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動き出した運命の歯車

今回は悩みに悩んで書きました

魔物と戦ってから早くも五年が過ぎた。

 今日はヤイバの十五歳の誕生日だ。この世界では男は十五、女は十六で結婚することができる。よってヤイバは結婚できる年になったのだ。




 渋い顔の男が息子の居るであろう部屋の前に立っていた。

彼はヤイバの父親。名をクラードと言う。

クラードは扉をノックした。


 コンコンと心を落ち着かせるような音が鳴る。

ノックの後に一息吸って。

「ヤイバ、準備が出来たぞ。早くおいで」

 顔に似合わず優し気な声で扉の前に居るであろう息子に言う。

それに対して息子、ヤイバは

「はーい」と短い返事を返す。


その返事を聞いたクラードは頷くと来た道を戻っていった。




 暫くしてからテーブルにやってきたヤイバに

「「「おめでとう」」」と父、クラード。母、ノーア。親友のライトがクラッカーを鳴らし祝いの言葉を贈った。

 ヤイバは笑顔で「お母さん、お父さん、ついでにライトもありがとう」と母と父に抱き着きながら言った。


「俺はついで?!」 

 自分の扱いを不満げに言ったライトをみてヤイバは笑いながら「冗談だって、ありがとうなライト」と言い

ライトは「へへへ、よせやい」と照れながら笑っていた。


この時ヤイバは「このまま楽しい時間を送っていけるんだな」と思っていただろう。

そんな楽しく幸せの時間は突然に終わりの鐘を鳴らした。





「うぁあああああ?!!!」

外から悲鳴と馬の鳴き声。そして規則正しい足音が聞こえる。

村の人たちの悲鳴は村全体を包みこんだ。そして地面が揺れる。




「な、なんだこれは!?」

クラードは揺れが収まってから家をでた。、そこには 馬に乗って下品に笑う様な者たちと無惨にも殺された村の人達だった。

そして下品に笑う者たち全員が鎧を付けていた。

その鎧には帝国の紋章が描かれていた。


「あなた!危ない!」

 部屋にいたノーアがクラードの死角から現れた敵に気づき声を上げる。

「フン!」

横から切りかかってきた人間を殴り飛ばすとクラードはその人間が持っていた剣を奪い取り「ノーア! 子どもを逃がせ!」

と敵から奪った剣で他の兵士達を切り捨てる

「わかったわ。ライト君!ヤイバ付いてきなさい!」

「は、はやくお母さん達を助けて来ないと」恐怖、混乱にに飲まれたライトは同じことを繰り返しながら外に出ようとする。それをヤイバは「すまないライト」とライトの鳩尾に一発入れ気絶させた。

「急ぎなさい!」

 そしてヤイバはライトを背負って母の後に付いていった。



 魔法の修業に使っていた部屋の前に来るとノーアは言った。

「この部屋に入って暖炉の中に隠し扉があるの。あなた達はそこから森に出て逃げなさい」

そう言ってノーアは来た道を戻ろうとする。


「お母さんとお父さんはどうするの!? 一緒に逃げようよ!」

 涙でグショグショになったヤイバの顔をノーアは自分の服で拭うと抱きしめ

「大丈夫よ。ヤイバは強いから

お父さんとお母さんは……直ぐに追い付くわ」

と言いヤイバの頬にキスをしてきた道を戻っていった。

「死ぬなよ……お母さん。父さん」

そしてヤイバは涙を拭うと部屋に入り母に教えられた通りに森に出て追手が来ないうちに森の奥に入っていった。





あるギルドの極秘所


……村を襲った…帝国

……帝……人の……を確認

以降二の席は未来永劫空席とす。

なお、・・・・村の生き残りは不明

――――。―――――

そこから先は読めなかった。



つづく


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