4月8日 炭酸水の日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。炭酸水といえばウィルキンソン。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。炭酸水といえばペリエ。
ここはとある郊外のマンションの一室。
「えへへ…」(ニコニコ)
「はい、お茶」
「あっ、ありがとうございます!」
「やっぱりそのブレスレット、似合ってるな」
「ふふん!そうでしょうとも!おしゃれマスターの弟子の異名を持つぼくですからね!」
「おしゃれマスターってのは誰なんだよ…しかし、約束してたアクセサリー、ブレスレットでよかったの?」※4月4日参照
「ブレスレットが良かったんすよ!昔から憧れてたんで!ほんとにありがとうございます!大事にしますんで!」
「まあ喜んでもらえたなら何よりだ。ブレスレットに憧れてたってのは何かの影響?」
「そうっすね。だってブレスレットがあれば敵を切り裂いたり、盾や槍に変形させたりできるじゃないっすか!」
「それ、ウルトラブレスレットだろ…」
「体がバラバラになってもくっつきますし。高橋さんもつけた方がいいですよ、ブレスレット」
「いや体がバラバラになる予定はないからいいかな…」
「そうっすか?あっ、お茶いただきます。ゴクゴク、…あ、美味しい。ちょっと変わった味っすね」
「杜仲茶ってやつらしい。店長のおすすめコーナーでお茶特集やってたときに買ったんだ」
「あー、なんか聞いたことあるような。ダイエット効果もあるとかいうやつでしたっけ?」
「そうそう。他にもセンブリ茶とかさんぴん茶とかいろいろ売ってたぞ」
「ふーん。高橋さんが飲んでるのはなんすか?」
「これか?これはほうじ茶ハイ」
「あっ、お酒!ぼくも飲みたいっす!」
「これはちょっと濃いめに作ってるからやめとけ。何か準備するよ。あっ、どうせだったらあれを使うか」
「あれ?あれとは?」
「ちょっと待ってて。…はい、これ」
「うん?何の機械ですか?」
「忘れてんのかい…君が猛プッシュした炭酸水メーカーだろ…」※3月28日参照
「あー…い、いや、もちろん覚えてましたよ!片時も忘れたことはなかったっすねー」
「絶対忘れてただろ…まあいいや。これで何か割って飲んだら?ちょうど今日は炭酸水の日だしな」
「おっ、タイムリーっすね!そう、このために炭酸水メーカーを買いましょう!って勧めたんすよ!実は!」
「確実に嘘だな」
「ところでなんで今日が炭酸水の日なんすか?」
「『4 8』で炭酸水の『シュワシュワ』って音を表してるそうだ。制定したのはポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社ってとこ」
「ふむふむ。それじゃ早速炭酸水を作りますかね!何を割ろうかな?」
「定番なのはウイスキーとかかな。梅酒も美味しいよね」
「あー、いいっすねー でももっと独創的なものを生み出したいっす。…そうだ!ビールを割るってのはどうっすかね?スパークリングビールにします!」
「いや、ビールは元々スパークリングだろ…」
「高橋さんは炭酸抜き炭酸水をどうぞ!試合前に飲めば大したものですよ!」
「ただの水じゃねーか」