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incident10. 特訓

そこは警察庁の体育施設であった。今は神楽坂さんと私しかいない。


あれから三千院さんが上層部に掛け合ったおかげで特別に0係に入る事が許された。しかも部屋付き(寮)で。


「まずは身を護る為の術ね。天童家の術を見させてちょうだい」

(天童家の術を見れるなんて、またとないチャンス!)

表情とは裏腹にワクワクしている神楽坂。


「はい。(たて)(たて)なり我守(われまも)り、(よこ)(よこしま)祓い(はらい)とせん、高さ(たかさ)高砂たかさご、そこにおわすは神となり」手を順に形をなぞるように正方形の箱の様な物で自分を囲っている。

「なるほど。次は捕まえてある異形を出すからそれを防いでみて」

四角いカゴの様な入れ物で周りに御札がペタペタと貼ってある。

(何だろう?さっきから神楽坂さんの目がキラキラしている感じだけど…)

疑問はさておき、集中しなければ。


「行くわよ」カゴから一匹の異形が現れる。蛇に羽が生えている。チリン、チリン鈴を鳴らし「あの娘を狙いなさい」と異形に言う。催眠術だろうか?蛇がこちらに向かってくる。私はすかさず先程の術を唱えた。「縦は盾なり我守り、横は邪、払いとせん、高さ高砂、そこにおわすは神となり」

唱えおわると先程と同じ箱ができあがる。パチンッと音がして異形は弾かれ、神楽坂さんが消した。

(できた!)


「今のは低レベルの異形よ。この位で喜んでいるようならまだまだね」

神楽坂さんが言った通り、この位では、やはりまだまだだ。

「次、お願いします!」

「行くわよ」今度は速度が速い。

ここは。

「三角は産が国に、四角は死の国へ、丸は廻る縁、記号は鬼の業火へ!」

ピタッと異形が動きを止めた。

よし、今だ!「縦は盾なり我守り、横は邪、払いとせん、高さ高砂、そこにおわすは神となり」再び襲ってこようとするが術のおかげで弾かれる。今度はどうだろうか。

「ダメね。遅すぎる。それでは対応できない。すぐにやられていたかもしれないわ」しょんぼりとしてしまう私。

「でも考えは悪くなかった」

「ありがとうございます!」

そして異形を握り潰す神楽坂さん。相変わらずワイルドだ。


「次、中級レベル行くわよ」

「はいっ!」同じように異形が襲ってくる。先程より大きく速い。「縦は盾なり我守り、横は邪…!」結界が間に合わず腕を傷つけられる。

「遅い。全然ダメ。異形を避けながら唱えるの」その後はほぼ同じ結果だった。息も荒く座り込んでしまう。

「速く立ちなさい」冷たい声が振り落ちてくる。そのタイミングで原木さんが私達を呼ぶ。

「あの、朝のミーティングの…」

「ちょっと、ちょっと…待って下さい」

フラフラと立ち上がり「原木さん、お願いしたい事が」私はあるモノを持ってきてもらった。


「次で最後。それで何をするか分からないけど行くわよ」

「はい!」

「中級レベル!」

私はナイフを取り出し腕を切付け、自分の周

りに血をまき、人差し指を上から下に向け『血壊(けっかい)落ちろ(・・・)』と言うと異形はバタッと落ちた。同時に私も倒れてしまう。

「日花ちゃん!」

「天童さん!」二人の声がうっすらと聞こえる。

そこで気を失ってしまった。

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