incident9. 凛々子様
「さて、今後の事だが」
「何?三千院さん、飯?」
「ぜんさん…コホン!」ふざける蛇丸君、つられる三千院さん。
「あー、加古様と深来様が仰ったように天童さんは 0係で保護する事となった」誤魔化したな。
「異形も術師もいつ来るか分からない。神楽坂がずっと側にいる事はできない。そこで我々と共に行動してもらおうと思う。天童さん、お婆様から術の伝授は?」
「何種かは。いつ襲われるか分からないだろうという事で」
「りりさんの結界も万能じゃないもんねー」
「あ?今、何て言った?」
…え?神楽坂さんから黒いオーラが立ち上って見える「えっと、あー」めずらしく焦る蛇丸君。
「てめぇ、何て言った?万能じゃない?」
そう言うと蛇丸君の胸ぐらを掴み、持ち上げた!そんな力がどこにがあったのか。
ドスッ!そのままみぞおちにパンチを食らわせる。そして頭を掴みブンブンと振り「ふざけんじゃねぇぞ、凛々子様の結界はそんなやわじゃねぇんだよ!覚えておけ、次言ったらただじゃおかねぇからな」もうただじゃなかったけどね。
「ゲホッゴホッ、ずみまぜんでじだ、凛々子様」手をパンパンと払い、フンッとする凛々子様。その場がシーンとなった。
「あらやだ、私ったら。ごめんなさいね」
ほほほと笑う神楽坂さん。でも皆の顔は笑っていない。いや、笑えない。
「えーそれでだな」強引に話を戻す三千院さん。「天童さんの意見を聞きたい。これで良いのか」私は。
「私は、守られるだけではいけないと思います。だから皆さんと一緒に戦います」
「本当に良いのですね」
「はい」
「生死に関わる事もあります」
「はい」
「…分かりました。上層部には話を通してきます。護る術は凛々子さ…神楽坂に習って下さい」
先程の後遺症か?
「はい!神楽坂さん宜しくお願いします」
「私の授業は厳しいわよ?」
「頑張ります!」
「ようこそ、0係へ」
また一歩、異形の世界に足を踏み込んでしまった。
皆様、こんにちは?かな?柴佐倉です。今回の凛々子さんはやり過ぎでは?と思われる方もいらっしゃるとは思いますが理由は後々語られる事となります。今回はここまでで。