10日。GWが過ぎて今日は久し振りの特別勤務の日だ。
「では、今日の仕事内容を渡すね」
明るい声で書類を手渡すこの人は上司である宗像 拓郎。変わり様が何も無い人だ。
「分かりました」
他の3人は別室待機で俺が仕事内容を聞く。4人も居たら邪魔でありゃあしないしな。
「うん、じゃあこれを宜しくね」
「はい、ありがとうございます」
仕事内容は紙に記されていてそれを読み1日の仕事が始まる。
「では、失礼します」
「うん、じゃあくれぐれも気を付けてね」
「……はい、ありがとうございます」
紙を受け取りお辞儀をして部屋を出る。
「気を付けてね」の言葉。
何時も通りのこの一連の作業。
変わりは。無い。
「貰って来たぞ」
書類を持って仕事場に戻ると3人がお出迎え。
「おっ!来ましたか〜」
「腕が鳴りますね」
「一丁やりますか!」
まぁ、仕事をだけど。それにして3人が仕事内容を見ようと寄ってくる……この絵図餌を与える雛鳥の気分になれるな、これ。
だが、仕事内容は自分も気になる所。
早速見ようと近くの机に紙を置き中身を確認……ふむふむ?
『ミニゴンクエストにて永遊病患者が1名発症。症状レベルは現時点で2。軽い現在に解決を急ぐ事』
「…………あー」
「うわっ……」
「えぇっ……」
「はぁぁ……」
4人のテンションが急降下した。いや、これは仕方が無い。誰にも責められる事は無い筈。
だって、
「確かこのゲームって……」
「超王道のRPGだね〜……」
「あー……やっぱりな……」
話を聞いた大菊が怠そうに答えてくれる。
RPGは凄く大変だ。
そもそも、俺達の仕事と言うのはゲーム世界に依存してしまった人をその世界に実際に入り込み説得し引き戻す事。
シンプルそうに見えるだろ?ところがどっこい、そんなに甘くは無い。
世界にて増えつつあるゲーム依存症……俗に『住み着き』は専門用語で『永遊病』と言われている。
この病気は一度かかると普通の医学では治療不可と言われている。
理由?そんなの簡単だ。ゲームに依存をすると抜け出せなくなるのが大半だからだ。
しかも今回のゲームはRPG。やり込み要素が高く非常に危険なジャンルの1つだ。
ただ、幸いなのがレベル2と言う所。
この病気は段階付がされており1〜5で依存度が認知されている。
その中で2はまだマシな方だ。
例で言うと「レベルをMAXにして道具もコンプリートしよう!」レベルだ。これならまだ良い方だ。割と説得ですぐ戻せる。
「……まぁ、やるしかないわな」
まぁ面倒くさい思ってもやるしかない。パソコンの準備を終わらせ他の準備をしようと席を立つと、
「そうだね〜。まっ、暇つぶしには良いかも?」
「頑張るしか無い様ですわね」
「うっす」
大菊もそう言いながら離れ、南も京介も準備に入る。皆の準備が終わり次第後は侵入するだけだ。
さぁ、人生は現実だと教えてやる。