表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
罪人  作者: Aoi
1/1

01:ここから

殺人を犯した者だけが集まる世界……

この世界を抜け出すには、大罪人と呼ばれる7人を全員殺すこと。

主人公は、この世界から抜け出すことが出来るのか……

このくそみたいな世界で君だけが……


- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄


目の前に広がる真っ赤な景色……


「ここで……死ぬ……のか……」


××は、周りを見渡す。

そこには、男と女の死体が転がっていた。


吐き気を覚えた。


しかし、それどころではない。

××も腹を刺されており、そこが酷く出血していた。


××は、死を察した。


━━━━ああ、××はここで死ぬんだ……


目の前が真っ暗に……


- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄


目を覚ますと、そこには見慣れない景色が広がっていた。


「ここは?」


私は驚く。

この見慣れない景色だけでなく、刺されていたはずのお腹の傷が消えていたことに……


「あれ?もしかして、私死んじゃってここは天国?」


「地獄の間違いだろ……」


独り言を呟いていると、後ろから少年の声が聞こえてきた。


「???」


「どーも……」


後ろを振り返ると……そこに立っていたのは右目に眼帯をした白髪の少年だった。

少年の髪型は寝癖がついており、服装は大きめのパーカーにサルエルパンツでシンプルな装いだ。


「君は誰?」


そう聞くと……


「俺は、司郎。お前は誰だ?」


少年は司郎という名前らしい。


「私は、春野雅。ところでここが地獄ってどういう意味?」


顔を触りながら、私は少年に尋ねた。


少年は、吐き捨てるように……


「ハッ、ここは罪人しか来れない世界だ……それも生前人を殺した奴らだけが集められた世界……」


「え?ここには、死んだ人しかいないってこと?」


「……そうだ。そして、この世界で死んだらもう終わりだ。逆に生き返ったり、転生したりできる可能性もある。」


「死んだら終わり……生き返ったり、転生したりできるってどういうこと?」


少年は、私の方をしばらくじっと見たあと、遠くを見つめ


「この世界には、7人の大罪人がいる……全員殺せたら生き返ったり、転生したり、望みを叶えることが出来る。だけどそう簡単に7人の大罪人に勝負してもらえるわけじゃない……」


「どうしたら、勝負してもらえるの?」


「……それは」


「司郎……新人の迎えが遅いのではないですか?あまりにも遅かったため、私までここに出向く羽目になりましたよ?」


突然、男の声が司郎の後ろから聞こえてくる。


見ると、眼鏡をかけスーツ姿のニコニコ笑った男がこちらに近づいてきていた。


「神崎……」


「司郎……何をそんなに話し……」


男の名前は、神崎というみたいだ。神崎は、私の顔をじっと見つめた後、驚いた顔をするが、すぐにニコニコ顔に戻り、


「ああ、そういうことですか」


と呟いた。


「はじめまして、春野雅さん。私の名前は、神崎と言います。よろしくお願いしますね。」


(この人……なんで私の名前を知ってるの……?)


「は……はい……」


笑顔だけど、私の本能が言っている。

目の前の男は危険だと……この場から逃げてしまいたい気持ちに狩られたが、恐怖で足が動かない。


そんな様子に気づいたのか、司郎が


「おい……おまえその怪しさ満点の薄ら笑いやめろよ……気持ちわりぃ」


そう言うと、神崎は私の方に目を向け


「おやおや、これは失礼しました。随分と似ていたものですから……会えて嬉しい気持ちになってしまいましたよ……それでは私はこれで失礼しますね……またお会いしましょう」


神崎はそう言い、去っていった。


「……ねえ、司郎。彼は誰なの?」


「あいつが、噂の7人の大罪人のうちの一人だ」


「そう言えば、どうやったら勝負してもらえるの?」


「そのステージの大罪人に認めてもらえばいい……大罪人によっては、たくさん人を殺すことで認めるやつもいるし、そのステージで何をしたかで認める奴もいる……まあ、要するに大罪人それぞれで認めてもらう方法は違うってことだな」


「え、それじゃあ私はずっとこの世界に?」


「何もしなければ何も変わらない……何かすれば、現状からは変わるだろ?」


(……何言ってるんだ、こいつ)


私は心の底からそう思った……深いこと言ってそうで言ってることは全然浅い。


「っ、なんだよその目は!まあ、とにかく俺は教えること教えたからな!さっさと行くぞ!」


「え?行くってどこに?」


「決まってんだろ、ここに来たやつは、全員最初は神崎のステージに案内するのが俺の役目なんだよ」


司郎は、心底面倒くさそうな顔して言った。


「え、さっきの?」


私はさっきのことを思い出し、震える身体を必死に抑えようとした。


「おい、おまえビビってんのか」


「なんか、あの人怖くて……怖いの……」


「今から怯えてちゃ、この世界では生きられないぞ……それに安心しろよ、神崎は7人の大罪人の中で一番弱い……おいっ!急げ!ちょうどこれから神崎の戦い見れるぜ!」


司郎は、私の手を引っ張る。そして、闘技場のような建物の中に入る。


「さあさ、これは皆見物だよー!大罪人が1人神崎VSそれに挑む命知らずはーこいつだ!ドメイクっ!!」


「俺は、お前をぶっ殺して生き返って、俺をバカにしたヤツら全員殺すんだぁ〜」


「……」


(あの人……怖いって感じたけど……実際戦うってなったらどう戦うんだろう……)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ