4月1日 エイプリルフール ビックリマンの日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。ヘッドロココが好き。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。スーパーゼウスが好き。
ここはとある郊外のコンビニ。
「今日はエイプリルフールっすね!」
「そうだね。店長のおすすめコーナーもエイプリルフール特集だし」
「エイプリルフール特集?あのカレーパンがっすか?」
「あれ、カレーパンに見えるけど実はクリームパンなんだよ。食べてびっくりってやつ」
「あっ、そうなんすか⁉︎すっかり騙されたっす…一個買ってみよー」
「味は普通に美味しいからおすすめだぞ。田中くんは今日何か嘘ついた?」
「ぼく自身はないんすけどね…朝っぱらから兄に騙されてしまいまして…」
「太郎くんに?どんな嘘つかれたんだ?」
「朝起こされたときに『雪降ってるぞ!』って言われてですね…ウキウキで外見に行ったらめっちゃ晴れてました…」
「そりゃそうだろ…と思うが、起き抜けだと騙されるかもな」
「悔しいっす!もう騙されないように鍛えないと…」
「鍛えるっていっても難しくないか?どうやったらいいんだろう?」
「そうっすね…そうだ!今から勝負をしましょう!高橋さんが嘘をついてぼくが騙されなかったらぼくの勝ちで!負けた方はなんでもいうことを聞くってルールで!」
「いや無理ゲーだろ…身構えてる相手を騙すって…」
「まあやってみましょうよ!さあどうぞ!」
「どうぞと言われてもな…うーん…そういえば前にぷよぷよで負けた方がなんでもいうことを聞くってルールで勝負したよな?」※2月4日参照
「あー…そんなこともあったような…」
「あれ、俺が勝ったよな?なんでもいうことを聞くっていうの今使ってもいいか?」
「い、いいっすけど…何をしたらいいっすか?」
「キスがしたい」
「…へっ⁉︎今ここでっすか⁉︎で、でででもバイト中ですし、店内ですし…」
「客もいないしいいだろ」
「え、え、えっと…こ、ここ、心の準備が…///」
「…あの…嘘だからさ、その反応をされると困るわ…」
「…はっ!…びっくりしたじゃないっすか⁉︎もう!」
「いや、嘘をつけって言ったの君だろ…」
「それにしてもついていい嘘とついちゃ駄目な嘘があるっていうか…乙女心を弄ばれたというか…」(ブツブツ)
「まあ驚かせて悪かったな。…また時と場所を選んであらためて言うようにするから」
「はい。…はい?」
「驚いたといえばそういや今日はビックリマンの日だった。人をビックリさせることがコンセプトだから、エイプリルフールの日を記念日にしたらしいぞ」
「いや、それはいいんですが…今何か聞き捨てならないことを言いませんでした?」
「ビックリマンチョコって1977年に発売されたらしいぞ。かなり長い歴史があるんだなぁー」
「いや、話そらさないでくださいよ…あっ、わかりましたよ!さっきのもエイプリルフールの嘘なんでしょ?」
「…エイプリルフールって嘘ついていいの午前中だけらしいぞ…」
「えっ…じゃ、じゃあ…///」
「あー…まあ俺流のサプライズってことで。ビックリマンだけにな」
「…ねじ切りますよ…」
「どんなタイミングでもダジャレには厳しいな…」