incident19.契約
三日目、今日でライブも最後だ。今のところ怪しい動きはない。
「今日で最後!楽しんでる?Guiltyちゃん」
赤城君は体調が戻って良かった。ん?良かった!?何か違う。
れんー!れんー!レンレーン!
「楽しんでくれないとマジで逮捕するからねー!バーン」手でその仕草をする黄木君。本当に心を撃ち抜かされそうだ。
「逮捕して」
「撃ち抜いて」という団扇があちらこちらに見える。
「Guiltyさん!僕の事忘れてませんかー!?」 控えめな青柳君。けんとくーん!!けんとー!!「Thank you Guilty」そう言って投げキッスをする。ギャップにメロメロだ。
「まだまだいけるよねー!絶頂までいこうぜ!」緑樹君は人差し指を天に向かって上げる。
いやーん!しぐれ!!しぐれー!!緑樹!!ファンの中には男性もいる。緑樹君は男性の人気も高いようだ。
「可愛いGuiltyちゃん達、お兄さんと一緒にイケナイ遊びしない?まだ足りないよね?」悲鳴が上がる。十条様!十条くーん!!色気がハンパない。
「最後はこの曲!『Guilty kiss!』」
♪~
モヤも消えていく。
ライブは無事におわった。
「いやー、マジ最高だった!」
「廉は1回休んだでしょ?最高なのは僕がいたからじゃない」
「あれはあのネチネチやろうが…」
「まあまあ、皆最高じゃない」
「一番は俺でしょ」
「俺の色気でGuiltyちゃん達はノックアウトだったね」
「皆さん、私達の存在をお忘れではないですか?」三千院さんが眉間にシワを寄せて言う。
「何?捕まえるつもり?」先程とは違って赤城君が冷静に言う。
「当たり前だ」
「協力すると言ったら?」今度はニヤッと笑いながら赤城君が言う。
「協力?」
「そう。君達は君達で雌蕊となる女性を見つける。僕達も同じように探す。見つけたら互いに分かる術を今からかける。それからは対決するか、女性に決めてもらうか交渉するか」
「嘘をついたり女性を隠したら?」
「互いの小指に糸、髪の毛を巻いて繋げる。その糸が光ればどちらかが見つけたか分かる。男とはごめんだが、小指を出せ」
そう言うと赤城君は自分の髪の毛を一本抜いて、二人の指に巻き付ける。「切った場合は罰が下る。体中に千本の針が刺さる」痛いどころではない。絶対に嫌だ。
「…了解した」
三千院さんの為にも罰は避けなければ。
「それでは厄即を始める。赤城廉、名前は?」
「三千院依人」
「の名において、嘘偽りなく、鬼人ここに結非をする。切れた場合は罰あり」唱えると巻き付けた髪は赤く光り見えなくなった。「鬼の約束は絶対だ」
「分かった」そう言って0係は関係者に挨拶を済ませて帰る事になった。
「じゃあね、日花ちゃん♪」
「行こう、ひーちゃん!」最後まで仲の悪そうな二人だった。




