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incident12.決意

あれから任務を終えた神楽坂さんと原木さんがバタバタと猛ダッシュで医務室に入ってきた。バンッと勢いよくドアを開ける。

「日花ちゃん!大丈夫!?」

「天童さん!○△◎%✕~!?」

原木さんに至っては何を言っているか分からない。二人にガクガクと揺さぶられる。

目が回る。

「だ、大丈夫です」

「「良かったー」」二人は涙を流しながら喜んでいる。

「二人とも静かにしてちょうだい。ここは医務室よ。それに安静にしてないといけないんだから」水留さんが注意する。


そうだった。「お二人ともご迷惑をおかけしました。すみません」

「日花ちゃんが無事なら良いのよ」ウンウンと頷く原木さん。


「アレのおかげもあったのかしらね。サプライズ、プ・レ・ゼ・ン・ト」ニヤニヤとする水留さん。

「え、誰からなの?まさか彼氏!?もし結婚相手なら私に教えなさい。この私がふさわしいかどうか見極めてあげるから!」話が飛ぶ飛ぶ。凛々子ママの勢いは凄まじかった。何だろう?前にも同じようなやり取りがあったような気がする。


「違いますよ」と言う私。少し離れているイスに座り、そっぽを向いている蛇丸君。耳が赤くなっている。


「何の騒ぎだ。ここは医務室だろう。廊下まで響いていたぞ」遅れて入ってきたのは三千院さん達だった。

「水留、天童さんの容態は?」

「少しの間安静にしていれば問題ないわ」

「天童さん」

三千院さんがこちらを向く。

「私は生死に関わる事もあると言いましたよね?」

「はい」

「このような状態では現場には連れていけません」

「…!私は!」

「ですのでこれからは自分を守れるように、より一層訓練に励んで下さい」

「え?」思わず声に出した。

「あの御二方が仰ったように、0係で預かる事になっている。それにここ(0係)が一番安全とも言える」


もういらない、邪魔だと言われると思った。

大粒のなみだが溢れる。

「ちょっと三千院さん泣かせないで下さいよ。また眉間にシワを寄せてる」と神楽坂さん。

「俺は泣かせてなどはいない」焦る三千院さん。いつもの騒がしい0係。


蛇丸君がこちらを向いて、こっそりピースをしている。私もピースをして『あ・り・が・と・う』と声に出さずにお礼をした。早速、四ツ葉のクローバーが効いたのかもしれない。


「若いって良いわねー。青春だわ」水留さん、本日二度目のぼやきだった。

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「はい、箱は問題なく無事でした」

「はい、はい」

「これからも観察を続けます」

プツッ

「逃がさないぞ、酒呑童子様の手」

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