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GAME is LIFE   作者: かおるん
第1章 ゲームは程々にね?
2/30

第1遊 『頑張ります』

第一話です。


どうぞ、楽しんで言って下さい。


 時々、時間と言った物は嫌になる。


 理由?そんなの簡単だ。人がそのような心情を持つ時なんて大体はその身体精神共々ボロボロに朽ち果てている時ぐらいだ。


 そして、今がそんな時間だ。


「暇だぞ〜構えよ〜」


 暇だと言う単調的な理由で俺の脚を、と言うか軽く脛を蹴ってくる大菊 鷹乃。

 17歳でおいて、口調とは裏腹に長銀髪の青い瞳。男を嫌が応にも誘惑する大きな胸。 マイペースながら帰国子女と言う事で英語がペラペラらしいが、そんな事はどうでも良い。蹴るな良い匂いするから近付くな。



「あ、あの…駄目だと思いますわ。鷹乃さん……」


 そして、この娘が南 春香。

 17歳で文武両道の大和撫子。長い黒髪に凛として空気を周りに漂わせている人だ。屋敷に住んでいてかなり有名な会社の娘さんだとか。そして時々オドオドしているが


「そんなに神無月さんを蹴っては……!」

 

 している様に見えるが、


「鷹乃さんの靴が汚れてしまいますわ、……!」

 

 この毒舌だ。めっちゃ毒舌だ。 これはまだ軽い方だけどもっと酷い事何てザラにある。ある意味一番の敵かもしれない。



 そして3人目の野郎が


「なー、遊」

 

 チャラそうな桜田 京介。

 赤の短髪に服もオシャレに着こなしていて外見だけでは爽やか人間。今日も爽やかな笑顔を浮かべ話し掛ける。


 だが……


「なぁ、遊ってば」


 だが……!


「金出して」


「何故だ」


 俺は騙されない。こんな奴何て滅びれば良い。

本当に滅びれば良い。きゅうりで掘られてアーッしちまえば良い。唯一の男仲間なんて知るもんか。


「金が無いんだよ。良いじゃん、遊の財布の中身が減るだけなんだし」


「いや、良くねぇよ」


「まぁまぁ良いから金出せよ〜」


 こいつ、何時も外で遊び歩いてるから気付いたら金欠で俺に金を出せと言ってくる。まぁ、何だかんだ返してくれるからな。まぁ仕方無いし希望の額を渡してやるか。


「はぁ……いくらだ?」


「おぉ!サンキュー!……えぇと、500円」


「少なくないか!?」


 そんなんで苦しめられるこいつって……あぁ、何か泣けてくるよ。これ。


 そして、朝からこんな突っ込みを虐げられてるのが俺、神無月 遊。

 ボサボサ頭の黒髪にシンプルなYシャツと非常にシンプルな格好。シンプルイズベスト。


 そして、年は18歳で京介は2つ年下と後輩……の筈なんだがなぁ。どうにも舐められているのか初対面の時から敬語を使われた記憶があまり無い。


「サンキュー!遊。また貰うな」


「いや、返せよ」


 俺が財布から500円を出し渡すとそんな事を言ってくる。何となくその内しばこうと考えているこの頃。


 まぁ、時は昼間で昼食時。社員食堂で変わらずご飯を食べる時間だ。京介がお金を借りて来たのもその為だろう。……その内飢え死にするぞ。

 そして、他女子2人も何故かまだ俺に纏わり付いてくる。と言っても南は大菊にくっ付きたいだけだろうが……そこは別にどうでも良い。


 まぁ、そんな事は何時もの事なので。社員食堂で何時ものおばちゃんにA定食を頼み席に付くと当たり前の様に3人とも俺を囲む様に席を取る。……正直、邪魔。


 そし


「おい、ゆゆっち〜。」


「何だよ」


 何時も通り絡んでくる大菊。


「暇だな〜」


「いや、飯食えよ」


「食べてるじゃん」


「それに集中しとけば暇なんて思わないぞ」


「時間が勿体無いじゃん!」


 ……はぁ。何て言う奴だ。

 このご飯と言う至福な時間まで邪魔する必要性は皆無だと感じる。と、言うか絶対無い。

 なのに


「ちぇっ〜、春香〜。ゆゆっちが冷たいよ〜」


「まぁ!神無月さんってば、鷹乃さんに冷たいと社会的に抹殺しますわよ?」


「やめてくれ」


「それ楽しそうですね!」


「おいこらそこの金無し……!」


 俺達がの会話は何故こうなる。この3人は本当に疲れる……本当に……!


 そして俺がこんな風に疲れていると珍しく後輩が俺に助け舟を


「まっ、良い加減やめて上げましょうよ。先輩方」


「え〜、でも折角の昼休みが〜……」


 出してくれたのにまだ不服と言わんばかりに口を窄める大菊……どんだけ暇を持て余してるんだ。


 まぁそこまで暇してるならと、流石に可哀想だと感じた俺が何か話題を考えていると再び後輩が


「遊に構うと暇の時間が腐りますよ!」


『それもそうだね(ですわね)』


「おいこらそこの3人共待てこら」


 俺の扱いの雑さに流石に泣けてくるよ。大菊に関しては暇だから俺に話し掛けたんじゃないのか?てか腐るって何なの。時間って腐るの?


 しかも俺にそう言うとすぐに飯を食い始めたしこいつらは。ふふふ……君達がその様に言うなら構わないだろう……徹底的に無視してやる。


『…………カチャカチャ、もぐもぐムシャムシャ』


 ひたすら無言な時間が続く。


『…………カチャカチャ、もぐもぐムシャムシャ』


 少しの間この様に咀嚼の音だけがこの4人で広がると耐えきれ無くなったのか


「お、おーい遊。何無言で食べてるんだよ!」


 俺に酷い事言ったのに絡もうとしてきた。だが俺は京介にそう言われながら背中を叩かれようと


「ゆ、ゆゆっち〜。私を暇な目に合わせるとエライ目に合うぞ〜!」


 何気に怖い脅迫(おそらく南を通して)を大菊にされようと


「神無月さんっ♪」


 笑顔で南にジーっと見られても(一番怖い)


「おーい…………」


 動じないで食べ続ける。


「ね〜……」


 もぐもぐ


「あのっ…………」


 もぐもぐ


『…………』


 もぐもぐ


『…………』


 もぐm


『本当に心の底から申し訳ございませんでした、何か話して下さいお願いします』


 降参したと言わんばかりに3人の意気投合の謝罪(頭は下げてる)とお願いされ


「お前らなぁ……」

 

 ようやく食べる箸を休めて溜息を漏らす。まぁ、無視はここまでだ。心が広い俺はやめてやろう。


 そして俺の溜息と共に、それが合図だと言わんばかりに3人は笑顔を浮かべご飯を食べ始めた。


「うーん〜!やっぱ、美味しいね〜」


「一弄りした後は気持ち良いですわ」


「ですよね!」


『ね〜(もぐもぐ)』


 すげぇ食べるな。こいつら。てか一弄りって仕事みたく言ってるんじゃあねぇよ。


 てか、うーん……毎回毎回思うんだが……

「本当に何時もこのやり取り飽きないのか?」


「飽きないよ〜」


「飽きないですね」


「飽きねぇよ」


 当然だと言わんばかりに即答する……。


 あぁ、まぁ。俺も飽きないんだけどね。だからこんなにやられても離れないでこの仕事場にこいつらと何年も居るんだけどな。


「ったく……お前らって奴は……」


 そして、また恒例の言葉を繰り出す。


「実はSだろ」


『Mのお前に言われたく(ないよ〜)(ですわね)(ねぇよ)』


 Mじゃないわい。


 そして、そんなやり取りを終え昼休みの1時間は幸せな時間と固まった。


 昼御飯の賑やかな時間。 そして、仲間。、


 とても心が休まる時間とは言えないけど 、こいつらと居る事に頑張ってしまうこの頃……


 ……よくよく考えたらやっぱMなの?俺。

見てくれましたか?


ほぼ、登場人物紹介となりましたが


次からはこの作品の本編となります。

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