4月10日 酔い止めの日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。酔い止めは自分では使わないが、持ち歩いている。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。酔い止めはほとんど使ったことがない。
ここはとある郊外のコンビニ。
「高橋さん、春といえばなんでしょうか?」
「春といえば?うーん、そうだな…」
「そう、旅行ですね。旅行に行きましょう」
「質問した意味あったか…?。でもたしかに行楽シーズンだよな」
「そうでしょう!早速行きましょう!今すぐ行きましょう!」
「いや、今すぐは無理だろ…つーかなんだかんだ2ヶ月おきぐらいに旅行行ってるよな」
「ふっ、甘いですね。楽しいことは何度やってもいいんすよ!それこそ毎日旅行でもいいくらいです!」
「いや、それはよくないだろ」
「いいじゃないっすかー、行きましょうよ、旅行ー あ、ほら前に4月10日が駅弁の日って言ってたじゃないっすか!やっぱり旅行するしかないっすよ!」※7月16日参照
「おお、よく覚えてたね。ふむ、そうだな…」
「それに店長のおすすめコーナーでトラベル必需品セット改も買っちゃったんで、それも使いたいんすよ!」
「ああ、箱根のときに持ってた…ほんとに改良されてるのか?」※11月6日参照
「ええ、ビンゴカードがトランプ4組に変わってました」
「…ビンゴカードよりは使えるけど、4組もいらんだろ…まあでも旅行はいいよな。うん、何か予定組むか」
「そうこなくっちゃ!どこに行きます?アンドロメダっすか?エターナルっすか?」
「銀河鉄道999に乗るつもりか…?うーん…あー、できれば近場がいいかな…その…予算的に…」
「…そういえばぼくもそんなにお金なかったっす…」
「交通手段も考えないとな。手頃に済ますなら高速バスとかがいいけど」
「バスっすか…なんかぼく、バスは酔いやすいんすよね…他の乗り物は割と大丈夫なんすけど」
「あー、匂いとか身動き取りにくいのとかが原因かもな。なんとなくわかるわ。でもそれなら修学旅行とか大変だったんじゃない?」
「酔わないように出発前に寝る技術を身につけたんで大丈夫でした。今も爆速で眠れますよ!」
「君の寝つきの良さはそこからきてたのか…そういや今日は酔い止めの日でもあるな」
「酔い止めの日…なるほど語呂合わせっすね!語呂合わせ3段のぼくの目は誤魔化せないっすよ!」
「いつの間に段位を取得したんだ…でもそうだね。それとゴールデンウィークとかの行楽シーズン前ってのもあるらしい。制定したのは株式会社浅田飴ってとこだ」
「ふむふむ。でも酔い止めの薬って効くんすかね?実は飲んだことないんすよね。すぐに寝るって方法を編み出したんで」
「個人差はありそうだけど、うちの弟はよく飲んでたな。飲み忘れたときと全然違うから、効いてはいるんだと思うけど」
「へー、いつか試してみようかな。そんなことより旅行っすよ!どこにします?イスカンダルっすか?」
「宇宙からちょっと離れようか」