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決意

読む前に

もしかすると過激な内容になっている可能性があります。もし読んでいる途中で無理と思った方はすぐにブラバをお勧めします。

 はぁ……助けた女の子に襲われそうになったヤイバさんだ。あの目はやばいまるで獲物を刈る蛇のような目だったぜ。あぁ、まだ震えが止まんない。


「じゃあ。俺らから自己紹介をするぜ。俺の名前はヤイバだ」

さて、我らがライト君はどんな自己紹介をするのかねぇ……


「俺の名前はライトだ。傷の具合はどうだ?」

 ヒュー。さすがライトさんだ。紳士のような振る舞いに惚れちまいそうだぜ!


「ッチ……えぇ。だいぶよくなりましたわ」

「お、そうか」


 ライトは気づいてないようだけどこの女の子のライトの顔を見る目が親の仇を見るかのような顔になっていてそーと怖い。


「そ、それじゃあ。次に君のことを教えてもらえないかな?」

「えぇ! いいわ。私の名前は。エレン、エレン・クォートよ」

 この人、俺のときとライトのときとで態度が違うし。なにより俺をみる顔が怖い。

……そういえばクォート? 苗字持ちなのか。


「クォートって苗字持ちなのか?」

「ッチ……そうよ」

「あははは。ならクォートさんって貴族の方なの?」

「やだ。クォートさんだなんてエレンって呼んでよ。私もヤイバ君って呼ぶからさ。それと私は貴族でも何でもないわ」

「そうなんだ」

「そうなの。改めてよろしくね」

「よろしくな。エレン」

「ッチ……えぇ。よろしくライト君」

「よろしく。エレンさん」

「もう! さん付けなんてしなくていいのよ。ヤイバ君」

 この人怖い。普段、女子から憎悪の目でしか見られてこなかったからこんな時どんな顔したらいいのかわからないし。


「すまねえ。こいつ(ヤイバ)は女子からやさしくしてもらうのに慣れてねぇんだ。過去にいろいろあってさ」

「それ、よければ詳しい話してもらえないかしら?」

 あれ、舌打ちがなくなった。

「いいか?ヤイバ」

「あ、うん」


 ライトが詳しい話をしてくれている間に俺は魔法の修行をしていた。

そういえば回復系の魔法はあんまし使えないから練習しようにもなかなかできないんだよなぁ。

あとは属性魔法か。金属の練習はあんまりしてなかったからな。久しぶりにやってみるか。


「我、金の属性を持つ者なり、金の属性神ゴルガーンよ。我にその力を貸したまへ。金術『金盾(ゴールドシールド』」


 久しぶりに金盾を発動したけど。成功してよかったな。なんで、火属性は得意なのに金は苦手なんだろうな。

そういえば、なぜか水も使えるようになってたな。あの時は、驚きのあまりライトにぶっかけちまったんだよなもしかしたら他の属性も使えるようになるのかな。


「ヤイバ君! ごめんね。怖い思いさせちゃって!」

「ふぇ? うおッ!?」

 び、ぶっくりした。目の前にエレンさんがいて心臓が止まるかと思ったぜ。


「あ、ありがとう? そういえば、なんでこんなことになっているんだ?」

「あ、おいバカ」

「あ、ごめん。聞かれたくないことも」

「別にいいわ。なんでこんなことになっているかを話してあげる」


 なんだよ……帝国の勇者ってふざけてやがる。罪もない人を面白半分に殺して。俺が見つけ出して腸を割いて火であぶって心臓を抉り出して意識が飛んだら回復をかけて何度も何度も殺して殺して殺してコロシテヤル。


「ヤイバ! おい、しっかりしろ」

「ふぇ?」

「お前、考え事するのはいいけど目を瞑るかどうにかしねえと怖えよ」

「あーすまない」

「あんな顔もできるのね。フフ、ますます欲しくなっちゃった」

「ッ!?」


 ライトには悪いが帝国の勇者は俺が頂く。絶対に俺がこの手で……





 ~???の場所~

 女の形をした影と男の形をした影がなにやら喋っている。


「アハ、私はヤイバ君が魔王になると思うな~」

「ぬかせ小娘。魔王になるのはライトだろう。ヤイバにはまだ憎悪が足りぬわ」

「アァ!? 誰が小娘だァ? 腐ってんのはテメェの目だろうが。まだわかんねぇのか。ヤイバ君の心の奥の憎悪を」

 

二つの影の間にもう一つの影が現れた。


「魔王はエレン様じゃ」

「あの小娘がぁ~? 目が腐ってるんじゃないの爺」

「笑えん冗談はよせ。あの娘は魔王にはなれん」

「いやいや。エレン様は先々代の魔王さまと同じ魔力をお持ちになっている」

「フン、誰がなんと言おうとヤイバ君よ」

「ライト以外魔王になれるものはいない」

「エレン様じゃよ」


 気づくとその場所には何も残っていなかった。





つづく

おや? 三人のいないところで話がどんどん進んでいるような

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