隠れた才能
私は毎朝のルーティンで好きなヴァイオリニストさんの演奏動画を二つ観る。(毎回同じ動画。私がせっせと再生回数を伸ばしてるのかなぁ、なんて思いながら。)
そんなある朝、動画を観ていてはっ! とした。
もしかして私も隠れた才能があってヴァイオリンを手にしたらモーツァルト並に弾きこなせたりして。
私が好きなヴァイオリニストさんのうち一人は、ヴァイオリンを手にした幼稚園の頃から「どうしてかわからないけれど弾けてしまう」らしかった。これこそ天賦の才。ヴァイオリンに選ばれた人なのだろう。
そんな例があるなら私がその例に当てはまる可能性は0%とは言い切れない。そう思うとそこから私の妄想は加速する。
現在42歳。
43歳からヴァイオリンを大手音楽教室で習い始める。
44歳。あまりの才能にその教室では「もう教えることがない」と言われ、ヴァイオリン界の巨匠(日本人に限る。留学する費用はないので)の元へ推薦状を書いてもらって門下生になる。
45歳。その巨匠のもとでレッスンをうけるうちに巨匠が在籍する有名音楽大学への入学を勧められられる。特待生としての入学で学費は免除される。
50歳。有名音楽大学を院まで卒業。学生時代から演奏活動を続けており、一緒に演奏経験のある仲間からカルテットを結成しないかともちかけられ結成。ソリストとしての活動もする。
絶対99.99%起こらないことである。でも、私が人間である以上0.01%は起こり得る奇跡でもある。こんな夢のまた夢みたいな妄想をすることで癒されている。