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27話 ステラの悩み・その4

 ひとしきりテニスを楽しんだ後、再び散歩に戻る。


「次はどうする?」

「私はなんでもいいのだけど……」


 俺も、なにをしても問題ない。


 うーん。

 デートって、けっこう難しいな。

 事前にプランを練っておくべきだったかもしれない。


「昼はまだ早いから、散歩でいいのではないか?」

「でも、退屈じゃないか?」

「そのようなことはない。レインと一緒なら、散歩をするだけでも楽しい」

「そ、そっか」


 そう言ってもらえるのはうれしいんだけど……

 まっすぐした顔で言うものだから、少し照れてしまった。


 ステラって、凛々しい印象が強いけど……

 でも、それだけじゃなくて、実際はすごい美人なんだよな。


 早く結婚を……と、親が婚期を心配するのもわかるような気がした。


「どうしたんだ、レイン?」

「あ、いや……なんでもない。散歩の続き、しようか」

「ああ」


 散歩を再開して……


「あらあら」

「まあまあ」


 ほどなくして二人組の女の子に声をかけられた。


「お兄さん、良い男ですね。ソ……私達と一緒に良いことしませんか?」

「今なら、たくさんサービスしてやるのだ」


 派手なドレスを着て、派手なメイクをしている女の子が二人。

 流し目をこちらに送ってくるのだけど……


「えっと……ソラ、ルナ。なにをやっているんだ?」

「「ぎくっ」」


 ものすごい動揺していた。


「おぉ、ソラとルナか。久しぶりだな。元気にしていたか?」

「ソ……私はソラではありません」

「我も、ルナという超絶かわいい美少女ではないのだ」

「ちょっとルナ、なにさりげなく盛っているんですか」

「超絶かわいい美少女なのは、本当のことなのだ」


 ステラも二人に気づいたらしく、親しげに声をかける。

 でも、ソラとルナはあくまでも他人を貫き通す様子で、そしらぬ顔をした。


 っていうか、ルナとか呼んでいるし……

 この二人、なにがしたいのだろう?


「と、とにかく」

「我らについてくるがいい、レインよ。今なら、あっはーんでうっふーんなサービスをしてやるぞ? くくく、今、想像したな?」


 確かに想像したけど……

 どうやっても色っぽい光景は思い浮かばなくて、子供が大人の真似して、いたずらをするような光景が思い浮かんでいた。


「さあ、ソ……私達と一緒に来てください」

「あーんなことやこーんなこと……具体的に言うと、我が姉と一緒に入浴して、背中を流してもらえたりするぞ!」

「えっ!?」

「タオルなんて野暮なものは使わぬ。体で洗うのだ!」

「ちょ、ちょっと待ってください! そこまでしないといけないんですか!?」

「仕方ないのだ。我らは持たざるもの……代わりに己の体を武器としなければ」

「し、しかし、そのようなことは……あうあう」

「レインを魅了するためなのだ! 姉のぺたんこの体を最大限に利用するのだ!」

「ちょっとまってください。それは、ルナも同じでしょう?」


 なにやら二人の間に不穏な空気が?


 ソラはジト目になり、怒気……というか殺気がこぼれる。

 それに気づかないルナは、調子に乗って話を続ける。


「我は違うのだ。姉よりも、ちょっとだけど上なのだ」

「嘘はいけないですよ。同じでしょう」

「ふふーん、置いてけぼりにされて焦ったか? ぺたんこの姉よ。略して、ぺたねえ」

「……」

「我は、この豊満なボディでレインを魅了するから、姉はサポートを……」

「ドラグーンハウリング!」

「ぎゃあああああ!?」


 ルナが人形みたいに吹き飛んだ!?


「レインを魅了して邪魔をするよりも先に、まずは、妹の躾をしないといけないみたいですね……ふ、ふふふ」

「ま、待て姉よ。今はレインのデートを……」

「問答無用です!」

「ぴゃあああああ!?」


 ルナは悲鳴をあげて逃げ出して……


「待ちなさい! ルナ!」


 怒りで目を逆三角形にしたソラが追いかけていった。


「「……」」


 残された俺とステラは、ただただぽかーんとしてしまう。


 えっと……


「なんだったんだろう……?」

「私にもわからない……」


 俺とステラのデートについて言及していたけど……

 もしかして、応援をしに来てくれたのか?


「……とりあえず」


 気持ちを切り替えた様子で、ステラはこちらに手を差し出してきた。


「散歩の続きをしよう」

「そうだな」


 ステラの手を取り、散歩を再開した。


 後ろの方で、


「「あーーーっ!?」」


 というような悲鳴に似た声が聞こえてきたような気がするが、気のせいかもしれない。

読んでいただき、ありがとうございます!


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― 新着の感想 ―
[良い点] 「・・・・・」←なんとも言えない気持ちの私。 え〜と・・とりあえず、次行こうか? なんかルナが東方のチルノを彷彿とさせるものがある・・・
[気になる点] 今頃。精霊族の里では今回のソラとルナがやった行動を見て、 「あんぐり( ゜Д゜)( ゜Д゜)( ゜Д゜)」 二人のある姿を見て、口をポカーンとしてしまう。 「ブハ――(;.;:´;…
[一言] >「えっと……ソラ、ルナ。なにをやっているんだ?」 待て待てw この二人組はまな板シスターズ精霊の可能性もあるってw >どうやっても色っぽい光景は思い浮かばなくて、子供が大人の真似して、…
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