表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
今日は何の日  作者: 毎日がエブリデイ
301/365

4月6日 マシュマロの日

高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。マシュマロはそのまま食べるのが好き。

田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。マシュマロトーストが好き。

ここはとある郊外のコンビニ。


「うーん…」


「どうした?何か悩み事?」


「いえ…ここ最近何か大切なことを忘れてるような気がするんすよね…」


「大切なことねぇ。なんだろうな。バイト関係のことか?」


「いや、違うような…高橋さんにも関連することのような気がするんすけど…」


「俺に?うーん…あっ、俺の家に例のピザカッターをまた置き忘れてることかな?」


「ああ、ピザ切丸はあれはわざと置いて帰ってるんで大丈夫っす」


「いや、俺が大丈夫じゃないんだが…つーかいろいろと持って帰れよ。俺の家にあるものの半分ぐらい君の持ち物になってんだけど」


「ふっ、ぼくの本気はこんなものじゃないっすよ!」


「そんな本気は出さなくていいから。せめて片付けろ。でもそのことじゃないとすると、なんのことだろ?」


「モヤモヤするんすよねー…何か甘いものを食べたら思い出せるような気がします」


「それただ食べたいだけだろ…甘いものか…店長のおすすめコーナーに正露丸糖衣Aが置いてあるけど」


「いや外側はたしかに少し甘いですけど…さすがにそれを食べる気にはならないっすよ…」


「まあそれもそうか。あとは…そうだ、マシュマロ食べるか?ちょうど今日食べようと思って買ってきたのがあるんだ」


「おっ!いいっすね!でも高橋さんがそういうの買うの珍しいっすね。これはもしかしなくても記念日絡みっすね!」


「そうだね。今日はマシュマロの日だ。菓子類の製造販売を手がける株式会社エイワってとこが制定した記念日で、日付は『0406』で『マシュマロ』って読む語呂合わせからきてるそうだ」


「ふむふむ。でもマシュマロって美味しいっすよねー ちょっと手を加えてもさらに美味しくなりますし」


「手を加える?たとえば?」


「直火でちょっとあぶるってのも美味しいですし、ココアに入れてもいいっすね。あとはお菓子作りの材料として使うのもありっすよ!」


「へー、そういう使い方もあるのか。基本そのまま食べるからなー」


「でも意外と食べる機会ないかもしれないっす。なんか思い立たないと買わないような」


「たしかにそうかもな。それもあってこの記念日があるのはありがたいかも。そうじゃなければホワイトデーのときぐらいかな」


「…はっ!ホワイトデーだ!すっかり忘れてた!今年のホワイトデー、何も貰ってないっすよ!どういうことっすか⁉︎」


「へっ?いや、つーか俺、バレンタインデーに何も貰ってないし…」


「…あっ!そういえばそれ以上に衝撃的なことがあって渡すのを忘れてたっす…む、むしろぼくが返さないといけなかったのでは…」


「あー…まあ別にいいけど…」


「す、すみません…えーと、せ、正露丸をプレゼントしましょうか…?」


「いや、それはいいわ…」

遅くなってしまい申し訳ありません…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ