3月15日 オリーブの日
高橋 バイトの先輩。記念日に詳しい。オリーブは塩漬けが好き。
田中 バイトの後輩。「〜っす」が口癖。オリーブはマリネが好き。
ここはとある郊外のコンビニ。
「高橋さんってなんだかんだ料理上手っすよね」
「いやそんなことないだろ。人並みにはできるつもりだけど」
「人並み以上っすよ!実際食べたぼくが言うんだから間違いないっす!」
「そうかねぇ。…周りに料理がうますぎる人が多すぎて正直よくわからん…」
「あー、たしかにそれはあるかもしれないっすね。店長とかうちの母とか」
「俺の中では田中くんもそこにジャンル分けしてるぞ」
「え〜、そんなことない…いや、あるかもしれないっすね!」
「謙遜の時間短かったな…まあでも実際そうだし。また今度料理を教えてくれよ」
「しょうがないっすね!料理の鉄人28号といわれたぼくにおまかせっす!」
「なんか混ざってるような…」
「でもなんか高橋さんの料理って美味しいんすよね。これはほんとっす。何か変わったもの使ってます?」
「うーん、店長のおすすめコーナーで買う調味料を使ってるからかな。それぐらいしか思いつかないけど」
「そういえばソースとか醤油とか売ってましたね。他にもあるんすか?」
「ああ。最近は白だしとかポン酢とかエリクサーとか買ったぞ」
「エリクサーは調味料じゃないと思うんすけど…」
「あとは自家製オリーブオイルが美味しかったな。ドレッシング代わりに塩とそのオリーブオイルかけておけば、サラダがめっちゃうまい」
「あっ!この前食べたやつっすね!あれは美味しかったっす!」
「なんでも契約農家でとれたオリーブを使って作るらしい」
「だから契約農家があるのはおかしいと思うんすけど…でもオリーブって日本でも取れるんすか?」
「瀬戸内海あたりで作ってるのが有名かな。特に小豆島とか。気候が割と乾燥してて地中海あたりと似てるらしい」
「はー、なるほど。なんか地理の授業で習ったような習ってないような…やっぱり習ってないような…」
「多分習ってると思うぞ…ちなみに今日はオリーブの日だったりする」
「そうなんすか。わかりましたよ!3月15日で『オリーブ最高!』の語呂合わせでしょ⁉︎」
「いや違う。つーかそれなんでもいけるだろ」
「ぬう…じゃあなんだっていうんすか!」
「そんなに怒るなよ… 1950年のこの日、昭和天皇が小豆島でオリーブの種をお手撒きされたことに由来するらしい。小豆島にあるオリーブを守る会が制定した記念日だ」
「へー。オリーブを守る会ってことは…会員はポパイなんすかね?」
「いや違うだろ…」
連日遅くなり申し訳ありません。