1/2
プロローグ
(う…ぐっ…)
「ひぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
暗い部屋の中に響き渡る絶叫
(止めろおおおおおおおおおお)
だけど…それは声にならず…
とっくに喉は枯れ果ててた
「ぎぃぃいい…―」
声はそれで止まった
「なんだ、この程度でくたばんなよ」
男の声
その声は確かに嘲笑っていた
「これからが楽しいのに」
男はそう笑いながら…
私の弟の”脳”を犯した
「や…め…」
「やめるわけないじゃないか、こんな楽しいことを」
男はそう言いながら弟の脳をひたすら犯す
私はその様子をひたすら見せられ続けた
ウーウーウー
遠くからサイレンの音
絶叫するんだから近くの人が通報してくれたのだろう
「これでおわりか…つまんないな」
男はそう言い着替えて―
逃げる前にこう言い放った
「いつか君も犯す
僕は、脳姦男さ」
その日から私は脳姦男を殺そうと思った
そして…私は中1になった