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騒ぎの真相

超遅延更新。自分の言ったこと忘れてたとかウッソだろお前...

──追い詰められた時、もう駄目だと悟った。


男たちは、私を目的としていた。なら、簡単なことではないか。


逆らうことなどせず、最初から従順であれば...


「──ぐぁあ!?」


しかしその考えも、すぐそばをすっ飛んでいった体と一緒に、どこかへ行ってしまった。


「...え?」


救いの手が現れるはずもない。そう思っていた矢先に...彼は立っていた。


「望門さん...!?」




さて、どうしたものか。


「咄嗟に殴っちゃったけど、あの人達って...」

「おう。服装を見るに、母さんのとこの研究員だな」


やってしまった。

社が追いかけられているというのは知っていたが、まさか武尊のお母さんが作った研究所のことだとは...

正式な名前は...確か、天立向研究所だったかな?

魔力がまだ現れて間もない頃、世界はもう大混乱だった。魔力を使って悪事を働いたり、果ては国の首相を脅したり、なかなか物騒な時代として記憶している。そんなことがあったからか、日本も魔力の研究を急いで進めていた。だから研究所、特に魔力研究は珍しいものじゃない。研究所と聞いた時も、そこまで気にしてはいなかった。


「けど、なんで天立向の人が社を追ってるんだろ。武尊はそういう話、聞いたことある?」

「いんや、母さんがあまり研究所のことを話さないのもあるが、聞いてないと思うぞ」


まぁ、それもそうだ。

研究所なんて言うくらいだし、家族であってもそういったことは話さないか。


「一応、帰ったら聞いてみてくれる?」

「おう」


と、武尊がそう頷いた所で、壁の方に吹っ飛ばされていた研究員の一人が起き上がる。


「ぐっ...なんだお前らは!」


続いて痛みから顔を歪め、探るような目でそう問いかけてきた。

いや、何と言われてもなぁ...


「そこの女の子の知り合いですよ。街中で追いかけられてるのを見て着いてきたら、あなた達が荒っぽいことをしようとしてたので、止めただけです」

「それを聞いているんじゃ...ちょっと待て、隣にいるのはまさか」


僕は正直に答えたが、どうやら望んでいた答えでは無かったらしい。研究員は僕達を鋭い目で見据えながら、声を荒らげてこっちに向かってこようとした。しかし僕の隣に立つ武尊を見た瞬間、震えた声を絞り出す。


「所長の息子...!?」


武尊は彼らの上司、それも1番高い位にいる所長の息子という肩書を持っている。本人は特に気にしていないようだが、研究所の人からすれば敬うべき人物だろう。

彼がこの場面を目撃したことに、恐怖と驚愕の入り混じる感情を持ってもおかしくはない。


「そうだ。で、なんでこんなことを?母さんが命令したとは思えんが」


その武尊が研究員に、実質的な最終分岐点となる問いを投げる。

もちろん、答えなければ、あることないことを所長に伝えられることになるだろう。

答えればある程度の処罰が下るだろうが、先述の結果より悪いことにはならないはずだ。

僕が考えられることなのだから、研究員がこれに気付かない訳がない。


「...分かった。どの道罰を受けるんだ、私達が受けた指令について話そう」


思ったよりあっさりと、研究員の男性は、社を攫おうとした理由について話し始めた。




────ある研究を行っていたら、ちょうどいいサンプルが見つかったから逃さないように、ねぇ...」

「狂っているな」

「母さんなら絶対やんねぇし、俺もそう思うわ」


研究員達から話を聞いた後、僕達に加え社を含めた4人は、茜色に染まった帰路を辿っていた。


話によると、どうやら天立向には二つの勢力が存在するらしい。武尊の母親である所長を中心とする所長派と、とんでもない才能で副所長になった者をリーダーとする副所長派。

あの研究員達は副所長派だったことから分かる通り、副所長はいわゆる「目的のために手段を厭わない」人物らしく、自分の研究のためなら、人でも実験対象にするのだそうだ。今回の社の騒動も、その一端だと言う。


「これで、社がなんで研究所から追われているのか、なんとなく分かったよ」


家族から強制的に引き剥がされ、挙句人として扱われず実験に付き合わされるなど、まったく酷い話だ。

…家族が居たら、僕だって帰りたくなる。


「しかし、この後はどうすんだ?ずっと逃げ続けるわけにも行かないだろ?」

社とは初対面のはずだが、なるべく緊張させないよう、武尊は社に普段通りの口調で聞く。


「...そう、ですが...人を巻き込みたくありません。私がどこかの家に出入りしていることがバレれば、さっきとは比べ物にならない数の研究員が押しかけてくるでしょう」


だが社は迷っているのか、厳しい表情でそう答えた。

…そうだな、この際提案しておこう。


「それなら、僕の家に隠れれば良いんじゃない?」


間違いなく、社は優しい。だからこそ、人に頼ることが得意じゃないのだろう。

ならこちらから「頼ってくれ」と言えば、断りにくいはずだ。


「それはっ...嬉しいですが、でも...」

「もともとそのつもりだったし、僕の家は近所の人くらいしか来ないから、隠れるのに向いてると思うよ?それに武尊の言う通り、逃げ続けるのは難しいでしょ」


ちくちくと正論でつついていき、どうにか社の説得を試みる。

さぁどうだ。あんまりこういうの向いてないから、これで納得してくれると良いんだけど...

数秒の後、社はさらに険しい表情でこう言った。


「......分かりました。望門さんの家に、お邪魔させていただきます」

はい、書き溜めが少しでもないと書かないって分かったので、次から頑張って書き溜めします。

毎日更新は当分夢のまた夢だぁ...(絶望)

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