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incident21. 御守り

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「あーあ、先越されちゃったねー」

「でもまだ見つかってないでしょ?」

「そうだけど警察と手を組まれたのは痛かったわ」

「不自然な動きはできないな」

『眼』と書かれた紙飛行機をぐしゃりと潰す。

=====================

「加古様と深来様から連絡がきた。天童さんの御守りができたそうだ」

朝礼で三千院さんが皆に伝える。

「これで前よりは守備が強化できるだろう」

「良かったわね」

「ハイッ!」

「…」

どうしても日花の事が気になってしまう。あんな夢を見てしまったからだ。「どうしたの、蛇丸君?」いつの間にか目で追っていたらしい。「何もないよ。御守りできて良かったじゃん」

「うん!」ああ、可愛い。守ってあげたい。いやいや、今その御守りを取りに向かっているじゃないか!繁殖期だからだ、繁殖期。女性だったら誰でも良いという事はない。りりさん…はこわい。チゲさん…もこわい。卜部さん…何か違う。水留姉…もっと違う!!何故0係の関係者は皆、たくましい人ばかりなのか?そうこう考えている間にお屋敷に着いた。


「この度の御守りの複製、誠にありがとうございます」三千院さんが御礼を言う。私も御礼を言わなくては。「ありがとうございます!」

「些細な物で申し訳ございませんが…」そう言って二人に差し出したのは老舗有名店「八角堂」の高級羊羮!!あの即完売の幻の羊羮!!「おお、八角堂とは嬉しいのう」

「食べるのは久しぶりじゃな」子供のようにはしゃいでいるが子供ではない。神のお告げを聞き、千年以上生きている御方達なのだ。


「日花、これが複製した御守りじゃ。大事にするのだぞ」

「ハ、ハイッ」

「さて、鬼と会ったろう」加古様が言う。

「ハイ、勝手な行動をしてしまい、申し訳ございません」

「良い、これで阻止できる可能性が大きくなった。鬼の行動にはくれぐれも注意せよ」「承知致しました」


「蛇丸」

「ハイ」深来様が蛇丸を呼ぶ。

「これを」差し出されたのは粉が入っている袋のようだ。

「これは…?」

「今飲んでいる物より効き目があるだろう」

深来様が言うのだから日花との関係が視えたのだろう(・・・・・・・)


「蛇丸君どこか悪いの?」心配した日花が聞く。「(じゃ)の一族にはよくある症状の安定剤だ。害はない」

「良かった。私じゃ出来るか分からないけど辛かったら言ってね?」蛇丸が出されたお茶を吹き出す。他のメンバーも目を逸らしている。大丈夫じゃない。

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