incident13. 呪いのアイドル
修行に励むそんなある日。
「え?アイドルの護衛?」
「ああ、今回の任務はアイドルのライブに同行して欲しいとの事だ」
蛇丸君が「はいっ」と言って手を挙げる。「俺達にって事は異形絡みって事?」
「そうだ。プレゼントの中に藁人形や呪物、脅迫の手紙が届いているそうだ」
「そのアイドルって誰なんですか?」
「…メンだ」
「え?」
「警察☆Menだ!」
何というか…何とも言えないグループ名だ。
三千院さんお気持ちお察しします。
「あの有名な?」
「私ファンなのよー!黒萩君推し!」
「やだー!私もよ。同担じゃない」キャッキャと騒ぐお姉様方。
警察☆Menは有名な5人組の男性アイドルで、ファンの事をGuiltyと呼ぶらしい。今日はそのアイドルと関係者の打ち合わせだ。
「初めまして!リーダーの赤城廉です。レンレンって呼んでねーGuiltyちゃん!」
ニコニコと手を振っている。金髪を赤い組み紐でポニーテールの様にしている。それにしてもチャラい…。でも誰かに似ている。
「黄木颯太です。宜しく」
他のメンバーより身長が低く、前髪は斜めカットで左半分は黄色、右半分は黒くなっている。クールな印象だ。阿刀さんと似たような雰囲気。歳は20代だが10代に見える。
「青柳絢斗です。宜しくお願いします」
黄木さんとは反対に背が高く、髪は肩まである。優しいお兄さんという感じで目元にほくろがある。
「緑樹時雨でっす!宜しくー」
何もなかった手から花が飛び出す。それを私に「可愛い小鳥さんに」と言って渡してくる。「あ、ありがとうございます…」何だろう、蛇丸君がジトーッと見ている。
「黒萩十条です。宜しくね」
キラキラしていてホストの様な印象を受ける。「美しいお姫様はやはり罪だね」神楽坂さんの髪にキスをする。「十条様…」もううっとりとしている。
皆、お揃いの警察官の制服を着ている。確かにかっこよく、かなり個性的だ。多くのファンがいるのも納得できる。
「その話に聞いていたプレゼントを拝見しても宜しいですか?」
「はい」近くにいたマネージャーに声をかける。ダンボールの中には藁人形に各メンバーの写真を何本もの釘で打ち付けてあったり、何かのお面、紙には赤い文字で「消えろ!死ね!」と同じ内容のものが数十枚入っている。
中でも目を惹くのは一体の日本人形。血をまいたような赤に染まっている。
「これが一番厄介なのです」
「厄介とは?」三千院さんが聞く。
「この人形から笑い声がしたり、箱の中に入れていたのに外に出ていたりで。怖いので捨てたのですがまた箱の中に戻ってくるんです。それでお寺に供養してもらおうとしたのですが途中で持っていた者が事故にあったりで、本当に困っています」
この出会いが運命だと私はまだ知らなかった。
いかがでしたでしょうか?今回も個性爆発チームの登場です。アイドルなので個性は大事かもしれませんが黄木は最初、今より地味なイメージでした。でもこのままでは他のメンバーに埋もれてしまうと思い、今のイメージになりました。皆様は誰推しでしょうか?いなかったらすみません。




