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ずぼらな悪役令嬢×空から降って来たヒロイン=溺愛ルート??  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【おまけの番外編】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

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ヒロイン視点(1)

 高校三年生になり、受験勉強にも本腰をいれなければいけない。

 進路希望は二年生の時、既に提出済み。

 文系の大学に進学するつもりでいた。


 ゴールデンウィークも友達と遊ぶのを我慢し、塾に通っていたけど……。


 勉強しなきゃいけないと分かっているけど、遊びたい気持ちもある。

 何より十八歳になるのに。

 彼氏がいないまま、高校卒業でいいのかな。


 そんな、なんとも今の生活にもやもやを抱えていた私。

 どこかでここではない世界に行きたいと思っていたからだろうか?


 塾へ行くため自転車を走らせていた時、突然光った水溜りから……なんと異世界へ転移してしまった。


 転移したと思ったら、まさかの空から落下している。

 これにはただただビックリ。

 しかも落ちて行く先に見えたのは――外国人モデルみたいな美女!

 異世界らしくヨーロッパの貴族のような美しいドレスを着ている!


 だがしかし。

 その美女にはなんだか不穏な黒い靄がつきまとっている。


 本能的にその黒い靄を見て鳥肌が立ち、嫌悪感を覚えたが。

 落下速度はそこまで速くないが、落ちていることに変わりはない。

 あの気味の悪い靄、そして美女にこのままでは激突してしまう……!


「危ないです~! 避けてくださ~い!」


 一応、声の限りに叫んでみた。

 美女は宝石のような瞳でこちらを見上げ、驚愕する。


 距離が近い。

 無理だと思う。


「ごめんなさ~い!」

「きゃあああああ」


 私の謝罪の言葉と美女の悲鳴が重なった。


 ◇


 いきなり異世界へ転移し、まさかの美女への激突。

 それだけではない。

 あの変な黒い靄とも接触した結果――。


 私の体はその黒い靄に乗っ取られてしまう。

 しかも黒い靄の正体は殺人犯の魂だと判明する。

 さらには見たくもないその男の記憶が脳内で共有されてしまったのだ。


 身勝手で自分のことしか考えていない殺人犯。


 そんな男に体の自由を奪われた挙句……。


 私が激突してしまった美女。後に彼女はこの国、ミネルヴァ王国の高位貴族、グロリア・エリザベス・ウォルトン公爵令嬢であると知ることになるのだけど、その時点ではグロリアという名前しか分からない彼女に、襲い掛かることになった。


 彼女だけではない。私に憑りつく殺人犯を悪魔とし、祓おうしてくれた親切な神官ロイ・グラスのことを刺し、グロリアの侍女を切りつけ、睡蓮の池に突き落としたのだ。


 殺人犯は自身の不遇を嘆き、その腹いせのために、この三人に刃を向けた。

 自身の不満を他者にぶつけて発散しようとするなんて!


 この時はもう、本当に。

 あの時、なんで別の世界へ行きたいと願ってしまったのか。

 激しく後悔し、誰かにこの悪魔を、殺人犯を止めて――そう強く願った。


 よって背中にとんでもない衝撃を感じ、息もできない状態になった時。


 あ、死ぬんだ。


 そう思ったが、どこかで「良かった」と思う自分もいた。

 これで無関係な人を傷つけないで済むと――。


 ◇


 私はてっきり背に受けた背中の矢により、死亡したのかと思っていた。

 だがその矢は普通の矢ではなかった。

 聖弓から放たれた、神の力が込められた矢であったため、私は命を落とすことはない。だが邪悪な殺人犯の魂は、その神の力を受け、この世界から消えた。


 そう、私の中に入り込んであの恐ろしい殺人犯の魂は、神の力で滅せられていたのだ……!


 それを知った時の私は、まさに狂喜乱舞しそうだった。

 だが喜んでばかりはいられない。

 たとえ殺人犯の魂に操られていたとはいえ、私は優しい神官のロイとグロリアの侍女を傷つけた。グロリアのことも通路に押し倒しているのだ。


 ちゃんとみんなに謝罪をしなければならない。


 そこで大神官による審判などが終わり、私がこのまま大神殿の保護下で、神官になるための修行をすることが決まった後。傷つけてしまった人への謝罪、私を救ってくれた人への御礼を伝えに行くことにしたのだ。

お読みいただき、ありがとうございます。

おまけの番外編でヒロイン視点で5話程の公開を予定しています。

お楽しみいただけると幸いです☆彡

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