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ずぼらな悪役令嬢×空から降って来たヒロイン=溺愛ルート??  作者: 一番星キラリ@受賞作発売中:商業ノベル&漫画化進行中
【本編完全完結】

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嬉しいお知らせは不思議と重なる

 嬉しいお知らせは不思議と重なるもので。


 私はロイを訪ね、チェリータルトをご馳走になるつもりでいたが。

 なんとエルクからもお茶会の招待が届いたのだ。

 それは公式なものではなく、私と二人でお茶をしたいので、『ハリントン公爵邸に来ない?』というお誘いだった。そこでロイから祝福をしてもらい、その後、チェリータルトをご馳走になる約束をしたと返事をすると……。


『僕もチェリータルトをご馳走になりたいな。グロリアが迷惑でなければ、僕からロイに話をつけるけど、どうかな?』


 ロイは神学校に通っていたが、エルクとは私を通じて親交があった。エルクがチェリータルトを食べたいとロイに話し、「ダメ」になることはまずあり得ない。それに私自身、この三人でチェリータルトを味わうのはウエルカム!


 すぐにエルクには『ぜひ三人でチェリータルトを食べましょう!』と返事をすることになる。


 私の手紙を届けた従者は、その場でエルクから返事を貰い、戻って来た。


『では僕も十四時半に大神殿へ向かうよ。ティータイムは貴族に平等に与えられた休憩時間だからね。父上も文句はない。それにグロリアに会うために、父上から指示を受けた帳簿は、明日の午前中に片付けるつもりだ。グロリアに会えると思うと、俄然やる気が出るよ。僕の仕事の効率を上げたいなら簡単。グロリアに会わせればいい――なんてね!』


 急いで書いたと思えない流麗な文字の手紙には、胸キュン要素が盛りだくさん。

 なんだかリアル乙女ゲームをプレイしているみたいで、なんというかまだ現実感がわかない。


 乙女ゲームの世界に転生している夢を見た……なんて夢落ちにならないように願い、この日は休むことになる。


 そして迎えた翌日。


 午前中は昨日と同じ。発音を教師からレッスンしてもらう。そして昼食後、着替えをして大神殿へ向かうことになる。


 大神殿を訪問する際、服装に関するルールがあった。

 それは白の衣装の着用だ。


 形から入るわけではないのだろうが、白い衣装に身を包むと、なんだか自分が清純になったように思える。自然と普段より背筋も伸びるし、白色着用は、いいルールだと思う。


 ということで、フリルとレースが美しくあしらわれた白のデイドレスに着替え、馬車へ乗り込む。同行する侍女も白のワンピースを着ている。


「!」


 馬車が走り始めて三十分ほどで、巨大な大理石でできた門が見えてきた。

 巨大な門は『天界への門』と言われ、そこをくぐるとそこから先は、神々が住まう天界と考えられている。


 ちなみに馬車が『天界への門』へ侵入することは、禁じられていた。

 特筆すべき理由があり、馬車で大神殿の奥深くに入る必要がある場合。

 それは裏門からと決められていた。


 そこでいつも通りで『天界の門広場』で馬車から降り、日傘をさし、大神殿……主神殿を目指す。


 初夏……ではなく、もう盛夏ではないかと思える強い陽射しが降り注いでいた。『天界への門』をくぐった後に続く大理石の道には、蜃気楼が見えそうだ。しかも色が白いので、とても眩しい!


 目を細めながら進んでいると……。


「グロリア!」


 甘みのある優しい声が、私の名を呼んだ。

 振り返ると純白のフロックコートを着たエルクがこちらへ駆け寄る。

 その姿は何だかもう……新郎です!

 アイスシルバーの髪と碧眼で白のフロックコートは、最高の組み合わせ。

 絶対的なカッコよさに、拝みたい気持ちになるが、我慢する。


「せっかくグロリアに追いついたのに。エスコートできないのは残念」


 大神殿では、一人一人が神と向き合う。

 介助が必要な病気などでない限り、一人の人間として神に会いに行くと決められていた。よってここではエスコートはなし。


 さらに私語も極力慎むように言われている。

 『天界への門』をくぐったら、そこはもう天界。

 心を清らかにしながら、主神殿へ向かうようになっていた。


 既に目の前には巨大な主神殿が見えている。

 その姿はさらながら前世のパルテノン神殿のよう。


 会話はできないので、エルクとアイコンタクトをとり、主神殿へと続く階段を上る。


 結構な傾斜と段数。

 階段を上っていると息が上がる。


「ようやくついたね」


 エルクの言葉に、私は頷く。

 階段を上りきった……!


 主神殿の中へと続く青銅の扉は、この時間、開け放たれている。

 中に入ると、世界がガラリと変わった。

お読みいただき、ありがとうございます!

次話は17時頃に公開します~

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